モデルの斉藤アリスさんとお届けする、ご自宅のリノベーション日記。
物件探しから、工事中の現場のレポートまで。アリスさんと一緒に、はじめてのリノベーションを楽しく進めていきましょう!
[ Vol.14 現場打合せ ]
前回、ついに解体された現場の写真をお見せしました。
いよいよ工事がスタートです!
nuでは、現場に入ってからも打合せも行います。
まずは解体した現場にお越しいただき、大体のスケール感をつかんでいただいた上で
細かな寸法をその場で決定したり、テレビの位置や、タオルバーの位置などを実際に見ながら一緒に決めていったり。
要するに「実際に見ないとわからない」ところを、現場で打合せするんです。
3月某日。この日は解体した現場での初打合せでした。
「スケルトンになった現場を目にして、本当に図面通りに完成するのか不思議な気持ちになりました。あれ?こんなに小さい物件だったかな?という錯覚も。もともと2LDKだった間取りが一つの箱になると、すごく小さく感じました。ここに全部おさまるのかな?っていう。」とアリスさん。
施工担当の鈴木と、まずはリビングにある柱のチェック。
設計デザイナー鷲山との打合せでは、ここは躯体現し(スケルトンに解体した状態そのまま)に
しようと決定していました。
この柱、実はパイプスペース(以下、PS)なんです。
マンションだと、上下階に繋がる配管を通さなければいけないため必ずあるのがPSです。
PSは防火対策のため、木下地で囲うと燃えてしまう恐れがあるので、このようにコンクリートブロックや、あらかじめ躯体としてコンクリート壁で囲ったりします。
アリスさんのお宅はコンクリートブロックで囲われたPS。ただ実際に解体してみると、触っただけで塵や埃が手につくような状態でした。これは劣化したコンクリートブロックや、もともとクロスを貼る際に使ったGLボンドという材料が、クロスを剥がした際に一緒に剥がれてきてしまっている状態。それでもこのコンクリートブロックの無骨な風合いを楽しみたい!という人であれば、
このまま防塵塗装(ぼうじんとそう)をかけて躯体現しにすることも可能ですが、「ちょっと気になる…」という場合はコンクリートブロックに下地材を施してその上に塗装したり、クロスを貼ることで解決します。
アリスさんは躯体現しを希望していましたが、この躯体の状態を見て「やっぱり壁を作りたいです」と、現場にて決定。これって現場じゃないと判断できないことですよね。どんなに便利なAI時代になろうとも、見て触って確認することってとっても大切。
そして続いて、前回お見せしたニョロニョロの紙…
これ、一体何だと思いますか?
Vol.8で、アリスさんはリビングの床にとてもこだわりがあるということをお伝えしたかと思います。
オークとモールテックスを乱尺張りにするという、アレです!
この紙、その張り方のサンプルとして、設計アシスタントが現場に用意しておいたもの…というのが答えでした(笑)
正直、現場に着いてはじめて見たときは、私も「なんだこれは!?」と思ったのですが、これがあったことで、打合せがとてもスムーズに進みました。アシスタントの平ぴょん、ありがとうございます。
立ってみて、どこまでモールテックスにするとバランスが良いかなどを、実際のスケール感で確認していくアリスさん。
「私が立っているところにソファを置く予定なので、床材が切り替わる部分がソファで隠れてしまわないように気をつけました。ソファの下からニョキニョキっとフローリングが伸びている感じが理想なので、それをイメージしながら打合せに臨みました。」
そして最後に、今後のスケジュールや設備が納品される日程などを確認し、この日は終了。
現場でもおよそ1時間程度の打合せ時間を設けて、しっかりお客様との確認作業を行います。
そして、ちょっとオマケで工事途中のフローリング写真を。
まずは木工事からということで、オークのフローリングが最初に貼られます。
工事現場って、瞬間瞬間で見ることはあってもどう進んでいくのかの過程を定期的に追う機会ってなかなかありません。今回この現場を追わせていただいて、現場の工事ってこんな順番で進んでいくのね!と、私も驚くことの連続でした。
というわけで、それをみなさんにもお伝えするために、次回は現場の様子をスライドショー形式でたくさんお見せしたいと思っております!
(8/10更新予定です!お楽しみに!)
取材・文:山下あい / 撮影:上田瑠美
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