モデルの斉藤アリスさんとお届けする、ご自宅のリノベーション日記。
物件探しから、工事中の現場のレポートまで。アリスさんと一緒に、はじめてのリノベーションを楽しく進めていきましょう!
[ Vol.16 タイル施工 ]
前回、リノベーションの工事がどのように進んでいくかをお伝えしました。
同じ角度で工事の進捗を見ていくと面白いですよね。
さて、今回はタイルの施工ってどう進んでいくのかをお伝えできればと思います。
ある日、現場を見学に行くとはじまっていたタイルの施工。ここまでくると、下地が出来上がっていて仕上げ段階に突入しているケースがほとんど。この日は職人さんが1人で、タイルを黙々と貼っていました。
壁の下地にタイルを直接貼っていく際には、下地をつくる段階で水平/垂直をきちんと測っているので、あとは目視で隣のタイルと段差が出ないか確認しながら貼っていきます。
横からもチェック。
これぞプロの技!職人さんの仕事って感じですよね。
私も一度、タイルでトレーを作ったことがありますが、A4サイズほどの小さな面積にタイルを並べるだけなのに難しく、かなりズレズレな仕上がりになったことを覚えています。
この面積を美しく仕上げるっていうのは、やっぱり熟練の技だと感じました。
何段かタイルを貼り終わると、次の段を貼るための糊を塗っていきます。
そしてまたタイルを並べていきます。
1列ずつ貼っていかず、まずは縦に貼り進めるんですね。これは職人さんによるのでしょうか…。
タイルを貼るときに、どうしても出てくるのが「端っこ問題」(私が勝手に命名しています)。
タイルの大きさに合わせて壁をつくっているわけではないので、必然的にタイル幅と合わない部分
(半端な部分)が出てきてしまいます。
そういう時って、どのように対処するのでしょう?
正解は、現場でカットする!でした。
タイルによっては曲線の壁に使える角が丸まったタイル(役物タイルといいます)も売られたりしているのですが、そうではない限りタイルカッターでカットして使うことが主流です。
そうしてカットされたタイルもぴったりとおさめて…
ピース!
(タイルが動かないようにしっかり押さえているだけです。すみません。)
タイル糊が乾くまで数日待ったあと、タイルのすき間を埋めていく、目地詰め作業を行い、完成です。
そして完成したタイルの壁がこちら!
光の角度でいろんな表情を見せるタイル。
やっぱり素敵ですね。壁一面に貼ると圧巻!
1週間後、このタイル壁をはじめて見たアリスさんもとても気に入っている様子でした。
「光の当たり方で白く見えるタイルとグレーに見えるタイルがあって面白いと思ったので、
表面が波打っているデザインのタイルを選びました。
広い面積に同じタイルを貼っていますが、ベタ塗り感が出ずにタイルの表情を楽しめる、
狙い通りの仕上がりになりました!」とアリスさん。
仕上がりの印象を想像しながら選んでいたなんて、さすがです!
この日はほかにも洗面スペースの高さを確認したり、洗面スペースに取り付けるアクセサリーの位置を現場を見ながら決定しました。
アリスさんの身長は170cm。洗面スペースの高さは93cm。かなり高めです。
左奥にはビルドイン洗濯機を設置し、その横はあえてオープンに。好きな収納などを後から増やせる
仕様になっています。正面のブルーに塗装されたところには、約1m四方のミラーが取り付けられる
予定です!こちらもビックサイズ!楽しみですね。
アリスさんが実際に立ってみるとこのくらいのサイズ感。ちょうど良さそうですね!
あとは、ウォークインクローゼットの扉をチェック。
こちらも造作ですが、取っ手部分は金具やドアノブをつけるのではなく、シナランバーという素材を
彫り込んで手をかけられるような仕上がりに。
ドアノブをつけるとそこだけ目立つこともあるので、シンプルに仕上げたい人にはオススメの
デザインです。
「もうすぐ完成ですね~」と談笑しながら、この日の打合せも無事終了。
次回ついに、竣工したアリスさん邸の全貌をお見せします!
(8/31更新予定です!お楽しみに!)
取材・文:山下あい / 撮影:上田瑠美
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