横浜市「たまプラーザ」駅
6回目の今回ご案内するのは、田園都市線沿線の「たまプラーザ」駅です。
“たまプラ”の愛称で親しみのわくこの駅名、そもそもどんな由来があるの?!そんなところにも触れながら、お散歩してきました。
【 たまプラーザマップ 】
1.たまプラーザテラス | 2.キドキド | 3.美しが丘 | 4.さんかくBASE | 5.PEOPLEWISE CAFE |6.ベルグの4月 | 7.横浜市美しが丘郵便局 | 8.Cavollo Cafe | 9.コート・ダジュール | 10.ROOF125 | 11.砂塚珈琲店 | 12.たこ焼き一久 | 13.Prologue Passage | 14.くら寿司 | 15.乃が美 | 16.ファミリーマート | 17.アトリエうかい | 18.ケーズデンキ
【 とうきょうさんぽ「たまプラーザ駅」で紹介したお店を[ googleマップ ]で見る。】
|たまプラーザ周辺ってどんな町?
たまプラといえば、訪れたことがある人はご存知の通り、駅も道も広いという印象。もともと軍用地だったことから、その後の都市開発がスムーズにすすみ、今ではファミリー世帯が暮らしたい街として、住みたい街ランキングにも名を馳せるようになりました。
余談ですが、TBS系列で毎週金曜日に放送中の「金曜日のスマイルたちへ」という番組、みなさんご存知ですか?この番組名って、実は1983年に放送されたドラマ「金曜日の妻たちへ」を文字っていてるんです。当時“金妻シンドローム”という社会現象を巻き起こしたとまで言われているドラマ。その舞台になったのが、そう、今回ご紹介するたまプラーザ!
このドラマがきっかけで駅の知名度が上がったそうです。
|交通面は?
電車は、東急電鉄の田園都市線1線のみの乗り入れ。
終点の渋谷までは、急行で24分、準急で26分。各駅停車の場合は、二子玉川で急行に乗り換えることで大体25分前後で到着します。
電車こそ1線のみですが、たまプラがすごいのは、なんといってもバス。
他の街同様に近接地への運行はもちろんのこと、羽田空港・成田空港、ディズニーランドや富士急ハイランド、そしてきわめつけは草津温泉方面にまでバスで行けるのです。
これは…ものすごく便利。
ファミリー世帯が住みたいと思うのも、この時点で頷けます。
たまプラについて、ここでまず熱く語りたいのですが、なんといっても駅がすごい!
中央改札を見ていただければわかる通り、広々としています。
品川駅の改札並みに広いですが、違うのは人の数。
1日約38万人が利用する品川に対して、たまプラは約8万人。利用人数に対して、この広さは心にゆとりしか生まれません。
家族連れ・ベビーカーのお母さんには特に嬉しいポイントですよね。
そろそろ散歩をはじめて欲しいという声がちらほら聞こえてきましたが、あと1つだけ。
2009年にリニューアルした「たまプラーザ駅」は、社団法人鉄道建築協会による鉄道建築協会賞の作品部門で「最優秀協会賞」を受賞していたんです!
受賞のポイントは、
・駅を降りたときのダイナミックな空間のインパクト(本当に)
・ショッピングモールとの一体感(これから紹介しますね)
・駅を挟んで街の南北を結ぶ回遊性(便利なんです、とにかく)
・交通ターミナルの乗り換えの利便性(もうおわかりですよね)
(当時のプレスリリースより抜粋)
などなど多くの点が高く評価されての受賞、一度は訪れてみてほしいです。
この駅が目指していたのは、駅と商業施設「たまプラーザテラス」(1)の一体感。
改札を出て10秒でSHIPS。
こんな駅はたまプラだけなのではないでしょうか。
たまプラーザテラスは、サウスプラザ、ノースプラザ、ゲートプラザと分かれていて、段階を踏んで開業していました。最後にできたゲートプラザまですべてを含み、2010年に全面開業となった再開発事業。大がかりですね。
ゲートプラザには、アパレル、雑貨、スイーツなど話題のお店がたくさん。
フェスティバルコートと名付けられた場所まで歩いていくと、
知育系のおもちゃで知られるボーネルンド!
中に入ると、時間制で遊べる「キドキド」(2)が併設されていました。
ボーネルンドの正面には、子どもが走り回れる芝生スペースも。
芝生の後ろ側にはフードコートがあるので、小さい子どもを遊ばせながらゆっくりご飯が食べられます。さあお母さんたち、“いざ、たまプラ”です。
さて、ゲートプラザを出てノースプラザの方へ。
ノースプラザは、もともと東急プラザだったということもあり、どちらのマークも見られます。
東急プラザの道路を挟んで、反対側には北口のバスターミナルが。
半室内のため、雨でもゆったりとバスを待つことができます。
さあ、ノースプラザの壁沿いに歩いていきます。
5分ほどまっすぐ歩いていくと、ガソリンスタンドENEOSが。
横の信号を渡ってすぐに現れるのは…
「美しが丘公園」(3)です。
今すぐ走り出したくなる“だだっ広さ”。
カラフルな遊具や、
雨の日でも遊べるロケットハウス!
(中の撮影はNGですが、滑り台や迷路などがあるようです!行ってみたい!)
公園の隣には、「さんかくBASE」(4)という施設が。
こちらは「次世代郊外まちづくり」の情報発信や活動拠点として整備された施設。高校生が期間限定のタピオカ屋さんをしたり、ギャラリースペースがあったり、たまプラの活性化のためのシンボル的なスペースのようです。
こちらは、さんかくBASE内にある地域に開かれたカフェ「PEOPLEWISECAFE」(5)。
ここでランチをいただきます。
中は開放的で、モダンなインテリア。
メニューは、プレートランチやハンバーガーなど。
この日はアボカドバーガー(¥1100)を。
キッズメニューも美味しそうで、こどもが遊べるスペースもありましたよ。
ゆっくりしたところで、また公園内を通って、来た道とは反対の商店街方面へ。
道中で現れるのは、「ベルグの4月」(6)。
ケーキなどの生菓子を中心に、焼き菓子なども充実しているお菓子屋さんです。1988年に、このたまプラーザの地で創業し、現在31年目。
今ではたまプラーザテラスにも支店があり、本店まで足を伸ばすことなく美味しいお菓子が買えます。(ちゃっかりケーキを買いました)
同じ通り沿いには、「横浜美しが丘郵便局」(7)。
曲線が珍しいつくりの建物です。
この郵便局を皮切りに、たまプラーザ中央商店街がスタート。
端から端まで歩いて5分ほどの距離の商店街ですが、クリニックからパン屋さん、チェーン店、コンビニ、パチンコ店まで様々なお店が並びます。
郵便局の反対側には、「Cavollo café」(8)。
薪窯で焼くイタリアンピザが美味しいレストランです。
セブンイレブンや、
その上の階にはカラオケ「コート・ダジュール」(9)。
イオン系列のスーパー、「まいばすけっと」もありました。
さらに進むと、
なにやらオシャレな建物を発見。
近づいてみると
「ROOF 125」(10)という看板が。
中には「ル・パン・コティディアン」や「ViTO」など、目にも美味しい話題のお店が入っていたので、オシャレスポットだと思っていたのですが…
なんと東急電鉄の運営する、住まいや暮らしについて相談することのできる地域活性化のためのセンターだそう。
一級建築士や宅地建物取引士が無料で相談に乗ってくれるんだとか。
区役所でも設計事務所でもないのに、たまプラって至れり尽くせりな街…。
ROOF125でもコーヒーは飲めますが、もうちょっと地元に根ざしたようなお店がお好きな方はこちら。
「砂塚珈琲店」(11)へ。右側がテイクアウト、左側でイートインと、お店が分かれていました。
その他もパチンコ店や、
オリジン弁当、
反対側には「たこ焼き一久」(12)まで。
マイペースなおじさんが焼いてくれるそうです。
時には行列ができることもあるとか。
らーめん屋さんも数軒見かけました。
あ、商店街の中にパーキング!
と思ったら…
え…?!?!?
だし道楽…
なぜここでだしを売っているんでしょう。
普通にお茶とかジュースとか飲みたくなるのがパーキングってもんでしょうが!!!!(ハアハア)
と思いましたが、気になります。
「たまプラ 商店街 だし 自販機」(ポチッ)
はい。検索しました。
こちらに調べた結果をまとめて書こうと思いましたが、この方の記事が大変わかりやすく熱を感じたため、URLを貼らせていただきますね。
今一番HOTな話題の出汁自販機「だし道楽」!焼あご入り
どうでしたか?
買いたくなりましたよね、わかります。私もそうでした。なんでこの時に買わなかったのか後悔しております。
気を取り直して歩き出すと、ゴールはすぐそこ。
最後に「prologue passage」(13)のご紹介です。
一見こじんまりとしたパン屋さんですが、奥行きのあるつくり。
ひっきりなしにお客さんが入ってくる理由は、パンの種類の豊富さや、その美味しさ。食パンだけでもかなりの種類があり、目移りするほど。
食事パンや、こども向けの小さなシリーズまで、楽しくお買い物できるパン屋さんでした。
さて、たまプラーザテラスの方へ戻り、駅の反対側、南口へと歩みを進めます。
南口バスターミナルには、羽田空港行きのバスが停車。
ゆったり座って1時間ほどで着くそうです。
ちなみに運賃は大人1,150円。この金額ならば迷わずバスで行きたいです。
バスターミナルをゆるゆる歩いていると、たまプラーザテラスのサウスプラザがお目見え。
スタバや、ジムなどが入っています。
緩やかな坂道を登ると
左側には「くら寿司」(14)。
さらに坂道を登ると、ちょっとわかりづらい場所に、食パンで有名な「乃がみ」(15)。たまプラで乃がみの食パンに出会えるだなんて思っていなかったので、すぐさま購入。ハーフサイズにしましたが、翌朝食べて後悔しました。1斤にすれば良かった、と。そのくらい軽くてふわふわ、しっとり甘い、今までで一番美味しい食パンでした。
坂を登り切ると、「ファミリーマート」(16)が道の角に現れますので、そこを左折。
すると、こんな風貌のお店が。
ニューユニークスのフリーペーパー「UNIQUES」でもスタッフMが手土産コラムで取り上げた、「アトリエうかい」さん(17)。
スパイスの効いた「フールセック・サレ」は売り切れごめん。
お隣には、PIZZAのサルバトーレ。
元来た道を戻りつつ、ファミリーマートを通り過ぎ、1分ほど進むと
ちびまる子のCMでおなじみの「ケーズデンキ」(18)が見えてきます。
まとめ
そうそう、たまプラたまプラって、何度も連呼しましたが、ここらでその名前の由来の種明かしを。(遅い)
この駅が開発された当初、東急電鉄の社長が「今までにない駅名を」ということで、多摩地区の「たま」とスペイン語の広場という意味の「プラーザ」をくっつけてできた名前なんだそうです。
多摩広場ってことですね、直訳すると。
散歩をしてみて、たまプラって、道路もお店もゆとりのある設計で、ものすごく居心地の良い街だと感じました。
スケール感が大きいので、国でたとえるとニュージーランドあたりにいるような気持ちになります。行ったことはありませんが。
おしゃれなアパレルショップから、子連れに嬉しいスポット、そしてチェーン店のラインナップは“この店が地元にあったら嬉しい!”というところばかり。
さらには電気屋さんに、地元密着型の相談センターまで。う〜ん、たまプラって抜け漏れのない完璧な街なのでは…。
さて、次にご紹介するのは総武線沿いの「東中野」駅。
中野といえばサンプラザ。東中野といったら?何でしょう。答え合わせが楽しみです。
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