杉並区「西荻窪」駅(前編)
今回さんぽしたのは西荻窪駅周辺。のんびり自然体だけど、胸が踊るきっかけがそこかしこにある。
人気の中央線エリアのダークホース的存在、隠れた魅力満載の街の紹介です。
【 西荻窪マップ 】
1.Daily Table KINOKUNIYA 西荻窪駅店 | 2.フランクフルト | 3.la CREPERIE | 4.西荻マイロード入口 | 5.タルト専門店 アングレーズ |6.西荻ぷれま | 7.今野書店 | 8.タイ屋台料理 ヌードル&ライス TUKTUK | 9.八百松 | 10.テンセイ | 11.伏見稲荷神社 | 12.ブルーウォーターフラワーズ | 13.FALL | 14.お洒落イタリアン ピザとワイン メリプリンチペッサ 西荻窪店 | 15.物豆奇 | 16.古書音羽館 | 17.エイミーズ ベイクショップ | 18.西友西荻窪店
【 とうきょうさんぽ「西荻窪駅」で紹介したお店を[ googleマップ ]で見る。】
|西荻窪ってどんな町?
住みたい街ランキング第1位といえば!の吉祥寺の、お隣に位置するのが西荻窪。
パッと聞いてもなかなか思い浮かぶものがないかもしれませんが、実は今かなり注目すべき街。
ライフスタイル系雑誌などでも取り上げられることが多くなり、吉祥寺の次に来るのはここ西荻窪?とも言われているのです。
今回は西荻窪の魅力を前編と後編の2回に分けて、じっくり深掘りしていきます。
|交通面は?
西荻窪駅を通るのはJR総武線・中央線の2路線で、総武線は中野駅にて東西線と直通運転する便もあり。
ちなみに新宿からは総武線で16分で、終電は25:01(新宿発)。総武線は終電が遅めなので、帰りが遅くなるときも安心です。
お隣の荻窪駅には東京メトロ丸の内線が、反対側の吉祥寺駅には井の頭線が通っているので、住む場所によって行動の幅が広がりそう。
それでは早速、駅からさんぽスタートです。
|中央線沿いの、小さなフランス
改札を出ると「Daily Table KINOKUNIYA 西荻窪駅店(1)」が。普段は23時まで営業しています。
「ちょっといいスーパー」が最寄りにあるの、シンプルに羨ましい〜。
疲れて帰ってきても、お惣菜やパンを買ってご機嫌で家路につけそうです。
そして西荻窪駅からすぐ、線路の高架下にある商店街が「西荻マイロード」。
食料品やクリーニング店、写真屋さんまで、生活に不可欠なお店が30店舗ほど元気に営業しています。
その中で気になったのが「フランクフルト(2)」
1973年創業、オリジナルのハムやソーセージを扱うお店です。
気になったのが、写真の右側、自動ドアにうっすら見える『焼きたてのクロワッサン』の文字。
なんと、同じお店の中にパン屋さんも併設されているみたいです。
お肉屋さんで買った食材とパン屋のパンを組み合わせるもよし、
こだわりのソーセージを使ったホットドックをパン屋さんで買っていただくもよし。
ちなみにソーセージやハムなどはオンラインでの全国配送も行なっているみたいです。
おなじみのファミリーレストランや八百屋さんを横目に、マイロードから一度離脱。
マイロードの外、線路沿いに小さなお店がいくつか並ぶ通りがあります。
ターコイズブルーの外壁に木枠の窓がたまらなくかわいいお店が「La CREPERIE(3)」。
普段は平日でも行列を作る、大人気のクレープ屋さんです。
ちなみにイートインはなく、支払いもクレープの受け渡しも、この小さな窓越しに行われます。
メニューは多様ですが、どれも「映え」なんてちっとも狙っていないオールドスタイルな佇まい。むしろそれが美しい。
一番シンプルなシュガーバターを選んだのですが、食べながら1人でにやにやしてしまうほど、ほんとーーに美味しかったです。
ちなみに営業時間は13:00からなので注意!
高架下を通って線路の向こう側に渡る時、小さなバス停を発見。
「すぎ丸くん」の「西荻マイロード入口駅(4)」です。
すぎ丸くんは杉並区内を走るコミュニティバスで、大人も子供も1乗車100円。西荻窪駅と久我山駅を結んでいます。
クレープ屋さんから歩いて3分。またしても外壁が青のお店を発見。
さっきのクレープ屋さんをターコイズブルーと言いましたが、こちらはコバルトブルーと言ったところでしょうか。
ここは「タルト専門店 アングレーズ(5)」。クレープとタルト、フランスの2大(?)お菓子がこんなに近い距離に!
外のショーケースにはフルーツがキラキラ輝く小ぶりのタルトが並んでおり、その横の小さなドアを入った店内にはパウンドケーキやクッキーなどの焼き菓子が。
クッキーをお土産に買って帰ったのですが、つまみ食いした1枚目が美味しすぎて、そのあとも全て1人で食べきってしまったのは内緒です。
タルト屋さんから少し歩いた先、気になったのが「西荻ぷれま(6)」。
なんとここ、置いてあるものが全て100円で手に入る場所。
写真の通り、「捨てるの惜しいな、誰か使ってくれないかな…」という気持ちから集まった様々なセカンドハンド品を、100円で売っているみたいです。
ラインナップは本当に様々で、ティーセットや文房具、子供服などなど。
|駅前は生活のライフライン
てくてく歩いていると、駅の方に戻ってきました。北口前の通りにはチェーン店がずらり。
ドラッグストアのトモズや、吉野家、ドトール、モスバーガー、てんや…と、かゆいところに手がとどく系ラインナップです。
そして西荻さんぽ1件目の本屋さん「今野書店(7)」。
程よく年季が入っていて、だけど清潔感がある。通いたくなる本屋の最適解ではないでしょうか。
「タイ屋台料理 ヌードル&ライス TUKTUK(8)」や昔ながらの八百屋さん「八百松(9)」などカラフルなお店が立ち並ぶ横に、異様な存在感を放つ鳥居。急になぜ??
覗いてみると、奥にも道が続いています。
鳥居をくぐり、行き止まりまで歩いたところに、なんだか良さげな居酒屋さんの看板が!
「テンセイ(10)」と言う居酒屋さん。
この昭和レトロ感!夜に西荻を訪れた際は絶対ここに来よう!と、テンション高めにスマホを開き、即座にマップにピンしました。
………そうだ、鳥居の謎を確かめに来たんだった。
と言うことで、よく探したらありました。
「伏見稲荷神社(11)」です。昭和初期に商店街の10数店が振興会を結成し、商売繁盛祈願のため設立したのだそう。
謎も解けたので、もとの道に戻ります。
続いて気になったのが「ブルーウォーターフラワーズ(12)」と言うお店。
緑で覆われた入り口をちょっとドキドキしながら入ると、思わず声をあげてしまうような世界が広がっていました。
天井から壁から、注意しても全てを見切れないようなドライフラワーの量に圧倒されます。
生花やグリーンも、どこか毒っ気のあるような雰囲気がなんともおしゃれ。
(この右の植物、ドナル◯ダックのミイラみたい…。)
こんな風に、西荻ではおしゃれな個人店が近年続々とオープンしているそう。
お花屋さんのすぐそば、「FALL(13)」もハイセンスな雑貨屋さんです。
紙モノからアンティークっぽいカトラリー、ポストカードなどなど。
男女問わず心が踊ってしまうような古道具系雑貨が所狭しと並んでいます。
こちらは「メリプリンチペッサ 西荻窪店(14)」。
もともとイタリアンレストランとして食事を提供していたお店が、2020年5月にリニューアル。
パスタやトマト缶、オリーブオイルなど、イタリア料理にまつわる食材を扱うお店としてニューオープンしたんだそう。
駅からしばらく歩いて、通りが静かになってきたころ。
おしゃれすぎる外観の建物が視界に飛び込んできました。「物豆奇(15)」という喫茶店です。
窓から見えた店内は壁時計がぎっしりとかけられていて、これぞ喫茶店!というような世界観。
最初に入るのは勇気がいるけれど、こんなお店が行きつけと言えたらかっこいいですよね。
この先は住宅街が広がっている様子なので、一本隣の道を通って駅の方へ戻っていきます。
ここは「古書音羽館(16)」。
入り口がふたつあり、中は入り組んでいて、まるで図書館のように周りを気にせずゆっくり本を選ぶことができる雰囲気です。
西荻には、古本屋が数え切れないほどたくさんあるんだそう。
さっき紹介した「物豆奇」のお隣には「旅の本屋のまど」という、「旅」がテーマの本屋さんがありました。
そのほかにも、絵本を豊富に揃える「にわとり文庫」やバルが併設されている「月よみ堂」などなど、休日は「本」をテーマにいろんな楽しみ方ができそうです。
古本屋さんから徒歩1分。ニューヨークを思わせる重厚な外観のお店を発見。
「エイミーズ ベイクショップ(17)」という焼き菓子屋さんです。
ブラックを基調とした内装の中にレイアウトされるのは、見ただけで分かるずっしりボリューミーな焼き菓子。
買って食べてみると、見た目のずっしり感とは裏腹に繊細で複雑な味がとっても美味しかったです。
そして、駅の方へ戻ってきました。高架下に「西友西荻窪店(18)」の入り口が見えます。
西友西荻窪店は年中無休の24時間営業。駅からゼロ距離だし、心強すぎます。
|まとめ
今日の西荻さんぽはここまで!
そういえば、駅近くの場所以外でチェーン店をほとんど見なかったことに気がつきました。
大型スーパーは最後に紹介した西友のみ。
北口側は駅周りの賑やかなエリアを少し離れると静かな住宅街に入るのですが、
道幅が比較的ゆったりしていることもあって見晴らしもよく、治安や防犯の面でも不安はなさそう。
でも決して街全体の雰囲気が寂しいわけではなくて、むしろオリジナリティ溢れる個人店や昔ながらのお店がそこかしこで元気に営業しています。
これを買うときはこのお店!とこだわりを持ってお買い物したい人にはぴったりの街だと感じました。
いい意味でまとまりがなくて、でもそれぞれがしっかり地元に根付いている。
そんな相反するような感覚の心地よさがこの街の魅力かも?と思ったところで、前半を締めたいと思います。
次回は「西荻窪駅 後編」。今度は線路の南側をさんぽしてみます。お楽しみに!
※この記事は2020年6月中旬取材時のものです。掲載の店舗は営業時間や営業形態が通常と異なる場合があります。
【 とうきょうさんぽ「西荻窪駅」で紹介したお店を[ googleマップ ]で見る。】
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