[2020.7.6]
こんにちは。
つい先日、再開したばかりの東京都現代美術館へ行きました。
あいにくの嵐の一日で、外観の写真はシャッターチャンスがありませんでしたので
中からの写真でご容赦ください。(笑)
現在開催中の展覧会は、
「オラファ―・エリアソン 時に川は橋となる」でした。
アイスランド系デンマーク人アーティスト オラファー・エリアソンの個展で、
アートを介したサステナブルな世界の実現に向けた試みで国際的に高い評価を受けているアーティストです。
今回の展覧会は、エリアソンの再生可能エネルギーへの関心と気候変動への働きかけを軸に構成されていたものでした。
上の写真は、作品の制作過程で出るガラスや流木の破片を利用した新たな作品。
環境負担の少ない材料や形状の研究など、エリアソンのスタジオで実際に研究されている作品などの展示スペースでした。
他にも、野菜くずの顔料で描かれた水彩画などもあり、
身近なものが人の心を動かすアートに繋がるなんて素敵だなぁ…と感じた展示。
一つの写真のようにも見えるこちらは、昼と夜の溶岩という作品。
実は裏面が白く塗られた溶岩で、背後から凹面鏡ガラスで拡大されているのです。
一歩右へ左へと動くだけで、この写真のようには見えなくなるので
決まった角度からでしか見えない素晴らしい光景に感動しました。
こちらの幻想的な虹は、霧状の水に光を当てることで現れるもの。
見る人の位置によって虹の色や形が変わります。
自然現象を再現する事で、虹を見るという人間の体験そのものを作品と捉えたエリアソンの代表作だそうです。
(実際に通ることもできるのですが、そこそこ濡れました。笑)
なかなか落ち着かない状況の日々ですが、
梅雨時のお出かけ、人も少なく広々とした美術館巡りもいいかもしれません。