先日、密かに気になっていた真鶴町を訪れました。
真鶴は、神奈川県の南西部、小田原と湯河原の間に位置する小さな港町です。
緑豊かな真鶴半島と海沿いの傾斜に沿って立ち並ぶ低層の建物群が魅力的な町です。
お昼から車を走らせて、空いていれば東京から2時間くらいでたどり着くことができます。
午後からの散歩だったので、日の暮れないうちに真鶴半島の海岸を目指しました。
海岸へは森に突然穴の空いたような入り口の遊歩道を通って向かいます。
けもの道が大好きなので、終始わくわくしながら進んで行きました。
けもの道を抜け、番場浦海岸というところに辿り着きました。
真鶴は、城の石垣や徳川家などの墓石として用いられる「本小松石」の産地で
特にこの番場裏海岸には、すぐ側に石の採掘場跡があるそうです。
この日は少し波が高く、近づくことができませんでした…
採掘場を見ることは叶いませんでしたが、
この辺りの海岸には大きめの丸みを帯びた石が転がっていて、
グレーと赤の色合いが大変綺麗でした。
半島の端に見える三ツ石海岸は、不思議な形の岩場で
特に初日の出が大変美しいスポットだそう。
少し夕日が眩しくなってきた頃なので
「美の町」と呼ばれる市街地のほうへ移動することにしました。
真鶴の中でも特に象徴的な景観の漁港を訪れました。
真鶴には独自の”美の基準”が存在し、どこか懐かしい港町の景観が引き継がれているそうです。
漁港には釣り人が多く、波も落ち着いていて
居心地の良い空気が流れていました。
少し街の中を散策してみました。
街の中は路地が張り巡らされていて、けもの道と同じくらい路地が好きな私は、
魅力的な路地たちにどんどん吸い込まれていきました。
傾斜を活かして上下で交差した道もあり、
町中がまるで迷路のような、好奇心がくすぐられるまちでした。
せっかく漁港を訪れたので、きんめの煮付けをいただいて真鶴を後にしました。
(食べるのに夢中で写真を撮り忘れてしまいました…)
今後もワクワクするような散歩のできる場所を探し続けていきたいと思います。
[2021.11.30]