数年前、nuリノベーションでご自宅をリノベーションしたmaruさん。
リノベをきっかけに変化したライフスタイルや、丁寧な暮らしをつむぐmaruさんの等身大の日常をお届けします。
第三のステージへ
うだるような暑さが続いていますが、お変わりなく過ごされていますでしょうか。
私はといえば思いがけぬ愛車の不調で車の買い替えを余儀なくされ、現在は新しい(と言っても中古ですが)車の納車待ちの日々を過ごしています。
愛車との別れも突然でしたが、人生の第三のステージも我が家に突然やってきました。
ずっと乗ると言って買わせてもらった車をたった2年で手放さなければならなくなってしまったことに責任を感じ、
「勿体ないことをしてしまったね。最初から今回選んだ車にしていれば良かったね」というと、
「仕方ないよ。買った時はこんなことになるなんて分からなかったんだから。」
と、何やら普段とは違う温かみのある言葉。
普段なら小姑のようにアラを突いてくるのに。(笑)
日曜日の夕方、すこし早めに自宅で居酒屋気分でお酒を飲み始めていたことが功を奏したのかもしれません。
続いて「俺もさ、、」と現在の仕事の状況を主人がめずらしく語り出し、定年を数年後に控え、その先をどう生きていくかを考えていることをポツポツと話し始めました。
そして今の職場を離れようと思っていることも。
子育て中でまだまだお金がかかるという頃であれば、ちょっ、ちょっと待って、、と私も引き留めたであろうと思います。
でも今は子どもも巣立ち、家庭を持ち、自分たちが暮らしていければ十分な状況です。
そう直感的に思えたからなのかどうなのか、「いいんじゃない」と私も即答していました。
スーパーゼネコンと言われる大きな会社に勤めさせてもらって、苦労もたくさんあったと思います。
それでも家族のために頑張ってくれている、そんな状況も垣間見えていたので、もうこれからは自分の思うように生きてほしいなという、そんな思いもどこかにありました。
そして話はそこまでにとどまらず、何と私の父の家業を継ぎたいとのことでした。
建設機械などを扱う機械屋ですが、もう辞める、もう辞めると何年も言い続けながら85歳になった今も母と2人で切り盛りしている小さなお店です。
機械いじりが大好きな主人は、これまでも何度か父の仕事の手伝いをしてくれていました。
父からは冗談抜きで来年の2月でお店は閉めると聞いていたので、何というタイミングかと、点と点が線で繋がった思いでした。
こうして父や母、弟と過ごした第一ステージ、結婚して子育てに奮闘した第二ステージ、そして定年という大きな区切りを視野に入れた人生の第三のステージに向けて動き始めました。
どのステージにおいても皆が健康で過ごせていることに、まずは何よりも感謝です。
そして話は最初に戻りますが、失敗をしてしまったと思った車のことも、手放さなくてはならなくなったことで車中泊もできる車に買い換える運びとなりました。
会社で揉まれてきた主人も、これからは気持ち的に少しはゆっくりできると思うので、のんびりとあちこちに出かけられたらいいなと思っています。
まだ定かではない話だし、もしかしたら夢見話で終わるのかもしれないけれど、人生の新たなステージに入ったことは確かなことで。
その時その時で、良いと思える選択ができるといいなと思っています。
今回の一枚は、長野県は上高地で撮ったお写真を。
澄んだ湧き水の水面に映る木々の緑と青空がとても美しかったです。
移ろいゆく時代の中に、確かなものを求めて。
撮影・文:maru
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