数年前、nuリノベーションでご自宅をリノベーションしたmaruさん。
リノベをきっかけに変化したライフスタイルや、丁寧な暮らしをつむぐmaruさんの等身大の日常をお届けします。
挑戦と好奇心
資格マニアと言うわけではないのですが、50代になってから資格を取得する機会が必然と増えました。
50代で最初に取得したのはインテリアコーディネーターでした。
当時は小学校で子ども関係の仕事をしていたのですが、主人が単身赴任をしていて1人の時間をたくさん持てていたことや、nuリノベーションさんにてリノベーションをしていただいたことでインテリアにますます興味を持ったことなどがきっかけです。
教材は大手の通信教育会社から購入し、約半年くらいかけて家や図書館で勉強していました。
試験範囲は日本や西洋のインテリアの歴史から建築の知識までと幅広く覚えることもたくさんありましたが、興味のあることなので何とか勉強を進めることが出来ました。
この歳になっても勉強方法として浮かぶのは、中高生だった頃の受験勉強の方法でした。ウン十年経ってもその経験や方法というのは何となく身体が覚えているようで、勉強の内容で行き詰まっても勉強の仕方で行き詰まったという事はなかったので、人生ってどこでどう繋がるか本当にわからないものだなと実感しています。
学生の頃以来の久しぶりすぎる受験勉強でしたが、目標に向かって何かに夢中になるということもとても久しぶりだった気がします。
その努力が実り運良く1度目で合格できてしまったものだから、いざ終わってみるとまた別の目標を持ちたくなり、試験の内容が近いリフォームスタイリストという資格もその後に取得しました。
これらの資格取得と同時に我が家のリノベーションでもお世話になったアンティークショップさんにて働かせていただくことになり、長年勤めてきた子どものお仕事から離れることになります。
50歳を過ぎてからの人生の大きな決断は、資格取得が大きな後押しをしてくれたと感じていますし、実際にお客様との会話の中でも知識として大変役に立ちました。
その数年後、不動産関係で働く弟の独立をきっかけに私もその手伝いをすることになりますが、不動産屋といえば宅建士と言われる宅地建物取引士という資格があります。
独立して間も無くで人数も少なく、資格を持っていた方が何倍も力になることができます。
ただ、士業と言われる宅建士の資格はこれまで以上にハードルが高く、民法などの法律ごとは超苦手な分野です。
それでも弟はいくつになっても弟なので、お姉さんは弟のために頑張ることになります。笑
試験は10月で勉強を始めたのは5月頃です。今回は宅建士の資格に強そうな通信教育を選びました。お正月早々に決心をして教材を購入したのに、インテリアコーディネーターのように好きなことではないのでなかなか机に向かえませんでした。
何度も挫折をしては何度も自分を奮い立たせ、何とか勉強を続けてきました。
こんなに大変な勉強は来年はもう絶対にしたくない!
その一心で試験まではどこにも行かず、最後の1週間は1日12時間は勉強していたと思います。
最初は無理無理、と笑っていた弟も試験直前は仕事をお休みにしてくれたり、来年はたくさん遊ぼう!と主人も家事をたくさん協力して励ましてくれました。
そのおかげもあり、無事にその年に合格をすることができました。
この資格も今では大変役立っていて、取得することができてよかったとしみじみと感じています。
そして今、実はもう一つの不動産の資格の勉強をしています。
一昨年に挑戦して落としてしまっていたままの資格です。
もう資格の勉強は終わりにしようと思っていたのですが、落としたままで何となく気になっていることと、宅建士よりは易しいと言われていることなどから安易に挑戦を始めてしまいました。ところが昨年の受験で我慢していたやりたいこともたくさんあり今までで一番勉強ができておらず、現在は挑戦と好奇心とのせめぎ合い中です。
試験は11月、さぁ今回はどうなることでしょう。
若い時の資格取得は未来のために大いに役に立つと思いますが、50歳を過ぎてからの資格取得は、自信を失いつつある現在の自分の大きな後ろ盾となってくれました。
自分のこれまでの人生の何かがこれからのどこかに繋がっているかもしれないと思うとちょっとワクワクします。
もう一度、目標を見つけて何かに夢中になってみませんか。
今回の最後の一枚は、昔懐かしい昭和の頃の校舎をフィルムカメラで撮らせてもらった時の写真です。
昔はこんな木製の机と椅子で勉強していたのですよ。
撮影・文:maru
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