数年前、nuリノベーションでご自宅をリノベーションしたmaruさん。
リノベをきっかけに変化したライフスタイルや、丁寧な暮らしをつむぐmaruさんの等身大の日常をお届けします。
掻き立てるキッチン
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私が住む地域も梅雨入りをして、気持ちまで少しぐずついてしまいそうになりますが、好みの色のお花を飾ったり、お香を焚いたりして気分転換を楽しんでいます。
そんな雨の多い季節は家にいることも多いことと思いますので、今回と次回に分けて我が家のインテリアやお部屋についてお話をさせていただきたいと思います。
nuリノベーションさんで連載をさせていただいているのに、これまでお家のことをあまりお話していませんでしたね。大変失礼いたしました。
何かの機会でよくお話をさせてもらっていることですが、私の家づくりのテーマは『刺激・鎮まる・和む』の3つに重きを置いて進めていました。
“刺激”はキッチン、“鎮まる”は寝室、“和む”はリビングというように、それぞれに別のテーマを設けていました。
どれも好きなイメージでひとつに絞れなかったというだけのことですが、このようにそれぞれにテーマを決めて進めていたので、ブレや迷いはあまり無かったような気がします。
また違うテーマであるのにどこか統一感があるように思えるのは、どの空間においても古い家具や建具を使っていることにあると思います。
さて、我が家のキッチンは、ご覧の通り壁や天井が躯体現しであったり換気扇のダクトは剥き出しであったりと、インダストリアルなイメージに古家具を合わせたミックススタイルです。
リノベ前のキッチンは3畳ほどの独立型キッチンで昼間でも電気をつけないと作業ができないような閉鎖的な空間でしたので、大前提として開放的で明るいキッチンにしたかったのです。
そして箱はカッコよく、見た目的にはモノがごちゃっとしてるくらいのコックピットのような、まさにこのような刺激的な空間をイメージしていました。
それでも古くて味のある家具(水屋箪笥)や道具を取り入れることで、刺激的な中にも少し柔らかな印象、強さの中に柔らかさを取り入れることで、昔の祖母の家のような温かな印象も得られたかなと思います。
そんなイメージをnuリノベーションさんにお伝えしたところ、担当してくださった設計士さんにキッチンの床材としてベニヤ材を提案していただき、私の思い描くイメージにピッタリでしたのでとても嬉しかったことを良く覚えています。
ちなみにこの床を自分で塗装をさせていただけたことも良い思い出です。
キッチンはモノが多い分、収納道具やカーテンは極力シンプルな色や形のものを選んでいます。インテリアには引き算も大切ですね。
また素材も古道具たちとしっくりと馴染むように自然素材のものを使用しています。
水屋箪笥と反対側のスペース。
こちらも色はあまり多用せずになるべくスッキリとまとめています。
カトラリー入れは黒色のものと木製とで分けていますが、ダンナさんがしょっちゅうごちゃ混ぜにしてくれています。(笑)
こちらはキッチンの背面収納です。
古い家具たちに合わせて、行きつけのアンティークショップさんが古材の板を設置してくださいました。
この古材は昔の学校にあった図工室の机の板で、置く物の高さに合わせて取り付けていただきました。
その下の古いカウンターもリノベーションを機に購入しましたが、びっくりするほどピッタリと納まりました。こういうことに物との出逢いのご縁を感じます。
最初にお話させていただきましたが、開放的なキッチンにしたかったので、キッチンに立った時の景色の見え方にもこだわりました。
本来であれば流し台と同じ位置まで出ていたはずのWICの壁を数十センチ下げて、キッチンに立った位置から寝室まで見渡せるようにしました。
この抜け感を見ると本当にこうして良かったと思いますし、下げたおかげで小さな土間スペースもできました。そしてリビングの奥側にも光が届くようになりました。
このポイントに工事前に気づき、当時あった和室の襖を壁に見立ててどこまで下げるかで奮闘していた自分を褒めてあげたいです。(笑)
刺激をイメージしたキッチンのご紹介、いかがでしたでしょうか。
次回は寝室とリビングのご紹介ができたらと思います。
最後の一枚は、梅雨の季節に彩りを与えてくれている我が家の花たちを。
最後まで読んでいただきましてどうもありがとうございました。
撮影・文:maru
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