数年前、nuリノベーションでご自宅をリノベーションしたmaruさん。
リノベをきっかけに変化したライフスタイルや、丁寧な暮らしをつむぐmaruさんの等身大の日常をお届けします。
終わりと始まりのお話
リノベーションをしてから早くも7年目を迎えましたが、今もふとしたお部屋の中の光景だったり、お部屋の片隅のちょっとした陽だまりなどに、リノベーションを決意して良かったとしみじみと思うことがあります。
私の場合は突然訪れた息子の巣立ちという喪失感が大きなバネとなりリノベーションを決意しましたが、そうは言ってもそこで思い切るか踏みとどまるか、どちらの選択肢もあった訳ですが、踏みとどまる選択をしていたとしたら、それはそれで気になる箇所を眺めてはため息をつき、悶々とした日々を過ごしていたのだろうと思います。
この7年間そのような悶々とした日々を過ごすことになっていたかと思うと、それもまた、思い切って決断をして良かったと思える理由のひとつです。
最終回となる今回は、リフォームやリノベーションに限られることではなく、“何かを決断することに思いあぐねられていることがあるのなら、思い切って一歩を踏み出してみられてはいかがでしょうか”というお話をさせていただきたいと思います。
私ごとになりますが、私は50歳を過ぎてからインテリアコーディネーター、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士という資格を取得しました。
製図では定規の細かいメモリを追わなければならないし、問題集の字は小さいし、暗記ものはなかなか頭に入ってこないしと身体的にも精神的にもそれはそれは大変でしたが、50代のおばちゃまがそんな思いをしながらでも何とかゲットできましたので、私よりも全然お若いであろう皆様方が一歩を踏み出すための、少しでも後押しとなれると嬉しいなと思います。いろいろな可能性への扉へと、きっとつながっていくことと思います。
私自身そうして一歩踏み出したことにより、一期一会の出逢いだと思っていたnuリノベーション(以下、nu)さんとも、このように長きにわたり素敵なご縁をいただくことができました。
ドキドキしながら初めてnuさんを訪れた時、オフィスの玄関前でスタッフさんが待っていてくださり、その時の光景やホッとした気持ちを今でもはっきりと覚えています。
そのスタッフさんにこの連載でも引き続き担当をしていただきまして、感謝の気持ちでいっぱいです。
毎回原稿を送る際のやりとりの中でお互いのちょっとした近況報告をさせていただき、それも嬉しい時間でした。
連載をさせていただきました約2年半、新型コロナをはじめ、国内でも海外でもいろいろなニュースが目から耳からも飛び込んでくる中、何でもないありきたりな日常がどれだけ有り難く大切なものであるかということを、私自身この記事を書かせていただきながら毎回感じさせていただきました。
そんな日々の中でふと灯った自分自身の心の中の灯火もぜひ大切にされてください。
いくつであっても、いくつになっても、思い立った時がきっと良い時だと思います◎
連載は今回でおいとまとさせていただきますが、皆様にも私にも“春夏秋冬の暮らしごと”はまだまだ続いていきますね。
どうぞ健康で、笑顔で、日々を過ごされますように。
長い間のご愛読、本当にありがとうございました。
撮影・文:maru
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