みなさんこんにちは!
ぎっしーです。
今回は以前、富山を旅行したときに泊まったいい時間を過ごせる宿をご紹介します。
富山県高岡市の金屋町の「金ノ三寸」という一棟貸しの民家ホテルになります。
金屋町は鋳造職人が暮らすものづくりの街として知られ、歴史ある石畳通りと町屋の千本格子が美しい街並みが特徴です。
「金ノ三寸」とは鋳物の「鋳」を分解して名付けられたそう。洒落た名付けですよね。
運営するのは高岡銅器のメーカー「四津川製作所」が中心となり、400年続く高岡銅器をより身近に感じられる場を作りたいとの強い思いと風情溢れる金屋町の魅力をもっと多くの人に伝えたいとの思いがあるそうです。
地域をリブランディングして魅力的に魅せる動きは各所で見られていますね。
実際に最初施設の案内をしていただいたのですが、かなり熱い想いを感じました。
築100年の2棟続きの古民家をリノベーションし、外観は伝統的な意匠を復元、下屋の柿葺きや銅板葺き、千本格子が美しいです。
8名が泊まれる「八」と4名が泊まれる「月」の2棟に分かれており、私が泊まったのは「月」になります。
館内はもともとの古材を活かしつつも、地域性・独自性のある技術と新しい素材や挑戦を試みているそうです。伝統的な日本建築の要素に金屋町の特徴の金属が随所に散りばめられ、富山にゆかりのある作家さんの作品も併せて展示されていてとても魅力的な空間に仕上がっていました。
ここからは写真でご覧ください。
玄関は広く、古民家らしさを残しています。
室内はこんな感じです。
左官材と重厚感のある床、少し暗めな印象の空間でゆったり過ごせました。
一段下がったソファスペース、この空間は金属素材の壁、天井でかなりカッコ良くほぼここでくつろいでいました。照明の反射の感じも良かったです。
金属を随所に使用した感じがなかなか見られない意匠で刺激的でした。
階段を見上げるとこんな感じ。
階段のディテール。凝ってます。
インパクトのあるシャンデリア。鋳物の街らしい意匠です。
2階に上がるとこんな景色です。
その一角には、左官であえて壁に凹凸をつけることで、さりげなく高岡銅器を飾っています。
展示の見せ方がうまいです。
廊下の空間や窓際にはワンシーターのチェアが置かれていて色々なスペースで空間を楽しめます。
ベッドスペースは落ち着いた雰囲気に仕上がっています。
テラスにはこんな遊び心のあるベンチも!夜涼むのに最適でした。
壺は作家さんの作品。
素材の切り返し。いい感じに凝っています。
小物も雰囲気に合っていてコンセプトに合致した見事な空間でした。
おすすめなので富山を訪れた際は是非訪ねてみてください。