シーン別マイベスト | 読書の秋を愉しむ照明
こんにちは、ブランドディレクターの早坂です。
日常に潜む“あるあるシーン”に寄り添ったスタッフのマイベストを、レコメンド形式でご紹介していく本企画。
第4回目のテーマは、“読書の秋を愉しむ照明”についてです。
秋に限らず読書が好きな私ですが、本の世界に入り込むためにはどんな雰囲気の中で読むのかが重要ですよね。
中でも照明は、読書時間の質を上げるための大切なポイントだなぁと実感しております。
居心地のいい雰囲気を演出してくれて、かつ照らしていない時もインテリアの一部として活躍してくれる照明が理想的。
今回はそのどちらも叶えてくれる、お気に入りの読書灯を紹介いたします。
■しっとりした雰囲気が魅力<Ambientec/TURN>
(商品詳細:Ambientec(アンビエンテック)/TURN(ターン)/¥59,400(税込))
こちらは、アンビエンテックという日本のポータブルライトのブランドから発売されている
田村奈穂さんというNYを拠点とするデザイナーによるもので、金属のかたまりを回転しながら削り出してつくられるその様子から、TURNという名が付けられたそう。
こんなに洗練された造形美なビジュアルなのに、もともと水中カメラを作っていたメーカーが出したインテリア照明ということもあって、バスルームでも使用できるほどの防水性能があります◎
ムードのあるレストランやカフェで使用されていることも多く、飲食店で見かけたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
かくいう私も、青山グランドホテルのBELCOMOで使われていたのがきっかけで興味を持ち始めました。
前途のように食事のシーンではもちろんですが、夜ゆったりとした気持ちで読書をしたい時の相棒としてもTURNはぴったり。
光は4段階(LOW / MID / HIGH / EX-HIGH)に調節することができ、ろうそく色と電球色の2色の異なる光源が出るので、読書に最適な明るさを選んで使用することができます。
個人的にはMIDの明るさで、柔らかい灯りに包まれながら読書をするのが好きです。
LOWはキャンドルのようなほのかな灯りなので、家族が寝静まった後の読書灯としても活躍してくれそうです。
また、ポータブルライトのためどこへでも運ぶことができるのも嬉しいポイント。
コードレスなので、インテリアの一部として様になるところも推せます。
造形美と重厚感から醸し出される雰囲気がとにかく素敵で、お気に入りのインテリアの一つになりました。
まだ残暑が続いているものの、読書の秋がもうすぐそこまで近づいてきているように思います。
今年の秋に再読したいなぁと思っているのが、吉本ばななさんの『キッチン』です。
実は、nuリノベーションの施工事例にこの『キッチン』の小説の世界観を反映させた「sugar」という事例があるのをご存知ですか?
『キッチン』は喪失と再生を題材とした小説で、人の温もりの心強さを感じながら主人公が立ち直っていく様子が描かれています。
この小説の、心をそっと包み込む暖かさが充満した空気感が好きだと取材中に何度も話してくださったI夫妻。
「sugar」は作り込んだ偽りの空間ではなく、そこで確かな日常が営まれている事を感じさせる人間味のある空間。人と人との温もりのような空気感が漂い、お2人が表現したかったという『キッチン』の世界観に通ずるものを感じます。
私が吉本ばななさんの小説で初めて読んだのがこの『キッチン』で、それがいまから5年くらい前のこと。
5年前と今では環境や考え方も変化した部分があり、今の自分が『キッチン』を読んだらまたちがった気づきがありそうだなぁと感じて、再読してみようと思っています。
同じ本でも、その時その時で捉え方が変わるのもまた読書の面白さですよね。
今年の秋もTURNの灯りに癒されながら、心地のいい読書時間を愉しみたいと思います◎
読書灯としてはもちろんですが、ダイニングやバスルームなど様々なシーンで使えるポータブルランプですので、みなさんの照明選びの参考になれば幸いです。