今回は、最近注目の集まる左官素材『ビールストーン』について、その素材の魅力と施工の様子をご紹介します。
■ビールストーンとは
『ビールストーン』は、ベルギーの<BEAL社>が開発した素材で、人工石を研ぎ出して仕上げる左官材です。
セメントや樹脂、天然石を組み合わせた高耐久の素材で、滑らかな質感と独特の風合いが特徴。耐水性・耐摩耗性が高く、キッチンや洗面などの天板として取り入れられるケースが増えています。
△洗面台にビールストーンを採用した事例
△キッチン天板にビールストーンを採用した事例
左官材に混ぜた石の色や粒の大きさに寄って様々なデザインを楽しむことができるのもビールストーンの醍醐味。
上の写真のようにカラフルな石を混ぜ込んだり、粒の細かい落ち着いたトーンの石を練り込んで、上質な雰囲気をつくり出すことも可能です!
では、このビールストーンはどのように施工されているのでしょうか?
先日ちょうどビールストーン天板の施工に立ち会うことができたので、その様子を余すことなくお伝えしたいと思います!
まずは、天板にモルタルを施工していきます。
モルタルはどんどん乾いていってしまうので、少し流し入れては均一に塗り広げ、また少し流し入れて…という作業を繰り返して、全面を仕上げていきます。
細かい部分も、コテの先をうまく使って埋めていき…。
全面が塗り終わり、ここからがビールストーン施工の見せ場!
職人さんの手で、仕上がりをイメージしながら石を散りばめていきます。
初めから石が入っていると思われがちですが、実は石は後から手作業で入れているんです。
粒の大きさやそのバランスでも仕上がりの印象が変わるので、職人さんの感覚で自然なばらつきを出していきます。
石の配置が決まったら、最初に塗ったモルタルに石を埋め込みつつ、モルタルを継ぎ足して表面を平滑にしていきます。
せっかく入れた石が見えなくなってしまいましたが、ご安心ください!(笑)
ビールストーン施工の最終工程『研ぎ出し』で、再び姿を現してくれます!
電動のやすりを使って研ぎ出し中。
上のお写真は、天板と組み合わせて使うキッチンの立ち上がり部分のパーツです。
手前側が研ぎ終わった面になりますが、ここまで来ると見覚えのあるビールストーンの表情になってきますね。
こうして、ビールストーン天板の完成です!
美しくて耐久性の高いビールストーンも、様々な工程を経て造られていると思うとより愛着が増しますね(^^)
ビールストーン施工の様子は、nuリノベーションの施工インスタアカウント『nuCRAFT』で動画をお届けしていますので、ぜひ併せてチェックしてみてくださいね。
ということで 、今回はビールストーンの施工の様子と職人技をお届けしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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