こんにちは!
施工監理のまつこです。
リノベーションでよく耳にするワードについて
ご紹介していく「〇〇ってなに??」シリーズの第2弾。
今回はそう、「躯体現し」です!
(前回はちなみに「スケルトン」についてでした。)
→「スケルトン」って何??
「躯体現し」とはことばの通り、
建物の構造部分である「躯体」を覆い隠さず「現す」ことなのですが、
そのなかにも様々なパターンがあります♪
本日は弊社の事例を交えながら、様々な「躯体現し」をご紹介いたします!
◎そもそも「躯体」とは?
躯体とは建物(今回はマンション)の構造部分のことです。
ひとつの住戸内に見えてくる部分でいうと、天井スラブ・床スラブ・梁・柱等のことです。
この構造部分は共用部扱いとなり、リノベーション工事で
増やしたり減らしたり(撤去)することは出来ません。
その構造にも様々な種類があり、マンションだと主に以下の3つです。
・鉄筋コンクリート造(RC造)
・鉄骨造(S造)
・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
そしてその中にも種類があり、
・ラーメン構造
ラーメンとはドイツ語で「額縁」「枠」という意味。
柱・梁のフレームで耐力を出すので、
間に壁のない自由な空間を作ることができ、
リノベーションにはもってこいの構造です。
・壁式構造
壁式構造は団地など比較的低層のマンションに多く見られます。
構造壁を撤去出来ないぶん、間取りに制約が出てきます。
構造のことが少し分かったところで、
ではその躯体部分をどう見せていくのか・・・?
ここでひとつ補足です。
マンションの築年数にもよりますが
躯体のコンクリートは見せることを前提につくられていない為、
比較的ラフなつくりとなっていることが多いです。
中には新築当時の工事で書いたであろう寸法や墨出しの線が残っていたり、
躯体に直接クロスを貼っている場合はパテ処理の跡が残っていたりします。
そういった躯体ひとつひとつの表情やラフさを楽しめると
「躯体現し」はもっと楽しくなります!
では、事例を交えながら
初級・中級・上級の3つに分けてご紹介してきましょう(^^)/
◎初級編
壁・天井・梁、現す部分として主にこの3つとなりますが
初級編では躯体の凹凸感が比較的少ない事例をご紹介します。
初級編ひとつめはこちら。
→「NATURAL×ROUGH」
キッチン~LDの上部に通る中央梁を「躯体現し」にした事例です。
実は天井・正面の壁も「躯体現し」なのですが
白で塗装することによって他の壁(クロス仕上げ)との一体感が出る為
凹凸感は少なめです。
次に初級編ふたつめはこちら。
→SIMPLE×モルタル
こちらも先程と同じく「躯体現し」+白塗装をした事例です。
梁・天井ともに全て躯体現しですが
白塗装により清潔感もあり、お部屋全体が広く見えますね。
◎中級編
中級編の事例はこちら。
→NATURAL×オーガニック
初級編では白塗装の事例をご紹介しましたが、
こちらは「躯体現し」+アクセントカラー塗装をした事例です。
ブルーグレーのやさしい色味が天井の木パネルともマッチし、
全体的にあたたかさがうかがえます(^^)/
ちなみに木パネルを貼っている部分は天井を作ったわけですが、
この中には断熱材が隠れています。
きみどり色部分が断熱材です。
竣工時から躯体に吹き付けられている為、
これを撤去してしまうとお部屋の断熱性能が下がってしまいます。
かといって、これを躯体現しにして見せるわけにもいかない為
天井をつくった、というわけですね。
こういったところは現しにせず、天井をつくり
クロス、もしくは塗装で仕上げてあげるとすっきりします!
◎上級編
上級編ひとつめはこちら。
→「50’s」
外周壁のほどんど、そして天井・梁を現すことで
全体的にラフさを演出しています。
濃い色のフローリングと躯体のラフさが相性抜群です!
そして、ふたつめはこちら。
→「BLUNT」
現したのは天井・梁のみの為、
先程と比較すると現しの面積自体は少ないのですが
アクセントとして躯体梁をネイビーで塗装しました。
躯体ならではの凹凸とネイビーのカラーアクセントで
遊び心をプラスした事例です♪
もっとご紹介したいところですが、
長くなりそうなので、ここまで。。。
あなたはどの「躯体現し」がお好みでしたか?
弊社HPのGALLERYにはご紹介した以外にも
たくさんの「躯体現し」事例を掲載していますので
ぜひチェックしてみてくださいね!
まつこ