折角寄席が近くにあるのだから、新宿末廣亭に足を運んだのが3年ほど前。
そこからポツポツと、思い切り笑いたい時や独り時間を持て余したり、疲れたときなど寄席に行ってます。
そこにはマジックなどをやる色物さんからテレビ『笑点』でお馴染み、桂歌丸さんなんかも顔を並べていて、休日の暇を埋めるには中々面白い場所ですよ、あそこは。
なので、最近の休日はたま~に落語家一人会なんてのも気取って顔を出す、にわかです。
最近は、寄席には行かずに手軽に読める本ばかりですがね。
落語家の中でも立川談志一門は執筆が多く、立川談春さんの『赤めだか』を読んでからは立川一門の本を読み漁り、立川談志、談志楼などなど。
(いかにもにわかが選びそうな落語家ですよね?)
その中に、談志楽屋噺にてタイトルで触れた
『落語とは、人間の業の肯定である。』
ってのがあります。
凄い言葉ですね。
話に登場する与太郎など、欠点だらけの人間を描くのが落語の本質だということらしいです。
一つ例文を。
*『となりの奥様、事故にあって顔に怪我しちゃったんですって!』
#『あら、お気の毒ねぇ~。』
*『そしたら、腕の良いお医者様が元通りの顔にキレイに戻してくれたんですって!』
#『あら、あのまま元通りに? お気の毒ねぇ~。』
こんな感じで嫌味な人間が登場するのを肯定して面白くしてしまうんです。
そんな人の業を聴き、笑っていられるのが落語の良い所。
その他にも、『意味じゃなく、音でやれ!』なんて言葉も。
『わざわざ意味を説明して笑わせるなんてせず、音で笑わせろ!
人間はハ行のハヒフヘホで笑う。 ハハハ。フフフ。ホホホ。
それをただ、パピプペポに変えるだけで面白くなるだろ!?
パパパ!プププ!ポポポと変えるだけで面白いだろ?と。
音でも笑いは伝わるんだ。』
私も今度業務で活かしてみます。音で伝えるリノベーション。
『こちらはドンっと打って、バンっとハメて、サラァ~☆と仕上がりますのでご安心ください!チャチャっとやっときます♪』
・・・昔の大工さんならいざ知らず、現代の建築業ではこんな説明は許されませんね。
皆さんも、新宿・浅草に行かれるようであれば是非、一席観られてはいかがですか?
是非、オススメです。
浅草付近には、美味しいご飯も!
柳川鍋。
(どじょうです。産まれて初めて食べました。見た目に反して美味しい!)
美味しいご飯を食べたい。
これも人間の『業』ですね。
まつ