中古を買ってリノベーション、失敗しない物件探しのコツ
物件探しといえば、不動産会社にお願いするのが一般的。しかしリノベ前提の場合、それが思わぬ失敗を招くこともあるんです。この記事では、失敗しない物件探しのコツをご紹介します。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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「リノベ会社を先に探す」の鉄則
物件探しをお願いする会社と聞いて、まず思い浮かべるのはテレビCMなどでもよく目にする大手不動産会社ではないでしょうか。物件探しは大得意の不動産会社ですが、リノベーションのための物件探しとなると話が変わってきます。
リノベのための物件探しを不動産会社に依頼した場合に起きたトラブルと、そうならないためのポイントを3つのケース別に解説します。
CASE.1 『思い描いていた間取りができなかった!』
不動産会社に探してもらった物件。立地も価格も100点満点!ところがいざリノベ会社に見てもらうと、「水回りが動かせない」「この柱は抜けない」など予想外の言葉が。念願だった広いリビングは諦めることに…。
→不動産会社はリノベーションの専門家ではないため、リノベ前提の物件探しに適切な助言をもらえないことも。不動産仲介部門のあるリノベーション会社(ワンストップサービスのある会社)では、リノベのプロが理想の空間の実現が可能か見極めながら物件探しを行います。
CASE.2『物件費用とリノベ費用のバランスが上手く取れなかった!』
条件にぴったりの部屋を発見し、急いで購入を決断!しかし総予算5000万円のうち4500万円を物件購入に使ってしまい、残り500万円では思い描いていたリノベが実現不可能に…。
→中古リノベーションにかかる大きなお金は「物件費用」と「リノベ費用」。大切なのは2つのバランスをどう取るかです。リノベ会社に物件探しからお願いすることで、バランスのいい物件価格とリノベ費用の提案をしてもらえます。そして物件費用とリノベ費用はまとめてローンを組むことが可能。その時審査に必要になるのが「リノベーション費用の見積書」です。つまりリノベ会社を決める前に物件探しを行ってしまうと、いざ物件を見つけてもまとめてローンを組むことができないということ。先にリノベ会社が決まっていれば、リノベ会社が概算見積書を作成してくれるので、賢くローンを組むことができます。
CASE.3 『今住んでいる部屋の家賃と新しい物件のローン、二重払いに苦しみ続けることに…』
→物件購入後、早速リノベ会社の相談会をまわることに。どの会社にしようか悩んでいるうちに着工までの期間が延びて、家賃とローン、二重払いの月が長引いてしまった。
→物件引渡し後から始まるローンの返済。リノベーションの工事は約2〜3ヶ月かかるため、なるべくこの二重払い期間は短くしたいものです。引渡し後すぐに工事に取りかかれるよう、先にリノベ会社と話を進めておく必要があります。
リノベ会社と不動産会社、2つの賢い探し方
上記のようなトラブルを防ぐためには、こんな2つの進め方がベター。
1. 物件探しからワンストップで行っているリノベ会社に一括して依頼する
物件探しからリノベまで一貫して依頼できるのが「ワンストップサービス」のあるリノベ会社。全体予算を先に伝えることで、その中から物件購入とリノベのプランニングをしてくれます。また住宅ローンとリノベローンの一本化に詳しいプロがいるのも大きな強みと言えるでしょう。
2. リノベ会社が紹介した不動産屋さんで探す
ワンストップ会社を選ばない場合、資金周りや手続きなど、自分で舵をとっていくことが必要になります。その反面、不動産仲介をサポートしていない会社を含めてリノベ会社の選択肢が広がり、不動産会社も複数にアプローチして幅広い候補から物件を選ぶことが可能になります。まずはリノベ会社を決めてから、そのリノベ会社にオススメの不動産屋を聞いてみるのも1つの手です。
物件購入はタイミング勝負。どちらのパターンでも仲介会社に任せっきりにするのではなく、自分でも物件サイトを毎日チェックすることが大切です。
最後に
不動産会社もリノベ会社も、理想の暮らしを実現するための大切なパートナー。思わぬ落とし穴にはまってしまうことのないよう、会社選びは賢く慎重に行いたいものです。まずはリノベーションのプロがいるリノベ会社に相談を。あなたにあったリノベの進め方のヒントをくれるはずです。
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