こんにちは、施工監理のまつこです!
一気に気温が下がり、そろそろ冬支度を始めねばと思う今日この頃。
夏に着工し、暑い時期の工事をくぐり抜けてきた現場の中からひとつ、
皆様にこちらの物件をご紹介いたします♪♪
◎concept
————————————————————————-
モルタル×artistic|ラフなアトリエ暮らし
アトリエのような創り込み過ぎないラフさを再現するために天井と壁は塗装で仕上げ、
リビングにはオーク材、それ以外の床にはモルタルを採用。
フリーで創作をすることが多い奥様のためにリビングの一角にデスクやミシン、
本棚を配置した作業スペースを確保しました。
更に、絵を描いたり作業をした後にすぐに手が洗えるように独立洗面も設置。
空間全体に作業スペースを点在させたアトリエのような雰囲気をイメージさせる家が完成しました。
————————————————————————-
◎plan
浴室・洗面・トイレの水回り以外、一切間仕切り壁のない
解放感にあふれたこちらのプラン。
1回目の本日は解体工事~下地工事までをご紹介いたします。
◎解体工事
こちらは解体前のお部屋。
築36年ですがリフォーム済で、とても綺麗な状態でした。
そして解体後がこちら。
少し勿体ないような気がしますが・・・
解体が始まると3日程で、一気にガランとした印象に!
今回はECO工事の為、
下地や既存利用する部分が一部残ったこちらの状態から
リノベーションスタートです!!
◎下地工事・設備工事
解体が終わると壁や床の下地をつくっていきます。
今回、ほとんど新規でつくる壁はないのですが
一部洗面台を設置する壁は杉の木下地をたててつくります。
と同時に、設備配管も進めていきます。
床下には電気配線も通し、後に隠蔽されてしまう部分の工事がどんどん進みます♪
床仕上げの下地となるベニヤを貼ったり・・・
壁仕上げの下地となるプラスターボード(石膏ボード)を貼ったり・・・
ダイニングの床に設置されたこちらの掘り込みの正体は・・・
次回のBLOGでご紹介します♪
お楽しみに!
◎モールテックスについて
ところでこちらの物件、弊社でもまだ施工事例の少ない
「モールテックス」という素材をふんだんにつかって床の大部分や、キッチンの一部を仕上げていきます♪
その様子は後日ご紹介するとして、
モールテックスとは・・・?
「ベルギーのBEAL社が開発した薄塗りの左官材料です。」
こちらの材料何がすごいかといいますと、なんと塗り厚が1~2mm程度なのです。
(ちなみに弊社の玄関土間等でよく用いるモルタルはどんなに薄くても30mm程度)
塗り厚を確保しなければ、↑のようなクラックが入りバキバキに割れてしまう為
どうしてもある程度の厚さを確保しなければならないのです。
(塗り厚を確保したからと言って割れないことはないですが・・・)
ところが、モールテックスは塗り厚が薄くても割れない強靭性と柔軟性を持ち合わせており、
かつ耐水性にもすぐれている為これまで左官材で仕上げることが難しかった
水回り、階段・床、あらゆる什器(曲線などもOK!)を仕上げることが出来ます。
モールテックスのまわしものみたいになってしまいましたが・・・
モルタルやコンクリートの質感で仕上げたいとき、モールテックスは最適なのです。
カラーバリエーションは白~ベージュ、青~緑、黄~オレンジ等
割と豊富にあるのですが、
今回はモルタルに近いこちらの3色のサンプルを用意し、
お客様に実際現場でみていただいて色を決定しました♪
写真の一番左、薄いグレーで仕上げていきます!
モールテックスについて少々長くなりましたが・・・
下地状態からお次は造作家具の製作にとりかかっていきます♪
間仕切り壁がほとんど無いこちらのPLANで、
目線を遮る役割をもつ大きな収納家具が次回の注目ポイントです♪
————————————
関連記事はこちら
2.造作家具編
3.仕上げ編
4.施工事例
————————————
まつこ