こんにちは。
先日、友人が働いている
日建スペースデザインの企画展、
すっぴん展に行ってきました。
すっぴん展は実際のプロジェクトをベースに
アイディアや検討プロセスを公開している展示会です。
普段、空間が出来上がるプロセスや思考を見る機会は
中々ないので、とても刺激的で楽しかったです。
展示のいくつかをご紹介します。
ひとつめは日比谷にある先日オープンしたレストラン
東京會舘 Drape の展示です。
レストランのコンセプトは劇場で
ピンクのドレープがある舞台に見立てたキッチンで
シェフが料理を作り、訪れる人たちを出迎える
という意図のもと計画されたそうです。
写真では見にくいですが、奥のパースを見ると
たくさんの塗装サンプルから厳選した
4色のドレープの下でシェフが料理を作っています。
ドレープの幕のモックアップと
マテリアルボックスも展示されていました。
オープンしたばかりということで
近いうちに実際の空間も見にいってみたいです!
2つめは
京都にある浄教寺の建替えの際に開発された
ホテルの展示です。
インテリアにはお寺で使われていた
工芸的な部品が使用されており
それらと融合するように建材が選定されています。
白黒が元々のお寺の写真で
カラーが新しい建物の写真です。
お寺の面影を残しながら
新しい空間をつくるのは
なかなか難しそうですが
写真を見るとうまく溶け込んでいました。
3つめは水栓の展示です。
水生活さんと共同制作されたそうです。
水栓ひとつもここまで細かいスケッチから
できているのかと思うと感慨深いですね…
機会があったら使ってみたいです。
最後は札幌にあるホテルの展示です。
コンセプトは”特別なふつう”
予算の少ない中での計画だったそうですが
世の中にありふれた素材をアイディアで
ひと手間、ふた手間を加えることで
特別感を演出したそうです。
こちらは目地材や出隅のデティールを検討したもの。
こういう細かいところについ目がいってしまいます。
写真を見る限り
コストが抑えたように見えないのがすごいです。
扱っている建物の用途は違うものの
友人も同じように試行錯誤を繰り返していて
私も頑張ろうと背中を押されました。
それではまた次回の投稿で。