とことんこだわりたい床リノベーション!素材や張り方で印象がガラリと変わる
床材の張替えは、リノベーションでよく行われる変更といえるでしょう。リノベーションでは、床材を天然木の薄い化粧材で貼り合わせたり、天然木の1枚板を用いた無垢材に替えたりといったことが行われます。
床のリノベーションでは床材の素材のほかに、斜め張りやヘリンボーン張りといった、張り方の違いも部屋の雰囲気を左右するものとなります。この記事では床リノベーションをお考えの方の参考となるように、床リノベーションの基本的な考え方から、床材の種類、床材の張り方まで詳しく解説しています。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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床リノベーションのポイント①「 床色=ベースカラー」であることを意識しよう
フローリングの張替えで、まず考えたいのが床の色をどうするかということです。床や天井部分は、室内で多くの面積を占めており、部屋の印象の基調となる「ベースカラー」といえます。
ベースカラーは多くの場合、毎日常に見ることになるものですから、派手でなく落ち着いた色が好まれる傾向があります。
おもな色としては白、グレー、ベージュ、ブラウン、ダークブラウンなどです。白やグレーでは明るさ、ベージュやブラウンでは落ち着き、ダークブラウンでは高級、といった印象を生む傾向があります。ベージュやブラウン、ダークブラウンなどの濃い色では、木目を強調した床材も選択肢となります。こうした床では高級な印象が強くなります。
床リノベーションのポイント② 「床材の種類」について知ろう
フローリングの床材の種類もリノベーションで考慮したい点です。床材には複合フローリング、無垢フローリング、コルク、カーペット、タイル、クッションフロア、畳などがあります。
複合フローリング
表面に薄い天然木を貼り合わせたフローリングです。価格が安く、キズや汚れが付きにくい特長があり、最もよく使用されています。
無垢フローリング
全体が天然木からなるフローリングです。木が持っている本来の風合いがあり、断熱性が高く、冬でも冷たく感じられません。湿度を調節する働きがあり、アレルギーを起こしにくいなどの特長があります。
コルク
ブナ科の木の樹皮を乾燥して細かく粉砕加工したもので、保温性とクッション性があり、転んでもケガをしにくく、子供部屋や高齢者の部屋に適しています。
カーペット
ウールやナイロン、アクリルなどの繊維でできており、素材や質感、製法などで違いがあります。床材の中では最も安価であり、保温性や吸音性があります。毛の間にゴミがたまりやすかったり、毛同士が絡まったり、シミがつきやすいなど掃除に手間がかかります。
タイル
その高級感のためにリビングにも用いられるようになってきました。冬は冷たくなりますが、温かみのあるサーモタイルや床暖房に対応したものもあります。
クッションフロア
ビニールでできており、濡れても丈夫で汚れを落としやすく、柔らかくて食器を落としても割れにくく、キッチンや洗面室によく用いられます。
畳
和室に用いられる畳には独特の香りと肌触りがあります。近年では色合いや形が多様化してきています。傷みやすいため、数年おきに畳替えなどのメンテナンスが必要です。
床リノベーションのポイント③ 「床材の張り方」でも部屋の印象が変わる!
床材には種類だけでなく張り方にも違いがあります。定尺張り、乱尺張り、斜め張り、ヘリンボーン張り、市松張り、朝鮮張りなどがあります。
↓「定尺張り」は、同じ長さの床材を飛び飛びにずらして張る方法です。最も一般的な張り方で、繰り返しのリズムが感じられます。
長さの異なる床材をランダムに張る方法が「乱尺張り」です。比較的一般的な張り方です。秩序だっていない遊びが感じられる張り方です。
https://n-u.jp/gallery/eco/junk-x-vintage/
↓「斜め張り」は、張る方向が斜めの角度となる張り方です。床が目立つようになり、おしゃれな雰囲気があります。
「ヘリンボーン張り」は、斜めですが向きが異なる床材を交互に張る方法です。張り方の見た目がユニークで、意外性があり、床の存在が目立つデザインです。
https://n-u.jp/gallery/marugoto/ash-lounge/
↓格子状に集めた床材を交互に張る方法が「市松張り」です。市松模様のような伝統的な模様から、落ち着いた印象を受けます。
朝鮮張りは、同じ長さの床材を向かい合わせに並べ、その間を長い床材が横切る張り方です。かつて朝鮮半島の寺院や民家で用いられていたそうです。
https://n-u.jp/gallery/床xパーケット市松(¥11300-㎡)/
床だけをリノベーションするなら「ワンポイントリノベーション」がおすすめ!
リノベーションやリフォームの済んだマンションを購入した方で、「気になるここだけを変えたらもっと快適になるのに」とお思いの方がいらっしゃるのではないでしょうか。
nuリノベーション(以下、nu)では部分的なリノベーションである「ワンポイントリノベーション」サービスを提供しております。
nuが手掛けた、床リノベーションの施工事例の一部を紹介します。ダークブランの木材を用いた乱尺張りのフローリング施工事例です。
[ CONCEPT ]
乱尺張×オーク(¥9,500/㎡)
無垢オークを乱尺張りに敷き詰め、壁は白の塗装で統一。家全体を落ち着いた雰囲気にまとめています。
https://n-u.jp/gallery/床xオーク(¥9500-㎡)/
[ CONCEPT ]
正方形×ラジアータパイン(¥6,500/㎡)
濃い茶色のラジアータパイン合板を正方形に張り込んだリノベーション事例です。コンクリート現しの天井・壁とあいまってラフでレトロな雰囲気に仕上がりました。
https://n-u.jp/gallery/床xラジアータパイン(¥6500-㎡)/
[ CONCEPT ]
乱尺張×パイン(¥11,000/㎡)
使い古されたヴィンテージ風の無垢パインフローリングがコンクリート現しの梁と上手く調和し、マニッシュなお宅に仕上がりました。
https://n-u.jp/gallery/床xパイン(¥11000-㎡)/
nuでは大規模なリノベーションのほかに、床の張替えなど、部分的なリノベーションも承っております。部分的なリノベーションを行いたいお客様は、nuのワンポイントリノベーションをぜひご利用ください。