こんにちは、だてちゃんです。
まだまだコロナ禍は続いておりますが、
感染症対策は万全にしてご旅行に出掛けられる方も増えてきているかと思います。
私も旅行欲が高まりつつありまして、、、
過去の生活や旅行の写真を振り返っていたときに、
リノベーションを好きになったのはいつからだろうか、と考えてみました。
リノベーションを好きになったターニングポイントが幾つかありましたが、
金沢に住んでいた経験こそが、
リノベーションへの思いをとても高めたきっかけになっていることに気づきました。
金沢では6年間の時間を過ごしました。
私はこれまでに浜松、金沢、神戸、東京という4つの地域に住んできましたが、
金沢は地元以上に今の自分を形成する、まさにアナザースカイ。
そんな金沢はとても小さな街で、自転車でも行き来できるような地域圏内に、
歴史的なまち並みや美術館が集まる豊かな中心市街地が常にありました。
中心市街地は、犀川と浅野川という大きな河川に挟まれるかたちで金沢城下に広がっていて、
当時、江戸時代の金沢の街は水脈を活かし、まちが形成されていたそうです。
写真の通り、奥にはどーんと白山が構えています。
東京⇆金沢間の北陸新幹線が開通したのが、2015年。
この街に、ヒトやモノやイベントの往来が突如生まれ始め、
元々あった美術館や古い街並みが世界のトレンドになっていく過程を垣間見ていました。
みなさまでさまざまな金沢の好きな場所があると思いますが、
今回は「せせらぎ通り」という親水空間に絞ってご紹介させていただきます。
こちらが「せせらぎ通り」。
江戸時代に水脈を活かしたまちづくりが形成されていた金沢は、
その水の流れを生むため自然と生まれていた「土地の高低差」も活かしたまちづくりがありました。
その土地の高低差を活かした街づくりの名残りが、ここ「せせらぎ通り」にございます。
今ではおしゃれなお店やお家が線状に建ち並び、
親水空間とせせらぎ空間がミックスした「せせらぎ通り」。
江戸時代には幅10mのお堀があったのですが、戦の時代が終わったのを契機に、
防御の役割を終えたため、今では幅2m程度のせせらぎある川と建物を建てるための
土地に変わった後に、今の美しい景観が生まれた変遷がございます。
この高低差のどこに私はリノベーションの魅力を感じたのか。
リノベーションとは、既存のマンションや戸建などの「建物」を改修することにあてはまりますが、
過去につくられた既存のモノを活かし新しい生活や要望のイマを満たす概念でもあると思っています。
当時作られた防御の構えや自然と形成された親水空間を活かした綺麗な街並みが広がっている
「せせらぎ通り」の変遷は、リノベーションに似た状況が起こっているような気がしました。
建物だけにしか当てはまらないと思っていたリノベーションの概念ですが、
リノベーションは土地や街並みにも通じて言えるのかと強く思わされたきっかけとなった場所なのです。
結局のところ、私が大好きな「金沢」と「リノベーション」を
みなさまに知って欲しいという紹介でございます。歴史と都市の起源などを交えた、
ブラタモリ的なお話になってしまい失礼致しました。。。
建物だけでなく街に対しても、どんなリノベーションがされてきたのか。という視点で訪れてみると、また違った観光ができるかもしれませんね。