こんにちは。
すっかり夏の陽気ですね。
春は一瞬で通り過ぎてしまいました…。
さて本日は、「サヴォア邸」について書きたいと思います。
「サヴォア邸」は近代建築の三大巨匠の一人、ル・コルビュジエによって設計されました。
竣工は1931年。いまから90年ほど前になります。
コルビュジエが提唱した建築思想である「近代建築の五原則」が体現された代表的な作品です。
コルビュジエが登場する前までのヨーロッパでは重厚で装飾的な建物が主流であったため、
彼のつくる建築は一際異質で画期的なものだったそうです。
外観をみると、水平連続窓と大胆なピロティが目に留まります。
ピロティが建物に浮遊感を与えています。
また、水平連続窓は室内に多くの光を取り入れます。
もちろん室内からは外の景色を広範囲で楽しむことができます。
エントランスはアプローチの裏側にあります。
ピロティは車寄せとして利用され、車から雨に濡れずにエントランスへ入ることができます。
贅沢な屋上庭園は寛ぎの空間にも団欒の空間にもなり得ます。
また、スラブとそれを支える柱によって大開口が実現しています。
私が訪れた時は子供たちが室内を走り回っていました…。
回遊性があり、追いかけっこにはぴったりな空間だったようです。
ちなみに、床材はパーケットフローリングやタイルなどを使っています。
どれもパターンが可愛いです。
色づかいや陰翳が巧みなコルビュジエ建築は
とても居心地が良かったです。
日本にもコルビュジエが設計した建物(上野公園内にある「国立西洋美術館」)がありますので
ぜひ訪れてみてください。
[2022.05.10]