ご時世柄もあって外でゆっくりゴハンを食べる機会も減りつつありますが、以前から気になっていたカフェ「OGAWA COFFEE LABORATORY」へ。
私は「小川珈琲」を知りませんでしたが、京都を中心に多くの喫茶店を構えている有名店だそうで”コーヒーラボラトリー”として去年の夏に都内にオープンしたそうです。
カフェは大開口の折戸の窓の下に、内からも外からも使える大きな石のベンチが。
敷地内の床材には京都の廃線市電の敷石を使用しているようで、入口から洗練された空間が広がっています。
店内に入ると、グレーを基調とした落ち着いた空間。
中央にはコーヒー豆の貯蔵庫となる「蔵」がドンと構えた造りになっています。
周囲のカウンターは浮造りで、壁や足元は和紙を使い左官で仕上げていました。
客席のどこにいても珈琲職人の所作が見える構成になっている点も良かったです。
ふと客席の足元を見ると、テーブルの脚にエントランス床と同じ敷石が。
随所に伝統的な京都の美意識を感じました。
内装バナシが多くなりましたが“コーヒーラボラトリー”と店名につくくらい、メニューも豊富です。
常時21種類のコーヒーを味わえるそうで、かく言う私もそうですが、選択肢が多いと逆に悩みますよね。
しかし、バリスタが注文を受けているので悩んでも安心です。
その場の気分、酸味や苦味などの好みを伝えると提案してくれました。
私のときは手に薔薇のタトゥーの入ったヨーロッパ系の外人さんが担当してくださり、酸味ゼロが好きなことを伝えると、スペシャリティの「京コーヒー」と名のついたブレンドをいただくことに。
(ブラックではなく、見た目につられてカフェラテを頼んでしまいましたが…)
余談ですが、“コーヒーラボラトリー”とは焙煎士やバリスタがよりおいしい一杯に近づくために日々研究を重ねていくコーヒー専用の研究所(ラボ)のことで、そのラボとカフェが併設していると自分好みのコーヒーをカフェでいただくことができます。
”コーヒーラボ”は都内にいくつか店舗があるそうなので、また機会を見つけて巡りたいと思います。
[2021.07.20]