こんにちは。アドバイザーのハシノです。
ようやく秋が始まり、過ごしやすい季節になってきましたね。
本が好きな私にとっては、〝読書の秋〟ということもあり、
今日は図書館について書かせていただければと思います。
先日、地元である石川県に帰省した際、2022年7月に開館した金沢にある「石川県立図書館」に行ってきました。
金沢には、1930年に開館した歴史ある「玉川図書館」や、高さ12mの吹抜と真白な箱のような外観が特徴的な「金沢海みらい図書館」など、建築と文化に根ざした図書館が多くありますが、
この「石川県立図書館」もまた、建築的にも文化施設としてもとても素敵な図書館だったので、
ご紹介させていただきます。
この図書館のもっとも特徴的なのが、この劇場のような〝円形〟の書架スペースです。
中心から、何層にもわたって曲面の本棚が重なり、
外側に向かってフロア高さもあがっていく構成になっています。
この本棚の隙間をぐるぐると歩いているだけでも、気持ちが高まってきます!
中心のホールを見上げると、武骨な鉄骨でくみ上げられたドームのような天井からは、
柔らかな自然光が、この書架スペース全体を照らしています。
どちらかというと〝静けさ〟のイメージが強い図書館ですが、
図書館とは思えない迫力のある空間ですよね。
書架だけではなく、随所にデスクスペースやソファなども配置され、
みなさん気になった本を読んだり、勉強をしている方が多く、かなり席が埋まっている印象でした!
円形の書架スペースで最も外側の層は、開放的な中央付近のスペースとは対照的に、
天井までの高さが低く抑えられていて、鉄骨の構造越しに書架スペース全体を望むことが出来るようになっていました。
照明や床の仕上げも落ち着いており、
このスペースの棚には雰囲気に合わせてよりコアな本たちが並んでいます。
ネットで本を買うのとは違い、
ぐるぐると円形の書架スペースを巡りながら、
新しい発見や思わぬ本との出会いが生まれる場になっていて、
コストや時間の効率が求められる今の時代、
この図書館はとても貴重で贅沢な体験ができる場所なのかもしれません。
ぜひ皆さんもこの秋は、図書館や書店に足を運んでいただき、
新しい本との出会いや読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。