こんにちは。
寒い日が続いていますね。
最近は少しずつ花粉の気配を感じていて憂鬱です…
本日は「市原湖畔美術館」について書きたいと思います。
「市原湖畔美術館」は千葉県市原市にある高滝湖の湖畔に建つ美術館です。
1995年の開館当時は「市原市水と彫刻の丘」という名前でしたが、2013年に全面リニューアルされ今の名前になりました。
リニューアル時には建物もリノベーションされていて、
こちらは川口有子+鄭仁愉(カワグチテイ建築計画)によってデザインされています。
既存建物のコンクリートの構造体のみを残して仕上げ材は全て取りはらい、そこに折板の壁を新たに据えることで既存建物がうまく使いきれなかったデッドスペースを展示室やホール、ラウンジなどの豊かな空間へと再生しています。
(建物の模型が展示されていました。曲線の壁は既存の建物、四角いボックスはリニューアルの際に新たに建てられたものです。)
既存の建物のユニークな回遊動線は生かしつつ、
古い部分(コンクリート部分)と新しい部分(折板部分)がうまく噛み合いながら
様々な空間をつくり出しています。
私が訪れた際は青木野枝さんの「光の柱」展が企画されていました。
青木さんの作品と建物とが一体となり、共鳴しているようでした。
また、各所のサインも素敵でした。
こちらのデザインディレクションは日本デザインセンターの色部義昭氏。
ピクセル状のサインは「敷地全体を小さな点でつないでいく」というコンセプトでデザインされているそうです。
鑑賞後は湖畔のカフェでひとやすみ。
ガラス張りで開放感があり、湖を眺めながらゆったり過ごせます。
アクセスは東京駅から電車で約2時間程度と少し遠いですが
機会があればぜひ訪れてみてください。