みなさんこんにちは!
ぎっしーです。
今日は長野のお勧めスポットである、長野県松本市の浅間温泉街にある「松本十帖」をご紹介したいと思います。
私は昨年まで長野に住んでいたので、当時はよく訪れていた場所になります。
「松本十帖」は、300年以上の歴史を持つ老舗旅館「小柳」の再生プロジェクトの総称であり、十帖とは「10の物語」という意味だそう。
敷地内には「HOTEL 松本本箱」と「HOTEL小柳」という2つのホテルがあり、それらに付随してブックストア、ベーカリー、ショップ、レストラン、ハードサイダー醸造所などがあります。
単なる旅館の再生には留まらず、「エリアリノベーションのきっかけ」になることも目指していて、リノベーションに携わる身としても非常に興味深いプロジェクトです。
HOTEL松本本箱の設計は谷尻誠氏・吉田愛氏が率いる『SUPPOSE DESIGN OFFICE』。
赤を基調とした重厚感のある空間にコンクリートやデッキプレートの現しの表情によってリノベーションならではの新旧のレイヤーを十分に感じられる空間になっています。
「松本本箱」のいちばんの特徴は、1階にブックストアを併設しているブックホテルであること。
私がよく行っていたのはまさにこのブックストアで、本箱のスタッフがセレクトした雑誌や「考える力」「暮らしと自然」などテーマ別の本棚など様々な本が置いてあります。
さらにここには、本を読むための半個室のおこもりスペースやベンチなどが館内の至る所に点在していて書籍を自由に閲覧できる環境が整っています。
大袈裟ではなく一日中いられる空間になっています。
階段を登った奥には「本の世界に浸かる」というコンセプトにしたブックバス「オトナ本箱」があります。
旅館の浴場をリノベしたものになっているのでバスタブや洗い場の水栓などがそのまま残っている不思議な空間になっています。かなり映えます!!
中央にある浴槽でリラックスして本が読めるようになっていて、本棚にはアートやグラフィック系の写真集が多く揃っています。
天井がミラー張りなので壁面の本棚がずっと高くまで伸びているように感じられます。
少し薄暗い空間が心地よくつい長湯(長居)してしましまいます。
下の階には「こども本箱」と呼ばれるコーナーもあり、絵本が多くラインナップされています。
子供も楽しく読書ができる空間になっているので、家族連れの方も多くいらっしゃいました。
近所にこんな施設あったら毎日通ってしまいそうです。
このエリアは浅間温泉と呼ばれる温泉街であり、松本十帖は「温泉街を人々が回遊すること」をイメージして、敷地外に2軒のカフェがあります。
昔の家屋をリノベーションして昔の雰囲気を残した空間になっています。
こちらはそのうちの一つの「おやきとコーヒー」というカフェで、名前の通り、おやきとコーヒーが絶品です。ブックストアの帰りにはいつもここに立ち寄っていました。
木造の柱や梁が現しで土壁もそのまま見えている空間になっています。
残念ながら私は旅館の方には泊まったことがないのですが、客室もかなり上質な空間に仕上がっています。長野にご旅行の際はぜひお泊まりください。