こんにちは。アドバイザーのハシノです。
7月ですが、暑い日が続きますね!
私は暑さに弱く、四季の中でも夏がいちばん苦手です…。
夏に旅行する際も涼しげな場所を選びがちですw
なので今日は、那須にある「Art Biotop / 水庭」を夏に訪れたときのお話を書かせていただこうと思います。
「水庭」は自然な「森」ではなく、
建築家である石上純也さんによって設計された、人工的な「森」です。
写真を見ただけでは、とても設計された森とは思えないですよね。
実際に訪れてみると、池に映る木々、鳥や虫の声、水や木々がそよぐ音からは、
どこか神秘的な雰囲気さえ感じました。
元々水田で、その後牧草地であった場所が敷地となっていて、
隣地に新しくホテル棟を計画した際に、伐採が必要な樹木を移植し、
川から水を引き込み作られた池が点在しています。
最終的に移植された木々は、318本。
そのひとつひとつの樹種や形状を調査・測量したうえで、
敷地へ配置する位置や向きを丁寧に計画していったそうです。
木々の間の余白には、約160もの池(ビオトープ)が配置され、
訪れた際には、既に小さな生態系が生まれ始めていました!
こちらは森の端にある、少し小高い丘から撮った写真です。
木々や池が点在している様子が、高い場所からだとよく分かりました。
森には、明確な順路はありません。
ただ、小さな踏石が無数に配置されていて、
その踏石を頼りに、奥へと進んでいくイメージです。
自由に散策しているとガイドの方からこの森が、
「人工的な森」だと感じる1番の要素を教えてくれました。
近くの森で撮った下の写真と比べてみると分かりやすいかもしれませんが、
それは「空の見え方」だそうです!
自然な森は、木々の枝葉が光を求めて空を覆うように広がっていくのに対し、
水庭の「人工的な森」は移植したばかりで、どこを歩いていても良く空が望めます。
それを聞いたうえで歩いてみると、
自然界には存在しない風景でありながら、とても心地の良い違和感でした!
「Art Biotop / 水庭」のご紹介は以上となります。
建築や自然だけでなく、2020年には隣地のホテル棟やレストランも完成したので、
食や宿泊も楽しめるスポットなので、特に関東にお住まいの方にはオススメです!
次回は、そのレストランを訪れたときのお話をご紹介させていただきます!