点検口に隠れた「労」と「美」
みなさん、こんにちは。
本日お届けする第6回目の技レポは、これまでと少し趣向を変え、
私たち施工管理のこだわりをお届けします!
今回は天井や床に設けられている「点検口」の仕上げについて。
様々なリノベーション現場を管理する上で、空間を美しく納めるために日々奮闘しているのですが、いかに細かい所にまでこだわれるかが重要なポイント。点検口の仕上げもそのうちの一つです。
点検口は、住宅・店舗に関わらず、建築物のどこかに必ず設けられています。
なぜ点検口があるかと言うと、本来壁の裏に隠れている給排水管やネット回線などの設備器具に不具合があった際に、それらを点検するために備え付けられているのです。
点検口と聞くと、みなさんはどのようなものをイメージしますか?
おそらく、駅などの公共施設にあるような画一的で、無骨なものをイメージされる方が多いのではないでしょうか…。
天井や床下に取り付けられていることが多い点検口。これと言って目立つ部分ではないものの、せっかくリノベするなら点検口の見え方にまでこだわりたい!そんな想いを反映させたのが、次の事例です。
リノベーション事例:「SIMPLE×SOZAI」(神奈川県横浜市)
こちらの点検口は、洗面器の水栓につながる給水・給湯管や電話線を通す管を点検するために取り付けました。
既製品を取り付けることもできましたが、床の塩ビタイルの整然とした「美」を壊さないように、タイル目地に合わせた点検口を造作しました。
目地幅に合わせた金属のプレートを選び、どうしたら違和感なく納めることができるかを考え抜き、このデザインに。
プレートの固定方法や、床下の設備配管の位置に合わせた塩ビタイルの割付…。
1つ1つ職人さんと相談して、きれいに納めることができました!!
こういった見えない所の工夫が上手くいったとき、とてもやりがいを感じますね!
次回も施工管理スタッフの現場でのこだわりポイントをお楽しみに!