建具に隠れた「労」と「美」
みなさん、こんにちは!
第7回目の技レポは、造作の「建具」についてお届けします!
建具とは、建物の開口部に取り付ける扉や窓などを指します。
建具にはメーカーなどが出している既製品の建具と、一から手作業で造る造作建具の2種類があり、nuリノベーションでは造作建具をより数多く手がけています。
造作建具の魅力は、既製品ではなかなか見つからない自分好みのデザインを創り出せるということ。時間やコストも掛かりますが、世界に一つだけの扉や窓を造ることができます。
今回はその中でも、特に秀逸なデザインの建具を取り入れた事例を、現場のウラ話と合わせてご紹介します!まずはこちらの2枚の竣工写真から。
リノベーション事例:「建装の美」(神奈川県川崎市)
どうでしょうか…。こちらは玄関部分の写真なのですが、玄関扉を開けた瞬間、この光景に圧倒されました(^^;)
図面ではただの線で描かれていたものが、3Dとなって目の前に立ち上がっている姿に興奮!
現場の番頭さんをも唸らせたこちらの建具に隠された「労」と「美」とは!?
製作途中の写真で1つ1つ追っていきましょう!
まずは、表面のパネルから。
1枚目の写真でもわかるように、扉の表面に波形の「リブパネル」というものを貼っています。
普通の壁一面にパネルを貼るのではなく、扉に貼るので、
扉を閉めた時に波模様が揃うように、ズレがないように貼っていかなければいけません!
そして、次が現場での最大のお悩みポイント。
それは…丁番(ちょうばん)でした。
片開きの扉には、回転軸になる丁番が必要です。
どんな丁番を選ぶかで、扉がちゃんと開け閉めできるかが決まります。
また、扉を閉めた時に丁番が目立たないようにすることも大切なのです。
扉の取っ手もお忘れなく、しっかり掘り込み加工で見事な納まり。
塗装で仕上げると、また違った雰囲気に見えますね。
秀逸なデザインの建具のおかげで、ただの通路になりがちな玄関が我が家の顔に仕上がりました。