本日は、木工事~クロス・タイル工事までをご紹介いたします!
前編ではお見せできなかった造作部分も含めて、本日も見どころがたくさんです!
早速みていきましょう!
前編からご紹介している木工事も終盤に差し掛かり、やっと本棚と洗面台の形が出来てきました!
お客様の価値観や想いを反映した唯一無二の家具を作っていく造作工事は、私たち施工管理の仕事で一番面白味のあるところではないでしょうか!?
また、みなさんが見学会に来られたときには、家のあちこちに隠れた「ちり」という部分にも注目していただけたら嬉しいです(^^)
「ちり」の代表例として次の写真をご覧ください。
こちらの写真を見ていただくと分かるように、窓台が壁から2~3mmほど出ています。
こういった微妙に飛び出している部分を「ちり」と呼びます。
「ちり」というのは、ものづくりの世界では常に考えて作られているとても大事なポイントで、この「ちり」が仕上がりの美しさを決めるといっても過言ではありません!
もちろん見た目がスッキリするだけでなく、腰をぶつけたり、服を引っ掛けたりしないようにする意図もあります。
平面的な図面の段階では、この「ちり」の寸法までは記載しきれない部分もあります。
そのため、現場では図面上の寸法と実際の現場の寸法の誤差を調整するために、即興で納まりの打合せをすることがよくあります。
ああでもない、こうでもないと話をしている時間はとても楽しく、見事に納まったときはとても嬉しいです!
造ってくださった職人さんに感謝です◎
造作工事が完了すると、1カ月超の木工事がついに完了し、いよいよ仕上げ工事のスタートです!
仕上げ工事は、実際に住み手となるお客様が毎日手で触れ目にする表層の部分を施工するので、
とても気を遣う作業が盛りだくさんです(汗
そんな作業をせっせと進める職人さんの姿をカメラに納めました!
まずは、塗装職人をパシャリ!
コンクリートの天井を長いローラーを使ってムラなく塗るのは、まさに職人技。
塗装工事は、貼ったばかりのクロスを汚さないためにも、必ずクロスを貼る前に終わらせます。
リビングの本棚も真っ白になりました!
続いて、床タイル職人をパシャリ!
タイルといっても厚くて固い焼き物の磁器質タイルではありません。
通称「Pタイル」という3mmほどの薄い塩化ビニル製のタイルを貼っています。
今回の現場では、少し特殊な「ヘリンボーン」という貼り方を採用。
「ヘリンボーン」はフローリングの貼り方として聞き馴染みがあるという方も多いのではないでしょうか?
ただの四角形ではないので、パズルのように細かいパーツを順々に隙間なく貼っていきます。地道に敷き詰めていくので、見ているだけで腰が痛くなりそうです(笑)
「技レポ」でも様々な床の貼り方を詳しくご紹介していますので、ぜひご参考に!
最後に、クロス職人をパシャリ!
こちらは、クロス用のパテを練っているところ。
私が個人的に撮りたくなった場面です。
というのも、「クロス職人」というと壁や天井にクロスを貼っている姿しか想像できないと思いますが、実はその段階に至る前までにも、仕上がりを左右する重要な職人技を仕込んでいるんです。
そんな職人の見えない技をお伝えしたく、少しマイナーな作業風景を撮らせていただきました!
その職人技とは、先程練り込んだパテでクロスを貼る面を平滑にする作業。
木工事の部分で石膏ボードを貼る様子をご紹介しましたが、ボードを固定するためにビスを使った箇所の凹みやボードの継ぎ目をこのパテで埋めていきます。
パテを塗り付けた後の写真がこちらです。
下地処理は、仕上げ工事で最も重要な工程です。
この工程をきちんと念入りにすることで、仕上がりが見違えるほど良くなります。
私は現場担当としてまだ3年目ですが、クロス工事が一番難しいと感じています。
クロスには厚いものと薄いものがあり、薄いものほど下地処理に高度な技術が求められます。
軽快な手つきでちゃちゃっと美しくパテを塗っていく姿を見ていると、絶対に真似できないと感じてしまいます!
下地処理について、ついでにもう1つ!
壁などの角には、必ず下の写真のような塩化ビニルのコーナー材を貼ります。
こちらを付けることで角が補強され、ものがぶつかっても凹みにくくなります。
こちらの現場の仕上げ工事は、ほかにも玄関床にモルタルを使っていたり、
キッチン壁には磁器質タイルを貼っていたり、
あらゆる分野の職人さんが総動員で活躍しています。
1日1日、着実に完成に向かっていて、竣工の日が今から楽しみです!