【保存版】ダイニングテーブルの選び方
ダイニングテーブルとひとことで言ってもさまざま種類があり、何がちがうのか、どう選べばいいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はテーブル選びのポイントをいくつかご紹介します。さいごにお部屋のかたちによっての相性などもご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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<目次>
1.テーブルの選び方の3つの基準
∟①サイズ
∟②デザイン
∟③機能性
2.配置コーディネート
1.テーブルの選び方の3つの基準
テーブルを検討するにあたりポイントとなってくるのは、ざっくりわけると①「サイズ」②「デザイン」③「機能」の3つです。
それぞれのポイントをおさえ、自分にあったテーブルをしぼりこんでいきましょう。
①サイズ
一般的に多い長方形タイプのテーブルの場合、4人掛け用で幅140~160センチを目安にご検討ください。
椅子にすわって食事をする際に必要な幅が、一人あたり60センチほどなので(体格やチェアの大きさ(アームの有無など)により適正寸法は変わります)、60センチ×横並びの人数+椅子同士やテーブル脚との間隔を各10センチほど=テーブル幅目安となります。
また、奥行寸法はおおよそ80センチが主流ですが、テーブル中心に大皿を並べる料理スタイルが多い場合は90センチほどあった方が使いやすいです。サイズオーダーできるテーブルを検討するのもひとつの手ですね。
また、天板のサイズに加え、脚の間のサイズ(脚間寸法)もしくは脚の形状もチェックポイントになります。
4本脚または2本脚のテーブルの場合、テーブル天板短手部分に脚がつきますが、天板より内側に脚がついている場合もあります。
その際、天板サイズでチェア選びをしてしまうと
チェアがテーブル下に入らなかったり、隣との間隔がせまくなったりとイメージしていたサイズよりも窮屈になる可能性があります。
テーブル中心に脚があるタイプや、 脚の形状がXやV字であれば、横幅をゆったり使えるデザインが多いので、脚の位置もしくは形状もふまえての検討をおすすめします。
天板端ぎりぎりに脚があるタイプ。長手方向を有効に使えます。
V字タイプの脚。脚が天板より内側に入っている場合でも、横から出入りしやすく、座った際も足がぶつかりにくいです。
脚が天板内側にあるタイプは、お誕生日席(短手方向)にも座りやすいというメリットも。
②デザイン
見た目についてはおおきく「色(素材)」「かたち」にわけてご紹介します。
②-1.色(素材)について
テーブルの主な印象付けになるのが、天板の色味です。
木製の場合、樹種や仕上げ(塗装やコーティング)により色味が変わり、お部屋の印象付けにも大きく影響してきます。
テーブルにはオーク、ウォルナットという樹種が使われることが多いです。
■オークのダイニングテーブル
オークは硬く丈夫な樹種で、中間色といわれる色味のためどんなお部屋にも合わせやすく、人気があります。
■ウォルナットのダイニングテーブル
ウォルナットは、三大銘木のひとつといわれる高級素材です。木目が美しく、重厚感がある見た目がポイント。経年変化で濃いダークブラウンからだんだん薄い色味になっていくのも特徴です。
その他では下記の樹種が使われることも多いです。
■ブラックチェリー
最初はピンクがかった明るめの色味ですが、経年変化で赤みが増して艶のある綺麗な色味に変化していきます。
■アッシュ(タモ)
白く明るめの色味です。北欧テイストやナチュラルテイストとの相性がいいです。硬く丈夫で、経年変化はあまり目立ちませんが、やや黄味よりに色が濃くなっていきます。
■パイン
経年によって白っぽい色味から飴色に変わっていきます。ナチュラルテイストやカントリーテイストとの相性がいいです。やわらかい樹種なので傷がつきやすいという懸念もあります。
■チーク
ウォルナットと同じく三大銘木のひとつです。希少性が高いのであまり流通していませんが、北欧ヴィンテージの家具に使われていることが多いです。木材自体がオイルを含んでおり、水に強くお手入れがしやすいのも特徴です。
また、木本来の色味に加え、仕上げ方によっても色味が変わってきます。ウレタン仕上げ、オイルフィニッシュ、ソープフィニッシュ、蜜蝋ワックスなど様々な仕上げがありますので、詳しく知りたい方はこちらをチェック。
②-2.かたちについて
天板と脚部にわけてお話しします。まずは天板から。ダイニングテーブルは長方形が主流ですが、他にも正方形や丸形、エクステンションタイプなど様々なかたちがあります。見た目の好みはもちろん、使い勝手も併せて検討することをおすすめします。
■長方形
大人数で使いやすく、サイズのバリエーションも豊富なのでご家庭にあったサイズを見つけやすいです。お料理も並べやすく、比較的間取りを選ばず使いやすいかたちです。
■正方形
コンパクトなサイズ感が多いので、少人数で使う場合におすすめです。またお部屋のスペースに余裕がある場合は、複数台並べてカフェのような雰囲気を演出したり、普段は別々の場所へ移動して使ったり、来客の際はくっつけて長方形にして使ったりと、様々な使い方がしやすくなります。
■丸テーブル
曲線が入ることでお部屋の雰囲気がやわらかく、抜け感がでます。長方形と比べると座る位置が四方でテーブルを囲むかたちになるので、それぞれの椅子をひくスペースを考慮する必要があり、お部屋の広さとの相性が重要になってきます。
<Point>
そのサイズのテーブルがお部屋に置けるかどうかに加え、座る、椅子をひく、後ろを歩くなどに必要な寸法も考慮して検討することが大切です。
つづいては脚の話。脚のデザインにも様々な種類があるので、主流のタイプをご紹介します。
■4本脚
一般的に多いタイプです。安定感があるのと、お誕生日席が使いやすいのがポイントです。四隅に脚があるので椅子をしまいやすく掃除もしやすいですが、横からの出入りがしにくいので、椅子をしっかりひく動作が必要になります。
まっすぐ均一な細さのストレート脚はどっしりと重厚感があり、先細りタイプのテーパー脚は軽やかな印象になります。
■2本脚
箱脚・板脚:直線的ですっきりとしたデザインのものが多いです。脚が天板短手部分に平行して床面に接しているため、お誕生日席はやや座りにくいです。
T脚・X脚・V脚:横から出入りがしやすいのでベンチとの相性がいいです。来客時に椅子をつめて座るというのも4本脚にくらべてしやすいです。
■1本脚
丸型のテーブルやエクステンションテーブルに多く、テーブルを囲うようにして座りやすいタイプです。ただどこに座っても前面に脚があるため、足を伸ばしたりしづらいことも。
③機能性
ダイニングテーブルには機能が付いているテーブルもあるので、いくつかご紹介します。
■伸縮テーブル
伸縮テーブルは大きくわけて、エクステンションタイプとフォールディングタイプがあります。
∟エクステンションテーブル:その名のとおり天板がのびるテーブルです。もとの天板の下に隠されている追加天板をスライドしてひっぱりだし、サイズを大きくすることができます。広げていないときは伸長部分が隠れているので、目立たなくすっきりとした見た目なものが多いです。天板の出し入れがやや大変なので、たまの来客時にだけ伸ばしたい、という方におすすめです。
∟フォールディングテーブル:代表的なのがバタフライテーブルといわれる、天板両端に可動天板が折れてぶら下がっているタイプです。ぱかっとあげて固定するだけで簡単に広げられるので、ちょっと作業をするときに広げたい、という方におすすめです。下げている時はパタパタしてしまうので、小さいお子様がいる場合はぶつかったり遊んだりする可能性があるので要注意です。
■引出し付き
天板下にカトラリーやリモコン、新聞などを収納できる引出し付きのもの。ペットや小さいお子様のいたずら防止としてもおすすめです。
■LD兼用タイプ
コンパクトなLDにおすすめの、食事だけではなくくつろぐ場所としても使えるダイニングセットです。通常のダイニングよりも高さ寸法が低く、ソファ代わりになるようなクッション性のあるベンチと組み合わせることが多いです。テーブルは高さが変えられる昇降タイプもあります。物を書くときなど用途に合わせて変えられるので、ひとつの空間でいくつかの作業をされる方にもおすすめです。
ぜひご自身のライフスタイルに合わせて、どのように使うかをイメージして検討してみてください。
2.配置コーディネート
さいごに、お部屋とテーブルのかたちの相性についてご紹介します。
Case1.キッチンのレイアウトから考える
■壁付けキッチンの場合
ダイニングスペースが広くとれる間取りであることが多いので、丸テーブルとの相性がいいです。回遊性や解放感がでます。
■アイランドやペニンシュラキッチンの横方向にダイニングスペースがある場合
横並びに長方形テーブルを置くと作業台としてキッチンを広く使えます。お食事のサーブもしやすいです。
反対に、テーブルをキッチンに対して垂直に配置すると、キッチンへのアクセスがしやすいので、またちがう利点があります。
■キッチンの前方にダイニングスペースがある場合
長方形テーブルをキッチンに短手を向ける形で配置すると視線も合わせやすくバランスがいいです。
Case2.リビングのかたちから考える
■ダイニングとリビングが縦長配置のお部屋の場合
縦方向にラインを揃えて長方形テーブルを置くのも、丸テーブルを置くのも相性がいいです。
■ダイニングとリビングが横長配置のお部屋の場合
長方形タイプが合わせやすいです。ソファと垂直に配置するとリビングとダイニングに一体感がでます。各スペースにいる人での会話もしやすいです。平行に配置するとすっきりとした見た目になります。
■コンパクトなLDとの相性
正方形タイプかLD兼用タイプがおすすめです。
食事をするだけのスペースにするか、リビングダイニングをひとくくりに使うかでご検討ください。
Case3.壁をディスプレイの一部として考える
■壁を活用した配置
テーブル短手を壁に接して配置すると、壁もインテリアのひとつとして小物やグリーンを飾りやすくなります。
以上、ダイニングテーブルについてざっくりとお話しさせていただきました。ご参考になりましたでしょうか?
テーブルとひとことでいっても様々な種類があります。デザインももちろんですが、ライフスタイルやお部屋の広さかたちによっても合うテーブルが変わってくるので、nuリノベーションのインテリアスタイリング「decoる」にてぜひお気軽にご相談ください。