洗面所・洗面台リノベーションの事例と間取りアイデア
毎日使う場所だからこそ、少しの間取りの工夫や素材の選び方で、暮らしの心地よさが大きく変わる洗面スペース。
この記事では、nuリノベーション(以下、nu)が手がけた洗面台・洗面所のリノベーション実例を、間取りの考え方とあわせてご紹介します。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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<この記事のトピックス>
・洗面所のリノベーションでよくある間取りの悩み
・間取りから考える、洗面所の人気レイアウト
・洗面台だけのリノベーションは可能?
・洗面所リノベーションのコストイメージ
・nuが手がけた洗面台デザイン3選
洗面所のリノベーションでよくある間取りの悩み
洗面所のリノベーションでは、間取りや使い勝手について悩まれる方が多く、特に次の3つをよく耳にします。
・朝の身支度が混み合う
・収納量が足りない
・脱衣室と兼用のため誰かがお風呂に入っていると洗面台が使いづらい
こうした悩みを抱えていたYさんは、洗面所単体ではなく暮らし全体の流れから間取りを見直すことで、朝の時間が大きく変わったそう。

・リノベーション事例「Uzukuri」(東京都新宿区)
ユニットバスを既存よりワンサイズダウンすることで、脱衣スペースと洗面所を分けてレイアウトしたY邸。
洗面台を中心にWICまで回遊できる身支度動線をつくり、朝の支度が自然に流れる間取りとしています。
世間一般のセオリーではなく、『自分だったら』を具体的にイメージして、設計デザイナーとともに実際の過ごし方から逆算していくことができたのは、YさんのQOLを高める大きな要因になったようです。
間取りから考える、洗面所の人気レイアウト
ここからは、洗面所のリノベーションで人気の高い代表的なレイアウトを3つご紹介します。
nuで実際に洗面台をリノベーションしたお客様の声とともに、使い勝手やメリット・デメリットなども併せてみていきましょう。
◯脱衣室に洗面台を設置

最もスタンダードなレイアウトの洗面所。今までの生活スタイルから変えずに暮らしに馴染む点は大きな魅力です。
一方で、「コンパクトな空間なので身支度がバッティングすると不便」といった意見も。
リノベーションで脱衣室内に洗面台を設置する際は、カウンターを広めに設けたり、ダブルシンクを採用したりするなど、洗面所を有効活用できる工夫を施しておくのがオススメです。
脱衣室に洗面台を造作したSさん
「結構攻めた色なので完成するまで不安だったけど、想像通りに仕上がっていい感じです」と、嬉しそうに話すSさん。リノベーションで洗面所の壁一面にピンクのクロスを採用し、タイルの目地もピンクに。洗濯機をビルトインにしたことでカウンターを広く確保でき、朝の身支度がしやすくなったそう。
・リノベション事例「ニュアンス×プレーン」(東京都江東区)
◯廊下に洗面台を設置

帰宅時、ドアノブに触れることなくサッと手洗いができることからも人気な、廊下に洗面所を設けるレイアウト。
リノベーションで自分好みにデザインした洗面台をインテリアとしても楽しめるため、唯一無二の空間を楽しみたいという方にもオススメです。
歯ブラシやドライヤーなど、生活感の出るアイテムも多いスペースなので、そういったモノの収納場所はしっかりと計画しておきましょう。
廊下に洗面台を設置したAさん
L字型の廊下に洗面所をレイアウトしたA邸。奥様は毎朝ここでメイクをするそうで、この空間で着替えからメイクまでが完結して便利だと言います。
・リノベション事例「STYLISH×SPICE」(東京都江東区)
◯メインとサブの洗面台を設置

メインの洗面台はデザイン性に、サブの洗面台は実用性にこだわり、それぞれ別に設けておく方法も。
役割を棲み分けることで家族間でバッティングすることも減り、身支度や家事効率もグッとアップします。
ただ、洗面台を2つ確保する場合、全体に対して水回りが占める面積やコストボリュームが大きくなる傾向にあります。洗面所の優先順位を話し合い、本当に必要かどうかを見極めることが大切です。
エントランスに造作洗面台、家事室にスロップシンクを設置したNさん
「息子の靴や洋服を手洗いする機会が多くて、以前はお風呂の中でやってたんですけど結構大変で。(スロップシンクを設置したことで)布巾を漬け置きしたり、自分の洋服も気軽に手入れするようになったり。設置してよかったなと思うことばかりですね」。
・リノベション事例「料理と器」(埼玉県朝霞市)
洗面台だけのリノベーションは可能?
今住んでいる家の洗面台だけをリノベーションしたい、というご相談も少なくありません。洗面台のみのリノベーションは可能ですが、工事内容や住まいの条件によって注意点もあります。

Q.洗面所だけだったら、1日でサッと工事できる?
A.複数日程かかるケースがほとんど
デザインや造り方次第ですが、既存の洗面台を造作洗面台にリノベーションする場合、解体工事・木工事・設備工事・クロス工事・左官工事など、さまざまな職人が連携して工事を進める必要があります。
そのため、最短でも1週間以上、余裕を持って工期を想定しておきましょう。
Q.洗面所だけだったら、住みながら工事できる?
A.住みながらの工事はリスクを伴うことも
間取りや工事規模によって対応の可否はケースバイケースです。
必ず事前に担当のアドバイザーや設計デザイナーに希望を伝え、確認するようにしましょう。
水栓やシンクの付け替えなど、一部の工事では大元の止水栓を閉めて工事を行います。その場合、一時的にトイレやキッチンが使えない時間があるため、あらかじめ念頭に置いて在宅工事を選択するか検討しましょう。
洗面所リノベーションのコストイメージ
工事範囲はコンパクトな洗面所のリノベーションですが、素材選びや収納の造り方などによって大きく予算感が変わります。
ここからは、コストボリュームのレベルを大・中・小にわけて予算感をご紹介します。
◯コストボリューム大:しっかり造り込む洗面台
「しっかりと収納を計画しておきたい」「素材や設備のグレードにもこだわりがある」という場合は、しっかりとコストボリュームをかけてつくり込むのがおすすめ。
思い入れが強い分、お手入れの時間さえも楽しいという意見も。

・リノベーション事例:「SOZAI×Gallery」(東京都調布市)
キッチンと隣接するスペースに洗面所をレイアウト。扉を開けた際には壁付けキッチンと洗面台が一体化するようにデザインしています。
オリジナルで造作したキャビネット収納に加え、水栓や洗面ボウルなども品質にこだわってセレクトしました。
◯コストボリューム中:機能性とデザインのいいとこ取り
「素材にこだわるために、収納のつくり方でコストダウンする」など、コスト感にメリハリをつけることができるのも、オーダーリノベーションの魅力。
価値観にフィットした洗面所のリノベーションを実現することができます。

・リノベーション事例:「Dear Alver」(東京都江東区)
サペリ材のキャビネット×ココアブラウンの人工大理石で洗面台を造作したSさん。
造作キッチンと設えを揃えることで、空間全体により統一感が生まれています。
収納はオープンキャビネットとし、生活用品はボックスやバスケットを使って収納。インテリアがお好きなSさんの価値観にマッチした造作洗面台です。
◯コストボリューム小:シンプルに設える洗面台
フル造作にしなくても、自分らしいデザインは実現できます。
たとえば、
・壁に直接取り付けられるカウンターシンクを採用する
・メラミン素材のカウンターに既製品の洗面ボウルを組み合わせる
といった工夫で、左官工事などコストボリュームの大きい工法を避けながら、デザイン性・メンテナンス性・コストのバランスを整えることができます。

・リノベーション事例:「relaxing」(東京都港区)
玄関を入ってすぐの場所に洗面台を設けたS夫妻は、ミラーキャビネット+カウンターシンク+棚板1枚という、シンプルな洗面台をデザイン。
両隣はそれぞれトイレ・脱衣室への通路になっており、生活のあらゆるシーンで一番使いやすいポジションに洗面台がレイアウトされています。
洗面周りに置くものも自然とミニマルになるため、すっきりとした暮らしが実現します。
リノベーション工事は、さまざまな工程が重なり合いながら進むため、最終的な費用は一つひとつの要素の積み重ねで決まっていきます。そのため、「この仕様ならいくら」と単純に当てはめるのではなく、工事全体を俯瞰しながら、コストを最適化できるポイントがないかをデザイナーと一緒に検討していくことが大切です。
たとえば、LDKの壁に使用する予定のモールテックスを洗面台のカウンターにも採用することで、同じ職人・工程でまとめて施工でき、作業効率が上がる分、工賃を抑えられるケースもあります。
こうした視点を取り入れながら、全体のバランスを見てプランニングを進めていきましょう。
nuが手がけた洗面台デザイン3選
最後に、nuの施工事例の中でも特に洗面所にこだわってリノベーションを行った実例を3つご紹介します。
細部まで行き届いた使い勝手へのこだわりや目から鱗のアイデアなど、洗面台のリノベーションを検討する際に参考にしてみてくださいね。
CASE1 廊下に設けたアイランド洗面台
・リノベーション事例:「sugar」(東京都江東区)

玄関からLDKへ続く廊下の一角に洗面台を造作したI邸。
一般的な壁に向かう洗面台ではなく、独立したアイランドカウンターとして洗面台を造作しました。
正方形に近い広々としたカウンターは、アイロンがけをしたり奥様のメイクスペースとして使ったりと汎用性も高いのだとか。

カウンターの上に生活感の出るものを置いておくことがないよう、奥の側面にニッチ収納を造作。歯磨き粉や歯ブラシ、ケア用品などが収まるよう高さと奥行きを計画しました。
CASE2 ホテルのような洗面所
・リノベーション事例:「青の共鳴」(東京都中央区)

タイル張りのニッチ収納を設けた、K邸の洗面所。
「毎日使う場所だからこそ、気分の上がる空間にしたい」という想いから、パッケージにこだわったアイテムを美しく並べられるよう、収納の高さを細かく調整しています。
収納はあえてオープンにしつつ、カウンター一体型のオーバーフローシンクや壁付けの水栓を採用するなど、使い勝手と見た目のバランスにも配慮。
日常に自然と心地よさが積み重なる、そんな洗面空間に仕上げました。

実はこのタイル、キッチンやLDの柱に張り込んだタイルとサイズ違いのもの。
形やサイズ、マットな質感など、たくさんのサンプルの中から厳選したお気に入りの素材で、空間全体に統一感を持たせています。
CASE3 ウォールマウント型ですっきりを叶えた洗面所
・リノベーション事例:「NEUTRAL×ダウンフロア」(東京都)

脱衣室も兼ねていることから、洗面所は広くゆとりを持たせたいと当初から考えていたIさん。ご夫婦が並んで作業できるよう、120cmの幅を持たせて計画しました。
収納がない分、鏡はミラーキャビネットに。さらに、正面の壁をあえてタイル一枚分前に張り出させて、ちょっとしたものが置ける場所を確保しました。
Iさん:もう少し小ぶりな方が雰囲気が良いかなと思ったんですが、実際に使うイメージをしたら、やっぱり利便性も大切だねとなって。実際生活してみると、すごく使いやすくて気に入っています。
洗面所や洗面台のリノベーションは、設備を新しくすること以上に、暮らしの流れや日々の過ごし方を見つめ直すきっかけになる場所でもあります。
ぜひ、リノベーションの際には暮らし全体のリズムに目を向けて検討してみてくださいね。
最後に
洗面台に求めるデザイン性と機能性のバランスは、人それぞれです。
毎日どんなふうに使い、どんな時間を過ごしたいのか。
今のご自宅で感じている小さな違和感や、ここだけは譲れないというポイントをひとつずつ言語化してみることが、理想の洗面所リノベーションの第一歩になります。
nuでは、間取りやデザインだけでなく、暮らしの流れや過ごし方に目を向けながら、住まい手一人ひとりにあった洗面空間をご提案しています。
洗面所だけでなく、住まい全体から暮らしを考えたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
【次に読みたい記事】
・間取り全体の考え方を深めたい方は、
→リノベーションで人気の間取りとは?トレンドの間取りと実例を徹底解説
・水まわり全体の選び方やデザインを知りたい方は、
→リノベーションで実現。理想の水まわり事例と抑えるべきポイント
・洗面台・洗面所の施工例をもっと見たい方は、
→ 「洗面所」の空間ギャラリー
よくあるご質問
Q1. 洗面台のリノベーション(リノベ)は住みながら工事可能?
A.
可能な場合もありますが、間取りや工事内容などによって可否が分かれますので、必ず担当者に確認するようにしましょう。また、住みながら工事を行う場合でも一時的にキッチンやお風呂、トイレなどが使えないケースもありますので、そういったタイミングも事前にすり合わせをしておきましょう。
Q2. 洗面台のリノベーション(リノベ)の注意点は?
A.
一時的に仮住まいをして工事を行う場合でも、家財は置いたままにするケースが多いかと思いますが、解体工事や木工事の際には粉塵が舞う可能性がありますので、しっかりとビニールなどで家財を保護しておきましょう。特に、オーディオなどの精密機器はあらかじめ運び出しておくことも検討しましょう。
Q3. 洗面台のリノベーション(リノベ)で費用を抑えるコツは?
A.
フルリノベーションなど、大規模な工事に伴って洗面台をリノベーションする場合は、他の場所で使う素材と同じ素材を選ぶことでコストカットできるケースもあります(例:リビング床に採用したモールテックスで洗面カウンターを仕上げる場合など)。ただし、コストカットの可否は材料の種類や工事内容などによってケースバイケースとなりますので、ご自身のリノベーションの内容に合わせて、打合せ時に担当者に相談しましょう。
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