11月8日は「リノベーションの日」| リノベを知って、リノベを楽しもう。
11月8日は「リノベーションの日」です。
本日は「リノベーションの日」の由来や制定の背景、そして、12月に授賞式を開催予定の『リノベーション・オブ・ザ・イヤー2025』にエントリーしているnuリノベーション(以下、nu)の施工事例をご紹介いたします。
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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「リノベーションの日」とは
「リノベーションの日」は、リノベーションの知識を多くの人に知ってもらうことを目的に、一般社団法人リノベーション協議会によって制定されました。
■「リノベーションの日」発足の背景
価値観の多様化が進む現代社会。住宅取得の手段として「リノベーション」がより社会に浸透すること、そして、住まい手一人ひとりが自分の価値観に合った空間で、等身大の暮らしを楽しむことを当たり前にしたい。
そんな思いを込めて、「リノベーションの日」は発足されました。
■なぜ11月8日なのか
建築の柱を表す「11」と、循環を意味する“∞”を数字で表現した「8」を組み合わせ、11月8日をリノベーションの日と定めました。
『建築を循環させる』という思いが込められていることや、数字の意味を知ると覚えやすいですね。

年に一度のリノベーションコンテスト
「リノベーションの日」の発足以前から続く「リノベーション・オブ・ザ・イヤー(ROY)」は、リノベーションの魅力や可能性を広く発信するためのアワードで、こちらもリノベーション協議会の主催で毎年開催されています。
<800万円未満部門><1,500万円未満部門><1,500万円以上部門><無差別級部門>の4つの部門に分かれ、それぞれ優秀作品が選出される当コンテストには、毎年全国のリノベーション会社から多数の施工事例がエントリーしています。
今年の最優秀賞の発表日は12/11(木)。
ここからは、nuリノベーション(以下、nu)の施工事例の中から「ROY2025」の最終選考にノミネートされた2作品をご紹介いたします!
■1,500万円以上部門 | アート至上主義 -ノイズを削ぎ落としたシームレス-
▷ROYエントリー記事はこちら
・リノベーション事例:「seamless design」(東京都港区)
「住宅らしさよりも、美しいと思える空間を優先したい」。
そんなOさんのリクエストから、今回のシームレスを極めたリノベーションは始まりました。
ご夫婦とお子様の3人暮らしのOさん。ご夫婦共に家具が好きということもあり、こだわりの家具が映えるような、暮らしやすさに縛られない家づくりを目指しました。
美しさの答えとしてこだわり抜いたのは、端から端までノイズを削ぎ落としたシームレスな空間。
塗装・木・ガラスといった異素材が交差する箇所も角をぴたりと揃え、余計な凹凸が出ないことに徹底的にこだわり抜きました。
均質な白が広がるO邸では、自然光がつくり出す陰影もアートのような美しさ。
ミニマルを徹底的に追求した先に見つけた、Oさんが求める真のシームレスな住まい。
既成のマンション観を覆すような空間が完成しました。
■1,500万円未満部門 | 日本の心、日本の美
▷ROYエントリー記事はこちら
・リノベーション事例:「Hygge×侘び寂び」(東京都葛飾区)
徹底して“和”を貫き、日本建築本来の美学を軸に据えた住まいを完成させたSさん。
畳や障子など、日本ならではの素材で構成された空間に、北欧からやってきた名作家具が彩りを添えています。
実は、当初から和の空間をつくりたいと思っていたわけではないというSさん。
担当デザイナーが古民家リノベーションを得意としていたことを知ったご主人が、「それならば」と大きく舵を振ったことで一気に方向性が決まったのだそう。
茶の間と土間の生活様式は、畳とリノリウムの二層で表現し、18cmの段差でゾーニング。
段差の縁(ふち)にはアッシュの幅はぎ材を用い、素肌に伝わる心地よさまで追求しました。
Sさん:近年はジャパンディが流行っていますが、そもそもジャパンディは北欧で出来た概念で、北欧テイストに和のテイストを足したものなんです。我が家が目指したのはそれではなく、和がベースの落ち着いた空間に、北欧の落ち着いたインテリアがある感じ。畳スペースについても、よくあるちょこんとした小上りではなく、昔ながらの民家にある茶の間と土間の生活スペースを現代版にアレンジした感じです。
最後に
今年のエントリー作品や過去の受賞作品をご覧いただくと、リノベーションのトレンドや、住宅というものがいかにその時その時の世相によって変化してきたのかがお分かりいただけると思います。
すでにリノベーションをされた方も、これからリノベーションしたいと考えている方も、ぜひ毎年11月8日には「リノベーション」を通じて、ご自身の住まいや暮らしと向き合う時間をつくってみてくださいね。