本日は、木工事~クロス工事までをご紹介いたします!
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前編では木工事の終盤までの様子をお伝えしましたので、今回は木工事の完了までの様子と、クロス工事の詳細に迫っていこうと思います!
施工担当ならではの少しマニアックなところにも触れますが、しばしお付き合いください!(笑)
さて、前編ではタイミングが合わずお届けできませんでしたが、各所の棚の造作が完了いたしました。
△ワークスペース内固定棚
△インナーテラス内固定棚
棚板1枚1枚を壁に取り付けるにあたって、壁に板を差し込んで固定する工法で仕上げることで金物を使わずにスッキリと納めています。
以前ご紹介させていただいた「Latte」という事例でもこの工法を詳しくご紹介していますので、気になる方はこちらの記事も併せて読んでみてくださいね!
また、廊下に面したところには、一際存在感のあるオープンシェルフがあります!
廊下側からもワークスペース側からも使えるデザインで、一番上の棚板だけを伸ばすことで棚板の下をくぐってワークスペースやWICへアクセスするというユニークな動線をつくり出しています。
シェルフにはお気に入りの本を並べたりおしゃれな雑貨を飾ったりと「魅せる収納」としても活躍しそうですね!
こちらの棚板も、先ほど紹介させていただいた板を壁に差し込んで固定する工法を採用しています。
大工さんの繊細で丁寧な仕事のおかげで、お客様のこだわりの造作家具が美しく現場に収められていきます。この後の塗装・クロス工事などが仕上がった光景が待ち遠しいです!
こちらはパントリーのアーチ開口。きれいな曲線を描き、LDKのアクセントになっていますね!
今回はこのアーチの手前に、セパレート型のキッチンを設置する予定です。
LDKに向かって対面のシンク台と壁付けのコンロ台を設置し、壁にはデザインタイルも施工予定!
こちらも完成が楽しみですね◎
現在は壁・天井すべての石膏ボードが貼り終わり、パテでの下地処理とクロス貼りまでの工程が完了しました。
それでは、クロスで仕上げる前後の様子を一挙にご覧ください◎
◯インナーテラス
◯ワークスペース
◯洗面台(廊下)
◯LDK
クロスを貼り終えると、一気に「家」感が出てきますよね。
それではここからは、クロスを貼る上で大切な 収め方 についてご紹介します!
リノベーション工事の現場を管理する中でも常に気にかけている内容です。
まず、クロスなどのシート状の材料を貼る際には、のちのち剥がれないようにするため、貼り終わりを入隅とする必要があります。
(※入隅とは、壁と壁がぶつかって谷になっている箇所のことを指します!)
この「入隅で貼り終える」というルールは、梁と壁がぶつかるところでも同じく守っていく必要があります。
今回の計画では、躯体現しの梁を基準に間仕切り壁を立てていますので、壁面よりも梁を5mmほど出してクロスがとめられるようにしています。
とてもマニアックでわかりにくいかもしれませんが…(笑)
上の写真を見ると、白く塗装された梁に対して黄色いボードの壁が若干内側に入るように収められているのがわかると思います。
これを現場用語では「チリ出し」といい、地味に見えますがとても大切な作業となります!
ただ、こちらの躯体梁は壁と平行にできておらず若干斜めになっているため、場所によって飛び出し具合が変わってきます。
マンション建設中のコンクリート型枠工事での施工誤差が原因ですが、こういった誤差は多かれ少なかれ、どこのマンションでも発生するもの。
そのため、リノベーション工事のように既にある躯体枠に対して内装を仕上げていく場合には、そういった現場ごとの状況に臨機応変に対応することが求められます。
リノベーション工事の、難しくも面白みのある部分ですね!
最後に余談となりますが、他の現場で使用した変わり種の柄クロスをご紹介します!
柄のあるクロスは貼り方にとても気を遣いながら、継ぎ目が極力目立たないように丁寧に施工していきます。
こちらは、ドット柄のクロスを寝室壁の一部に採用した現場です。
壁と壁がぶつかる部分のドットが正円になるように、この部分を貼り始めとしています。
違和感なく壁がひと続きになっているように見えるよう工夫されていますね。
そして、次はより個性の光る玄関横の一面クロス!
ボードで仕上げた壁一面に…。
1枚目のクロスが貼られました!そして…。
もう一枚のクロスを貼って完成です!
アート作品を直接壁に貼っているような、特徴的なクロスですね。
こちらのクロスは、現場で職人さんと上下左右の貼る位置を試行錯誤しながら施工しました。
照明スイッチに絵が重ならないようにしながらも、人が右に寄りすぎない絶妙な配置を心がけ、慎重に位置を決めていきました。
仕上げ工事の中でもクロスは、どのような色・柄をどこに使うかで、ほかにはない自分だけの空間、暮らしを演出することができます。
ということで、今回のnuLIVEはここまで!
また次回の現場でお会いしましょう!