シーン別マイベスト|一点もののお雛様
秋らしい涼しい日が続いておりますね。
暑さにめっぽう弱い私は嬉しさ半分、今年もあとわずかという現実に焦り半分の何とも言えない気持ちです。
こんにちは、インテリアコーディネーターの北村です。
日常に潜む“あるあるシーン”に寄り添ったスタッフのマイベストを、レコメンド形式でご紹介していく本企画。
第5回目のテーマは、“お雛様”についてです。
我が家には三歳の娘がいるのですが、ちょうど三年前のこの時期、雛人形をどうするかという選択に迫られていました。
春に娘が生まれてから、なんとなくふんわりと雛人形探しをはじめていたのですが、イベントごとに疎い私は、ひなまつりとは…?と由来や意味の認識もふんわりしていたため調べてみたところ、要は女児(娘)の幸福を祈るイベント、ということで、全力で祈らねばと雛人形探しに本腰をいれました。
そんなこんなで私が辿り着いた、“毎年飾りたくなる、一点もののお雛様”についてご紹介いたします。
■<つると>雛人形
(商品詳細:TURUTO/いろあそびコレクション2022/約¥200,000)
雛人形の販売時期は秋~年末年始くらいということで、思ったよりも早いことに焦りもありつつ、買うからには納得するものを、とああでもないこうでもないと探し回り、最終的にお迎えしたのは、<つると>の雛人形です。
ヴィンテージ(年代物)の正絹のお着物を上衣等に使用しており、柄の出方がひとつひとつ違うのに加え、そのお着物から取れるだけの数量限定品。
そのため毎年販売される柄が変わります。
昨年のシリーズがほしいと思っても、手に入りません。
そんな希少性や、古きものに新たな価値をうみだすところが、弊社がおこなっているリノベーションにも通ずるものを感じ惹かれて決定しました。
つるとはお人形単体での販売で、そのままお人形だけで飾る事を推奨されております。
これも購入の決め手のひとつで、なかなかケースや装飾品とお人形どちらも気に入るものに出会えていなかったため、自由に組み合わせることでより唯一無二のお雛様になりそうとわくわくしました。
(商品詳細:<ケース>うちだケース工房/約¥50,000、<衝立>Kumiko Studio/約¥60,000)
我が家は猫がいることもあり、お雛様を守るためのケースが必須。
ケースや装飾品はオーダーメイドで各専門の方にお作りいただきました。
ケースを依頼したのは、<うちだケース工房>さん。
別途で購入した台座の畳に合うよう和テイストを出しつつも、自宅の雰囲気にも合うようお人形以外は色味を抑えました。
なるべく枠を細くしていただいたり、ミリ単位で寸法を調整いただいたりと様々無理を言ってお作りいただき、大感謝です。
衝立は、<KumikoStudio>さんに依頼し、こちらもオーダーメイドで丁寧に作っていただきました。
中でも特筆したいのが、麻の葉模様の切子細工について。
一般的に雛人形は魔除けのために赤い毛氈を敷いて飾るのですが、我が家は畳を用いているため、同じ魔除けの意味合いを持つ麻の葉模様を衝立に取り入れることで補っています。
障子を貼ってもらったことで、より和テイストが引き立っています。
娘より私が気に入っていて、毎年はやく飾りたくてうずうずしています。
こだわった分だけ思い入れも深く、これからも毎年当時のことを思い出しながら特別な時間を過ごせそうです。
我が家のようにリビングに飾る場合は特に、お雛様がお部屋のインテリアの一部になることを踏まえて、自宅の雰囲気に合うケースや衝立を選んでみるのも良いかと思います。
みなさまのアイテム選びの参考になれば幸いです。