プロダクトデザイナーの夫とマーチャンダイザーの妻が、夫婦でお届けするリノベ日記。家づくりをしていく中で、どのように対話を重ね、価値観をすり合わせていったのか。クリエイター夫妻ならではの着眼点にも注目です。
家族が増えて、新たに始まる3人の生活
みなさま、明けましておめでとうございます。妻です。
新年一本目ですが、ついにこの連載は最終回です。
リノベ後住み始めて3回目の新年となり、日々バタバタ暮らしていますが、この連載ではリノベをした時の気持ちを振り返るいい機会になりました。本当にたくさん考えて作ったなあと改めて思うことが多く、初心の気持ちを忘れず住み続けたいなと思います。
連載当初、腰が座ったくらいの息子も今や歩き回っており家の中も少しずつ息子が危なくないように変化せざるを得ません。(ほとんど物を上に上げているだけですが)
最終回は、子どもが産まれたことによる変化についてお話したいと思います。リノベ時は2人で暮らすことを前提に作っていたので、いざ3人で暮らすとなると工夫が必要でした。
まず物理的なレイアウト。
以前はダイニングとテレビのあるエリアを緩やかにソファで分けていましたが、ソファは壁付けにして、テレビ前はジュートのカーペットから敷き畳へ。動き回れるスペースを確保しました。
また、本棚の1番下の一部は絵本を入れて、子どもでも取り出せるようになっています。そして、こだわり抜いた空間に合うベビーグッズの選び方。
せっかく家のリノベを頑張ったのでベビーグッズも機能に加え、空間に合うか?も考えました。
バウンサーはチャーリークレーンというフランスのメーカーのを。一時期ここでよく寝てくれました。
おむつやスキンケアなどのお世話グッズ、保育園で毎日使うスタイ、タオルなどをボビーワゴンにまとめています。
産まれる前からボビーワゴンは買おう!とインテリアショップへ行くたびに夫と話していました。
ベビーグッズ収納として役目を終えたとしても、仕事用やリビングの収納として十分に使えると思うのでいい買い物だったと思います。
最後に私たちのインテリアの考え方の変化。
リノベではほぼ白を使わない方針でいた我々。
ところが、子どもに「白色」に関する名前をつけたこともありダイニングの照明や先ほどのボビーワゴン、置物、子どもの食事用椅子は白を選ぶようになりました。白は綺麗すぎると避けていたけれど実際は浮くこともなく、空間に深みがぐっと出てきたように思います。いい意味で私たちの価値観に変化をもたらしてくれました。
これから先も子どもの成長や私たちのワークライフに合わせて家も変わっていくのだろうと思います。今は安全優先のレイアウトになっていますが、子どもが大きくなったら繊細な置物や家具、照明を置こうと日々夢膨らんでいます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
少しでもどなたかのリノベやリノベ後の暮らしにお役立てできれば幸いです。
撮影・文:小松夫妻