住宅メディア編集者のニノマエさんが綴る、リノベーション奮闘記。コミカルな描写が思わずクセになる、3人家族のリアルなリノベーションの様子をお届けします。
おうち こねこね
今回は工事の様子をご紹介したいと思います。
着工から約2週間後、もろもろの確認をするため現場(わが家)に行きました。
解体は完了しており、スケルトン状態です。当たり前ですが下地材も何もなくて、追いはぎに遭ったみたいだなと思いました。マンションのスケルトン状態は初めて見るのでとても新鮮です。断熱材や配管、パテの跡など、通常の人間生活を送っていたらお目にかかれない光景を見ることができて良い経験でした。数週間前は普通の家だったのに急にインダストリアルな家になったので、休み明けにイメチェンした人みたいだなと感じました。
わが家の広さは約85平米でそれなりにあります。そのため、スケルトンにするととんでもなく広大に感じるのではないかと想像していたのですが、なぜだか狭く感じました。私だけでなく夫もそのように感じたらしいので、子もそう感じたかもしれません。
解体後に大きな問題が見つかったということもなく、細かい確認をして終了しました。
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それから約2週間後、現場を見学させていただきました。壁の下地ができていて、だんだん「家」が作られているという印象です。
この日はシステムバスの施工を見学させていただきました。現場ではパネルが壁に立てかけられていて、本当に組み立てて作るんだな…としみじみしました。システムバスの縁の養生は段ボールで手作りするそうです。段ボールが縁に沿ってきれいにくりぬかれていて、こうしたことも現場の作業になるんだと勉強になります。
職人さんが作業している姿を見学するという貴重な機会をいただきました。長居してお邪魔にならないうちにお暇しました。
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さらに約2週間後、中間検査です。
子が発熱したため夫が現場に行き、LINEのビデオ通話でライブ中継してもらいました。リビングの床材は施工済みで、養生されています。養生材で床があまり見えないのでやや実感がわきませんが、確実にわが家が完全体に近づきつつあることを感じます。
キッチンは腰壁の下地が組まれている状態でした。この状態からトランスフォームしてキッチンになると思うとなんだか不思議な気持ちになります。
中間検査でも特に大きな問題はなく、まずは安心です。
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そのまた2週間後、現場を見学させていただきました。
壁は下地材が組まれていて、床は養生されている状態です。家というよりも「工事現場」という印象が強く、リノベ後の空間をイメージするにはまだまだ難しい段階です。床の養生材のすぐ下にフローリングがあるのに見られず、近くて遠いもどかしさを感じました。
水回りはほぼ完成していて、例えばキッチンは新台入れ替えしていました。天板も扉の面材も全て黒でとてもかわいく、腰壁やバックカウンターの塗装の表情も大変良いです。
洗面所もほぼ完成していました。黒のカウンターが想像以上にかっこよくて、見た瞬間心肺停止するかと思いました。完成が楽しみです。
私の部屋には悲願のアーチ開口ができていました。壁も床もまだまだこれからですが、この時点でかなり満足しています。
約6週間後についに引き渡しです。物件探しから始まった家づくりもいよいよ終盤となり、緊張してきました。首を洗って待つことにします。
撮影・文:ニノマエ