住宅メディア編集者のニノマエさんが綴る、リノベーション奮闘記。コミカルな描写が思わずクセになる、3人家族のリアルなリノベーションの様子をお届けします。
おうち どこかな?
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個別相談会から2日後、アドバイザーさんから物件情報(販売図面)が届きました。3沿線、計30弱の物件がずらりと並びます。もっと少ないかと思っていたので意外です。
私と夫の琴線に触れる物件を見つけてはアドバイザーさんに内見の手配をお願いしていきます。
ノスタルジックな街にあるメゾネット物件やリビングから運河を臨める眺望の素敵な物件、ご近所に某電波塔がある戸建てなどさまざまな物件を内見しました。いまいちピンとくる物件と出会えず虚脱状態になっていた頃、アドバイザーさんがとある物件をご提案してくださいました。その物件は、価格はぎりぎり予算内、すごく駅近、約85平米、今住んでいる街にあります。翌日、早速内見することにしました。
当日、家族みんなで目的の物件へ向かいます。やや築古とは思えないほどかなりきれいな外観で好印象です。お部屋に入った瞬間、血湧き肉躍る感覚がしました。理由はうまく説明できませんが、絶対この物件を居住地にしたいと大興奮です。床面積が広く、間取り的にもリノベのしがいがありそうな予感がします。夫も「ここめっちゃ良くね!?」と2023年上半期イチの笑顔です。窓からは電車が見えるので息子がもう少し大きくなったら喜んでくれるかもしれません。
ちなみに騒音計アプリで電車の走行音を計測すると44dBで、市内の深夜や図書館内など(40dB)とほぼ同じレベルだそうです。二重窓にする予定なので、現状より静かになると思うと期待が膨らみます。
この物件に運命を感じて購入を決めたいと思いましたが、S県某所にある共用部が立派な物件も気になっていたため内見することにしました。翌日、早速内見へ。物件の目の前に大型お買い物センターがある利便性や、共用部のすばらしさに魅力を感じるものの、やはり昨日の物件に心が惹かれます。アドバイザーさんに昨日内見した物件を購入したいとお伝えし、一度解散した後、夕方にローンの事前審査に関する打ち合わせをすることになりました。
打ち合わせでは、近所の飲食店でローンの事前審査の必要書類を記入しました。nuさまのお墨付き◎銀行2行でローンを申し込みます。約1時間で終了しました。
約3週間で終了した物件探し。体感的には3カ月くらいかかった気がします。初めて訪れる街や変わった物件との出会いなど、刺激がありとても楽しい時間でした。一方、1歳の息子を連れての遠出や内見前後の期待値の差などで、正直なところ心身共に疲れもしました。何はともあれ、腹の底から住みたいと思える物件に出会えて良かったです。(そして夫と購入したい物件が一致して本当に良かったです)物件探しは2カ月ほど?かかる人が多いそうなので、わが家は早めに終わったと思います。
物件探しを振り返り、個人的にいくつか大事だと思ったことがあります。
まず、とにかく内見することです。内見の回数を重ねることで、物件に求める条件が徐々に固まっていくと思います。次に、諦めないことです。妥協せずに物件を見つけることが、大好きなおうちづくりの大事な第一歩のように感じました。
ローンの申し込みから3日後、アドバイザーさんからローンの事前審査が通ったと連絡をいただきほっとしました。そして約2週間後に契約日です。契約日に実印が必要なので、役所で作成して実印デビューをしました。ちなみに契約日に手付金と仲介手数料(の半金)を現金で支払うため、数百万円を持ち歩くという動悸息切れ必至の体験ができます。
そして契約日を迎えました。不動産屋さんで物件の重要事項の説明を聞いたり、契約書類に署名や捺印をしたりする日です。開始約20分で息子が活きの良い魚のようになってきたので部屋の外へ。することがなさ過ぎるので、不動産屋さんの外の景色と宅地建物取引業者票を眺めて過ごしました。契約の終盤で重要事項の確認や捺印があり、私も同席する必要があったため部屋に戻りました。息子は相変わらず暴れているので署名ひとつするにも一苦労です。無事契約が終わり、アドバイザーさんから今後の予定を簡単にご説明いただいて解散しました。
約3時間という長丁場でどっと疲れましたが、無事契約できて良かったです。めでたいし疲れたので夜ご飯は景気よくお寿司をテイクアウトしました。
撮影・文:ニノマエ
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