ライフスタイルメディア「cocorone」編集長とみこさんのリノベーション日記。
新築派の夫とリノベ派の妻とみこさんのリノベは、一体どんな風に進んでいくのでしょうか。
[ vol.3 物件探し ]
リノベ会社を決めたら、次は物件探しのはじまりです。
「憧れの街に住みたいな」「こんな間取りも面白いかも」など、理想の部屋への気持ちが高まる物件探し。中古物件は一期一会。新築と違って見つけた物件が、いつまた売りにでるかはわかりません。
「物件探しが1番大変…」
と、知人からも聞いていたので、まずは優先順位づけからはじめることにしました。
優先順位を決める前に、まずはいくつか候補のエリアを選ぶところから。ネットで見てみて、気になる物件が多いエリアは、実際に足を運んで街の雰囲気を見に行きました。
そこから候補のエリアをいくつか絞り、物件の優先順位も決めていきます。私たちが話し合って重点的に見ていったのは、この条件。
1.予算
2.採光
3.広さ
4.築年数
全体の予算をまず決めて、予算内におさまる物件を中心に探しました。また、仕事柄自宅で撮影する機会も多いので、採光も重視。
お気に入りのうつわや洋服のために、収納スペースも多めに確保したかったので、ある程度の広さも大切。また、あくまで目安のひとつですが、1981年以降に建てられた新耐震基準の物件かどうかも見ていました。
探せば探すほど条件も譲れない…と泣きたくなりましたが、物件探しは優先順位づけがなにより大切。私たちは、夫婦ふたりともリモートワークで外出が少なく、再販性もそこまで重視していなかったため、駅徒歩は多少妥協しました。
優先順位を決めたら、ネットで情報収集したり、街を歩いてみたりしながらイメージを膨らませていきます。
2020年の6月頃、nuリノベーションさん経由ではじめての内見を予約。そこで、運命的な出会いがありました。
この日巡ったのは、全部で4軒。
「内装は後から変えられるので、眺望、立地、共用部分など、変えられない部分を中心に見てくださいね」
と、担当アドバイザーさんに教えてもらいながら物件を見ていきます。
また、内装がリフォーム済みの物件は、キッチンやお風呂など既存設備を生かせるため、コスト削減にもつながると教えてもらいました。
ネットだけじゃなく、自分の目で見てみると、意外なこだわりに気付くことも。私たちは、天井高も今まで無意識に気にしていたんだと改めて感じました。
築年数が古いマンションも意外と素敵。アーチ型の窓枠や、純喫茶のようにクラシカルな意匠など、古い建物ならではの遊び心があり、どの物件も個性があって見るのも楽しかったです。
中でも特に気に入ったのは、築30年ほどの中古物件。角部屋で採光も良く、天井高もあり開放感ある雰囲気です。共用部分も清潔感があり、管理状況も良好。周辺環境が充実していたことや、緑が多いことも好印象。
予算は若干オーバーでしたが、住み慣れたエリアだったこともあり、その日のうちに購入を決めます。
1番の決め手になったのは、夫も私も直感的に「ここがいい!」と感じたこと。物件探しは人によって見る軒数もかける時間も全く違うそう。私たちは1ヶ月ほどで決めたので、かなり早い方だったと思います。
でも、中古物件は人生で一番といってもいいほど大きな買いもの。焦らず、時にスピーディに決めることが大切です。
長期戦を覚悟していた物件探しも無事終了。いよいよローンの事前審査や設計の準備がはじまります。
撮影・文:とみこ