ライフスタイルメディア「cocorone」編集長とみこさんのリノベーション日記。
新築派の夫とリノベ派の妻とみこさんのリノベは、一体どんな風に進んでいくのでしょうか。
[ vol.7 間取り決定 ]
「間取りは、不思議なものだ」
リノベーションを進めるようになってから、よりそう感じるようになりました。だって、一見無機質そうなあの図を眺めているだけで、家族と過ごす暮らしを想像してみたり、インテリアを飾ってみたり、友達を招く1日まで想像してみちゃったりして。眺めているだけで人々を幸せにする存在、それが間取りです。
私は今、そんな理想の家の間取り作りをしています。
前回は、担当デザイナーさんからいただいた3つの案をご紹介しました。ここからはこの3案から要素を抽出し、最終的な間取りを作っていきます。
私たちが選んだのは、築約30年の中古マンション。立地も理想的で、角部屋で採光も良く、共用部分もきれいだったためひとめぼれした物件でした。
ただし、キッチン、お風呂、トイレ、洗面所にかなり年季が入っていて、水回り設備だけは一新したかったんです。でも、水回り(特にキッチン)はリノベーションで最も予算がかかる箇所。正直予算内におさまるかは少し不安でした。
ですが、水回り設備すべてを一新して予算におさまりそうなこと、スペースを有効活用できることが決め手でA案をベースに進めることに。
A案
他の2案からも要素を抽出し、最終的な間取りを決めていきます。元々の間取りを活かしながら、希望を叶えるために…最終的にこんな間取りになりました。
ベースの間取りはA案に。1番気に入ったのは、ドラム式洗濯機入りのウォークインクローゼット。ドラム式前提ですが、洗濯し終わった洋服をそのままハンガーにかけて戻すだけ。効率の良い動線で、暮らしやすそうだなと感じました。
また、元の間取りでは、キッチンが独立していてちょっぴり閉鎖的。今回、位置と向きを変えてリビングを見渡せるペニンシュラキッチンに変更!リビングを見渡せる開放感あるキッチンは、家族とのコミュニケーションも取りやすく、快適に過ごせそう。(広々としたパントリー付きのキッチンにも憧れましたが、ウォークインクローゼットが作れるのなら仕方ない…と泣く泣く諦めました。)
また、造作キッチンとシステムキッチンで悩みましたが、メンテナンス性を加味してシステムキッチンを入れることにしました。
B案からは、窓の場所だけ床材を変えてゾーニングし、インナーテラスにする案を取り入れました。でも、グリーン置くだけだとスペースがもったいないため、ここにはワークカウンターを入れることに。
日当たりの良い窓際は、気持ちよく仕事ができそう。モニター2台並んでも余裕な広さです。私たちが重視していた開放感ある広々としたリビングも、「働く」と「暮らす」を融合したデザインも叶えられそうで嬉しい!
C案からは、もともとクローゼットがあった部分を取り壊して、テレビ台と棚にするアイデアを。ウォークインクローゼットがあるので、既存のクローゼットはひとつ解体して、造作のテレビボードと飾り棚を作る予定です。すっきりとしたテレビボードに憧れていたので、こちらも完成が楽しみです。
間取りがざっくり決まったら、ここからは床材、壁材などの素材や、キッチン、お風呂などの細かい設備を決めていきます。どんな家になるかますます楽しみに!
次回は、素材選びについてお話しします。
文:とみこ