ライフスタイルメディア「cocorone」編集長とみこさんのリノベーション日記。
新築派の夫とリノベ派の妻とみこさんのリノベは、一体どんな風に進んでいくのでしょうか。
[ vol.9 お気に入りのキッチン ]
仕事の合間に料理をすると気分転換になったり、週末に少し凝った料理をすると自分に自信が持てたり。
キッチンは、家の中でも特に好きな場所です。
リノベーションで1番こだわりたかったキッチン。デザインを決める時や、ショールーム巡りなど、キッチンについて考える時間が1番ワクワクしていたかもしれません。
でも、キッチン選びはメーカーから、オプションまでとにかく決めることがたくさん。今日はそんなキッチン選びについてお話しします。
キッチンを選ぶ時、まず「造作」か「既製品」かを決める必要があります。
造作は、さまざまなパーツを組み合わせてつくるオーダーメイドのようなもの。自由度が高く、自分だけのキッチンに仕上げたい人にはおすすめです。一方で、既製品はメーカーのシステムキッチン。コンロ、食洗機、収納などが一体になったキッチンで、使い勝手の良さや、収納量の多さなどが特徴です。
私たちはメンテナンス性を重視して、システムキッチンにすることにしました。システムキッチンでも、造作した腰壁と組み合わせたり、収納扉をオリジナルにして組み合わせたり、ある程度のカスタマイズは可能。
我が家はシステムキッチンをベースに、腰壁をつける計画で進めることに。腰壁は、キッチンの油はね防止になったり、手元を隠す役割になります。モルタル、モールディングなど、ある程度デザインの自由度がきき、空間のアクセントにもなってくれます。
・リノベーション事例:「SIMLPE×FRENCH」(東京都練馬区)
造作か既製品かをを決めたら、次はシステムキッチンメーカー選び。
LIXIL、クリナップ、タカラスタンダード、TOTOから、IKEAや無印良品などのインテリアメーカーまで、システムキッチンの選択肢は数多くあります。メーカー各社、複数のグレードのシステムキッチンを揃えているため、型番を決めるまでは結構悩みどころ。
私はInstagramや本で見かけたサンワカンパニーのキッチンが気になっていたため、ショールームに行くことに。その中でも特に気になっていたのは、シンプルなデザインが特徴の「プレーンKミディアム」でした。
使いやすい広いシンクや、仕切りがなくさまざまなものを収納できる引き出し式収納が特徴です。キッチン幅は1800mmから2700mmまで選べて、ワークトップもステンレス、人工大理石から好みのものを選べます。シンプルなデザインと、手ごろな価格も決め手でした。
サンワカンパニーのウォールキャビネット「ピッタラ 」も気になっていた商品のひとつ。幅は1mm単位でオーダーが可能、高さ、奥行きも様々なサイズであるため、空間を効率よく使える点も魅力でした。ワンタッチで開閉できるので、使い勝手も◎。
ガスコンロとIH、どちらを選ぶかも最後まで悩みました。ガスコンロは火力の調整がしやすく、フライパンを振る調理などはしやすいそう。一方で、IHは凹凸がないため掃除がしやすい点が特徴。掃除のしやすさは魅力的でしたが、最終的にガスコンロを選びました。
サンワカンパニーのショールームは、90分の完全予約制。人数が限られているため、展示品をゆっくり見たり、お店の方にもたっぷり話を聞けてよかったです。私たちは当日中に各オプションや、食洗機、コンロ、水栓を選び、概算の見積書をもらいました。ガスコンロや水栓などもいくつかオプションで選べるので、お店の方に話を聞きながら選ぶのが安心です。
キッチンや水回り設備は毎日使うものなので、気になるメーカーがあればショールームに見に行くことをおすすめします。実物を見て、触れてみることで、自分の“好み”を知るいい機会になるはずです。
「どんなキッチンになるのかな」
と想像しながら巡ると、ショールーム巡りがより楽しくなります。ご自身の設計と照らし合わせながら、好みのキッチンを見つけてみてくださいね。
撮影・文:とみこ
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