“リノベに適した中古マンション”の探し方
理想のリノベーションを成功させるために重要な「物件選び」。その物件が、“リノベで叶えたいこと”を実現できるか事前に見極めることが大事なポイントとなりますが、部屋だけではなく、立地やマンションの管理体制など自分たちで変えることのできない部分を重視して物件を選ぶことも大切です。今回は実際に内見をする際にぜひ確認して欲しい、マンション全体のチェックポイントをご紹介します!
物件探しから設計・施工、インテリアまでをワンストップで手掛けるnuリノベーション(株式会社ニューユニークス)のスタッフ。
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あなたの希望に近いのは? 3つのポイントから考えるマンションタイプ
本格的に物件探しをする前に、下記の3つの視点から自分の希望にマッチするマンションタイプを考えてみましょう。
1.「都心と郊外」どっちが、わたし的好立地!?
いわゆる好立地に住みたいと考えるのは当たり前のこと。転勤が多い会社勤めなら尚更、将来売りに出すことも踏まえ、駅近、一駅他路線など好立地であることは必須条件ですよね。ただ、好立地といっても人それぞれ。通勤時間が短縮できる都心でコンパクトに暮らす、都心に出やすい郊外でゆとりある土地に住みたいなど、その街での暮らしを具体的にイメージして“自分にとっての好立地”を考えてみましょう!
2.「旧耐震と新耐震」のちがいって?
リノベしたいけど、そもそも古い建物って耐震的に大丈夫なのか?築年数も気になるポイントですよね。1981年6月に建築基準法が改正されていて、それ以降に確認申請が出されたものを新耐震といいます。新耐震基準で大地震発生時に倒壊しない構造にすることが定められたので、これなら築年数が経過している物件でも安心できますよね。ただ、旧耐震でも耐震補強工事を行っている物件であれば新耐震と同等の安心が得られます。築年数だけに固執せず、共用部のキレイさなども物件探しのヒントにしましょう。
3.「大規模マンションと小規模マンション」それぞれの良いところって?
総戸数100戸以上を大規模マンションと区分するのが一般的。大規模マンションは、1住戸に対する修繕積立金を抑えつつも、潤沢にお金を集めることできるメリットが。一方、小規模マンションは共益費が高くなる傾向にありますが、小規模だからこそ、どんな人が住んでいるのか把握しやすい安心感もありますよね。また、前者は敷地内に子供が遊べる公園があるケースも多いので、家族形態も視野に入れてどちらが自分向きか考えてみましょう。
『私はこういう考えだから、都心の大規模マンションが合っているかも!』というように、自分やパートナーの考えからどんなタイプのマンションが当てはまるか考えておくと、物件探しがスムーズに進められるはず!
共用部から分かる、管理状態の善し悪し
3つのポイントについて自分の考えが整理できたら、実際に物件探しをスタート!マンションの管理状態の良さは共用部に表れるので、内見時は部屋+下記項目に着目して共用部をチェックしましょう!
・駐輪場やごみ置場は整頓されているか
・庭の植栽は十分に手入れされているか
・掲示板の情報は常に更新されているか
・住戸前に個人の持ち物が溢れ出ていないか
さらに、目星をつけている物件であれば修繕履歴・計画書を確認して、定期的な修繕が行われているかも見ておくと尚良いでしょう。毎月の積立金が低すぎると十分な金額が確保できず、修繕が不十分になる可能性もあるので、マンションの規模に対して金額が妥当かどうか、リノベ会社に尋ねてみてください。
失敗しない物件探しのために
マンションは戸建とちがって、家の第一印象が決まるのは共用部であるエントランス!といっても過言ではありません。管理体制の良さは必然的にマンションを長持ちさせることにつながるもの。せっかく素敵なリノベーションが行えても、マナーの悪い住人が多い、壊れている箇所が修理されずに放置されているなどトラブルが発生してしまったらとても残念ですよね。内見時には共用部を含めたマンション全体に目を向けて、チェックすることをオススメします。
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