世田谷区「経堂」駅(前編)
かつて世田谷城の城下町として発展した経堂(きょうどう)。
子供から大人まで楽しめる充実した街の魅力を、余すことなくお伝えします。
【 経堂マップ 】
1.経堂コルティ | 2.経堂テラスガーデン | 3.スポーツクラブ&スパ ルネサンス 経堂 | 4.ホットケーキ つるばみ舎 | 5.ドラッグストアスマイル 経堂すずらん店 |6.いちまん | 7.すず銀 | 8.TOKYO RECYCLE imption 経堂店 | 9.パッポン食堂 | 10.一本堂 世田谷経堂店 | 11.まいばすけっと経堂すずらん通り店 | 12.TOSHIYAヴェルデ | 13.ハルカゼ舎 | 14.stock | 15.クルミ堂 | 16.まいばすけっと 経堂2丁目店 | 17.世田谷区立経堂小学校 | 18.世田谷区立西経堂第二児童遊園おさんぽ広場 | 19.石仏公園 | 20.ビーバートザン経堂店
【 とうきょうさんぽ「経堂駅」で紹介したお店を[ googleマップ ]で見る。】
|経堂ってどんな町?
世田谷区の北端に位置する経堂。2007年の再開発により、
”経堂コルティ”をはじめとする商業施設やスポーツクラブが建てられ、
駅周辺がきれいに整備されました。駅の北口には歴史のある「経堂すずらん通り商店街」が。
そして南口には「経堂農業通り商店街」があり、街活気のある2つの商店街が経堂を盛り上げています。
また、経堂には東京農業大学や恵泉女子学園など学校が多くあるため、治安の良さも魅力。
街には緑道や公園が点在していて、緑が多いのどかな雰囲気が漂っています。
|交通面は?
経堂駅を通るのは、小田急小田原線(通称:小田急)。
小田急には急行/準急/通勤準急/各駅停車の4種類があり、経堂駅には通勤準急以外が停車します。
※急行列車:平日下り18:00-21:00は通過(小田急電鉄HPより引用)
新宿駅までは乗り換えなしで最短約10分で到着。渋谷駅までは4駅隣の下北沢駅で井の頭線に乗り換えて、約15分。
と、主要駅までのアクセスの良さは申し分なし。ただ、経堂には大学や高校が点在しているので、朝夕のラッシュにはご用心を。
ちなみに経堂駅自体は1路線のみですが、経堂駅から徒歩約10分の場所には世田谷線の山下駅があり、住む場所によっては2路線利用も可能です。
|再開発された北口エリア
経堂駅の改札口は1つ。改札を出た先は二手に分かれていて、
バス乗り場や商業施設がある北口と、東京農業大学がある南口に分かれています。
今回の経堂さんぽは前編・後編の2部構成でお届けし、前編では北口エリアをご紹介していきます!
さっそく北口へ進むと、駅前にバスロータリーがあります。駅前から京王線八幡山駅を結ぶ京王バスと、渋谷駅まで循環する小田急バスが通っています。
ロータリーの左奥に見えていたガラス張りのお洒落な建物は、商業施設「経堂コルティ」(1)。小田急電鉄がプロデュースするショッピングセンターで、2007年の再開発の際に建てられました。
無印良品やLOFT、カルディなど人気店がラインナップ。1Fには高級スーパー「Odakyu OX 経堂店」もあります。
この幅約10mに及ぶひな壇上の大階段の前をステージに仕立てて、地域の子供のダンス発表会や演奏会などが開かれているそう。再開発で便利でお洒落な施設に生まれ変わっただけでなく、こうやってきちんと地域に開けた場になっているって素晴らしいですね。
さて、気になる店舗ゾーンはこんなかんじ。衣食住の様々な種類のお店、そして内科や皮膚科など5つの病院も入っているので、ここに来れば大抵の用事が済ませられそうです。
4Fにはレストランと屋上庭園が広がっています。眺めも良いし緑が多くて癒されるし、まさに市民のオアシス的な場所ですね。毎年夏にはこの場所を活用してお祭りが行われているそう。
経堂コルティをあとにし、今度は北口エリアを右方面に歩いて行くと、高架下に「経堂テラスガーデン」(2)の入口が見えてきました。
こちらの経堂テラスガーデンも、2007年の再開発で建てられた商業施設。高架下には床屋やパン屋、眼鏡屋など様々なお店が軒を連ねています。道もしっかり整備されていて、散歩道“グリーンプロムナード”という名前がついているそう。
さらに散歩道を歩いてペットサロンやお寿司屋さんなどを通り越していくと、「スポーツクラブ&スパ ルネサンス 経堂」(3)が見えてきました。
こちらのスポーツクラブや、隣接する建物も再開発の時に建てられたものです。
ジムのとなりの建物の1階には、「ピッツァ サルヴァトーレ クオモ」があり、芝生沿いがオープンテラス席になっています。取材に行ったのが平日の昼間だったということもあり、テラス席でお茶を楽しむお母さんたちと、広場で遊ぶ子供たちでにぎわっていました。
スポーツクラブの向かいには、学童保育「小田急こどもみらいクラブ」がありました。駅から徒歩3分なので、電車通勤のお母さんお父さんは特に利用しやすそうです!
散歩道はもう少しつづいているのですが、一旦スポーツクラブの脇から大通りに出てみましょう。この大通りは“ユリの木通り”といって、ジムを背にして右方面に進むと世田谷線の山下駅にたどり着きます。
今回は行ってみたいホットケーキ屋さんがあるので、ユリの木通りを経堂駅がある左方面に歩いていきます。
先ほどの写真で右奥に見えていた緑と白のマンションまですすんだら、マンションとパチンコ屋の間を右に曲がります。
すると、見えてくるのがこちら。「ホットケーキ つるばみ舎」(4)です!
平日なのに、店内は超満員。テーブル席の他に、カウンター席エリアが2カ所あります。
スタンダードな甘いホットケーキと迷ったのですが、冬季限定の“ハム&チーズサンド”とたまごサンドのハーフ&ハーフを注文!平日はドリンクセットで¥1,100 です。
ほのかに甘いホットケーキの生地と、しょっぱい卵やハムの相性がもう抜群に良い…。具がぎっしりなので、ボリュームがあり食べ応えばっちりです。
ちなみに、メニューによってはテイクアウトも可能!
私の隣に座っていたおそらく中学生くらいの女子二人組が、『お父さんとお母さんのお昼ごはんに!』とたまごサンドをテイクアウトしていて(すみません、ガッツリ盗み聞きしました)、たしかにお土産に持っていきたくなる美味しさだなぁと共感。
そういうお店がある街に自分も住みたい!と、中学生女子二人組の会話からひしひしと感じました。
|個性の光る個人店が集結!“経堂すずらん通り商店街”
お腹も満たされたので、街歩き再開!ユリの木通りをさらに経堂駅方面へ歩くと、“経堂すずらん通り商店街“の入り口が見えてきました。
商店街の入口にある「島田屋履物店」が創業されたのは、経堂駅が開通したのと同じ1927年。約100年前からつづく「島田屋履物店」をはじめ、商店街には歴史あるお店が今も残っています。
それでは商店街を歩いていきましょう!老舗の履物屋や和菓子屋からスタートして、
そのななめ向かいにあるのは、フルーツパーラー「ICHIMAN」(6)。
ここは農園が経営しているお店で、美味しい果物をつかったパフェやケーキがいただけます。イートインの他に、手土産にぴったりなロールケーキやフルーツサンドなども販売しているそう^^
ICHIMANのななめ向かいには、「経堂自然食品センター」があります。店名の通り、体に優しくて美味しい自然栽培の農作物、無添加の調味料やお菓子等を販売しているお店です。
数メートル歩いた先には、パン工房「KIMURAYA」があります。1951年創業の老舗のパン屋で、お昼時にはボリューム満点のおかずパンが並ぶそう。
パン屋の向かいには、青果店「すず銀」(7)。
このお店では、毎日築地市場で仕入れた新鮮な食材を販売しています。
商店街のHPですず銀の紹介ページを見てみたら、『安く仕入れたものは安く売る!!これが俺のやり方』と記されていて、店主さんの人柄の良さを感じました◎
すず銀のすぐそばの角には、ミセス向けのブティックがありました。すれちがうおばさまたちがお洒落なのも納得〜。
ブティックのすぐそばのメイン通りには、「TOKYO RECYCLE imption 経堂店」(8)があります。ここは大蔵や用賀など世田谷を中心に店舗を構える、家具家電のリサイクルショップ。
店内の様子はこんなかんじ。椅子やテーブル、チェストや家電などが所狭しと並べられていました。
小物も充実していて、イッタラのグラスやあのバードシリーズなど。北欧好きの方なら誰もが知っているようなアイテムもありました〜。
リサイクルショップのななめ向かいには、タイで修行したご主人が営むタイ料理「パッポン食堂」(9)。
こちらにはインド料理「HATI」。テイクアウトをして、家でカレーパーティーとかやりたいですね~。
インドカレーのとなりには「おもちゃのかじやま」。隙間なく積み上げられたおもちゃの陳列に圧倒..。駄菓子も売っているので、子供たちでにぎわっていました。
おもちゃ屋の先には、“食パンに特化したパン屋”で有名な「一本堂」(10)。
こんなかんじで、まだまだお店がつづきます。おっと、商店街のスピーカーからアラジンの曲が流れてきて、なんだか和んできました(笑)
セブンイレブンを通り越すと、「まいばすけっと 経堂すずらん通り店」(11)が見えてきました。向かいには青果店や精米店もありますよ。
まいばすけっとの数軒となりには、イタリアン「TOSHIYAヴェルティ」(12)。あかん、メニュー読んでるだけでよだれでる。
タイ料理とかインドカレーとかイタリアンとかうどんとか。美味しそうな飲食店が多くて羨ましいー!
わざわざ他の街に行かなくても、地元で美味しいご飯が食べられるのって最高です。
さて、さらに歩いて行くと、文房具屋「ハルカゼ舎」(13)を発見。
実はここ、ずっと気になっていた文具屋さん。店内はこころがトキメク文具たちで溢れていました。
ハルカゼ舎から少し歩くと、もう1軒文房具屋さんがあります。「stock」(14)です。
こちらは海外から仕入れた文房具や包装紙、シールなどを販売しているお店です。「おかかのオニギリ」と書かれたシールや、図工の授業で良く使ったモールやスパンコールなど、見ているだけで楽しい気分になれる商品がたくさんありました。
さらに歩くと、経堂在住の女性オーナーが営むカフェ「クルミ堂」(15)があります。建物の2Fがお店になっていて、美味しいマフィンやコーヒーがいただけます。
そしてさらに歩くと、2店舗目のまいばすけっとを発見!こちらは「まいばすけっと 経堂2丁目店」(16)です。
まいばすけっとを通り越すと、長かった商店街もいよいよ終盤。右手に「世田谷区立経堂小学校」(17)が見えてきたら、路地を左に曲がります。
商店街から一本奥に入ると、静かな住宅街。
そのまま数メートル歩いて見えてきたのは、「私立恵泉女学園中学・高等学校」です。商店街に学生さんが多かったのはこういうことだったんだと納得~。
恵泉女学園を通り越し、“閑静な”という言葉がピッタリな住宅街をさらに歩いていきます。マンションは少なく一軒家が多いため、ほんとうに静か。
突き当たりまで進んだら、T差路を左に曲がります。
さらに歩いて行くと、団地内に「児童遊園おさんぽ広場」(18)がありました。団地って敷地内に広場や公園があることが多いので、団地リノベがファミリーに人気な理由もうなずけます。
児童遊園を左に曲がって、写真右に映る緑道を歩いていきます。
この緑道は烏山川緑道といって、駅の南口エリアまでつづいています。木や花々など自然が豊かで、取材に訪れた3月末は桜が満開でした^^
ここが23区内だということを忘れてしまうほど、のんびりとした雰囲気を味わいながら緑道を歩いていきます~。
先ほどの児童遊園から7分ほど歩いたところで、「石仏公園」(19)に到着!背景に見えるのは線路で、線路沿いを左に進んでいくと、経堂駅にたどり着きます。
今回は、線路沿いを右方面へ歩いていきます。すると、高架下にホームセンター「ビーバートザン経堂店」(20)を発見!
園芸用品やペット用品を買い足したい時とか、DIYにチャレンジしたい時とか。大きなホームセンターが近くにあると何かと便利そう。リノベーションしたお部屋にDIYで本棚や靴箱をつくってみるのも良いですね~!
経堂さんぽ前編はこれにて終了!後編では高架下の南側を探検していきます。
|まとめ
今回は、経堂駅の北口エリアをおさんぽ。
駅周辺は経堂コルティをはじめとするショッピングモールや施設があり、きれいに整備された新しい街といった印象なのですが、すずらん通りには商店街の佇まいがそのまま残されていて、“新しい”と“新しすぎない”のバランスが上手く保たれた街だなぁと感じました。
また、駅周辺はお店が密集しているためにぎわいがありますが、駅から離れると住宅街がメインになるので、落ち着いた雰囲気の中で暮らしたい!という方にもおススメのエリア。
また、北口エリアにはちょっと一息つけるようなカフェやお洒落な雑貨・インテリアショップなど個性の光る個人店が多いので、休日も楽しめそうです^^
次回は、経堂さんぽ後編をお届けします!更新をお楽しみに。
※この記事は2020年3月17日取材時のものです
【 とうきょうさんぽ「経堂駅」で紹介したお店を[ googleマップ ]で見る。】
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