江東区「清澄白河」駅
8回目にご紹介するのは、“住みたい街”としていま注目を集めるコーヒーとアートの街、下町情緒溢れる「清澄白河」です。
【 清澄白河マップ 】
1.赤札堂 | 2.TEAPOND | 3.江戸みやげ屋たかはし | 4.江東区深川江戸資料館 | 5.ほ志の |6.POTPURRI | 7.アンヴデット | 8.しまぶっく | 9.HOZON | 10.マルエツ、キャンドゥ、dericaなど | 11.白河こどもとしょかん | 12.アーティチョーク チョコレート | 13.東京都現代美術館 | 14.木場公園 | 15.オールプレス・エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ | 16.ARISE | 17.fukudaso cafe | 18.リカシツ | 19.チーズのこえ | 20.LUFF
【 とうきょうさんぽ「清澄白河駅」で紹介したお店を[ googleマップ ]で見る。】
|清澄白河ってどんな町?
なんだか背筋がピンとするような、育ちの良いお嬢様の苗字みたいな地名の清澄白河。
地名の由来は、江戸時代に海だったこの地を開拓した清住弥兵衛と、
白河藩主・松平定信の名前や号に因んで名づけられたといわれています。
清澄白河を一躍有名にしたのは、2015年に日本初出店としてオープンしたブルーボトルコーヒー。
そこからコーヒーの街としての印象が根付き、新たなコーヒーショップや
カフェなどのおしゃれスポットが続々とオープンしています。
今回はそんな清澄白河を、“遊びに行きたい街”ではなく、
“住みたい街”の視点から捉え、魅力を探っていきたいと思います。
|交通面は?
東京メトロ半蔵門線と都営地下鉄大江戸線の2路線が通っており、
半蔵門線で渋谷まで約25分、新宿までは大江戸線で約30分と、乗り換えなしで主要駅まで行くことが可能。
都心まで少々距離はありますが、1本で行けるという所が大きなポイントですね。
しかも2路線ともに、朝の7時代と8時代に数本ずつ清澄白河駅が始発になる電車があるんです。
始発駅ということは、ゆったり座って通勤できる可能性が高いということ。
2路線とも始発電車があるなんで、なんて素晴らしいんでしょうか。
ちなみに、半蔵門線は渋谷駅から田園都市線との直通運転を行なっているため、
上りは神奈川県の中央林間駅まで、
下りは押上駅から東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線との直通運転を行なっていて、
埼玉県の久喜駅・南栗橋駅まで乗り換えなしで行くことが可能。
小さなお子さんがいる場合や荷物が多い時には、乗り換えなしが楽ちんですよね。
交通面は良いとこづくしではありますが、2路線とも地下鉄なので、
地下の改札から地上の出口まで意外と距離があります。
それでは実際に地下通路を歩いて、A2出口から清澄さんぽのスタートです!
|新旧が混在する、深川資料通り
A2出口から地上に出てすぐ左手に、スーパーマーケット「赤札堂」(1)があります。
1階は食料品メインのふつうのスーパーですが、特筆すべきは2階の売り場です。
布団から家電や文房具・食品など何から何まで、生活に必要なほぼ全てが揃っていて、
スーパーというよりもホームセンター的な感覚のお店です。
特に驚いたのが、ペットフードの種類が異常に多いということ。(猫用だけでこの棚を全部埋め尽くしています)
こんなに種類があると、たまには愛猫や愛犬に贅沢をさせてあげようかな、と財布の紐が緩みます。
そしてお酒の品揃えも抜群。駅付近には酒屋さんがなかったので、家飲みをする時などに需要がありそうですね。
他にもこんなコーナーが。100円ショップじゃないのに100円均一コーナーがあると、なんだかお得な気持ちになりませんか?
実は駅の周辺には、赤札堂しかスーパーがありません。
でもこれだけ充実したスーパーが1店あれば、何にも困らなそう。
赤札堂のお隣には、ドラッグストア「ココカラファイン」もあるので、
日用品の買い物はここで完結できそうですね!
ではココカラファインを通り越し、清澄通りを直進していきます。
3、4分歩いて左に曲がると、深川資料館通りに到着。
実はこの「深川資料館通り商店街」に今回ご紹介したいお店が点在しているのです。
まずは、入口付近にある紅茶専門店「TEAPOND」(2)。
世界中の産地から集めた紅茶が所狭しと並べられ、ティータイムを楽しむための優雅な世界が広がっています。
自分用にもギフト用にも最適な紅茶屋さん。見ているだけで気分がウキウキします。
ふらっと立ち寄ったつもりが、アールグレーブルーバードと
ロイヤルミルクティーのティーバッグを購入。(茶葉orティーバッグが選べます)
有料で自分の好きな柄の缶に入れ替えられるので、優柔不断を発揮しながらマーチングバンドとテディベアの缶に入れてもらいました。
TEAPONDの向かいには、名物店主のいる「江戸みやげ屋 たかはし」(3) が。
駄菓子や昔懐かしいおもちゃが置かれていて、子供も大人も楽しめそうなお店。
ちょんまげカツラをかぶった店主のたかはしさんが、手作りの道具で芸などを見せてくれるそう。
深川資料館通りをさらに歩いていくと、「霊巌寺」というお寺を発見。
こちらには清澄白河の地名の由来に関係した、白河藩主・松平定信が眠っているそう。
霊巌寺のお隣には、霊巌寺の住職が開設した「れいがん寺幼稚園」があり、子供達の声で賑わっていました。
実は清澄白河、めちゃくちゃにお寺が多いです。この深川資料館通りだけでも、5つはありました。
すべては紹介しきれないので、霊巌寺の他にもう1つだけお寺をご紹介。
「出世不動尊」です。なんてご利益がありそうなんでしょう!と思い、ちゃっかりお賽銭してきました。
そして急に現れた大きな建物。こちらは、「深川江戸資料館」(4)です。館内には江東区白河出張所も入っています。
長年江東区に住んでいた横綱大鵬顕彰コーナーや、江戸時代に関する常設展示、
落語などのイベントが開催される小劇場が入っているそう。
こうやって色々な文化に気軽に触れられる施設が自分の住む街にあるっていいですね。
ではつづいて、飲食店をご紹介。まずは、深川資料館を左に曲がった路地にある飲食店、和食居酒屋「紺青」。
お次は、「紺青」のある通りのもう一本奥の通りにあるフレンチ居酒屋「ほ志の」(5)です。
残念ながら2軒ともディナータイムからの営業のため、詳しくご紹介できず…
ただ、この2軒、清澄白河在住の先輩がオススメしてくれたお墨付きのお店なんです!
先輩いわく、どちらも料理の味はもちろん、店内の落ち着いた雰囲気も魅力なんだとか。
さて、つづいて「ほ志の」のお隣には、ライフスタイル雑貨を販売する「ALL」があります。
その少し先には、ブルーのタイルが目印の「POTPURRI」(6)が。
岐阜で生産しているオリジナルの食器とセレクトしたアイテムを販売しているそう。
取材時はちょうどお正月のテーブルコーディネートがディスプレイされていました。
こういう可愛い食器を見ていると、もっと料理を頑張ろう!と思える気がします。
そして、POTPURRIをあとにし、そのまま深川資料館通りを突っ切るかたちで2分ほど歩いていきます。
次にご紹介するのは、ケーキ屋「アンヴデッド」(7)です。
パティシエは、世界的なコンクールで日本代表として活躍する方なんだとか。
アンヴデッドのケーキとTEAPONDの紅茶で、お茶の時間を楽しみたい〜。
では来た道を戻り、またまた深川資料館通りを歩いていきます。
最新のお店だけでなく、昔ながらのお店も点在しています。
そしてその少し先には、古本屋「しまぶっく」(8)。
実は有名書店で長年働いていた業界人がオーナーなんだそう。
文庫本から子供向けの絵本、東京都現代美術館が近いことからか、アート系の本もちらほら。
気になって曲がってみると、深川資料館通りから一本入った住宅街に「HOZON」(9) というお店がありました。
ここでは新潟県の佐渡でとれる野菜や果物、海産物や畜産物などのおいしい食材を
ジャムなどの保存食にして販売しているのだそう。(だから、店名がHOZON )
イチゴや梅、ゴボウとユズミソなど様々な自家製ジャムが並ぶなか、
個人的に「ポテトサラダを美味しく食べるためのジャム」という種類がとても気になりました。
HOZONの商品は店舗に併設されたキッチンですべて手作りしているそうで、店主のこだわりが感じられます。
再びメイン通りに戻って歩いていくと、「100円ローソン江東白河二丁目店」と
「カクヤス白河店」がありました。突然の登場でしたが、便利なのでありがたい。
100円ローソンから5分ほど歩くと大通りに辿り着き、約800mつづいた深川資料館通りのゴール地点に到着。
次は東京都現代美術館のある大通り沿いを散歩していきます!
|コーヒーとアートに触れる
大通りに面していることもあり、バーミヤンやマツモトキヨシ、ホットモットなどのお馴染みのチェーン店が続々と登場。
ファミリーマートが見えてきたら、大通りを右折します。
すると、大規模な団地が見えてきました。
敷地内には緑豊かな公園や幼稚園とうがあり、この街が子育てにも向いているということが伺えます。
そしてその向かいにはスーパーマーケット「マルエツ」(10)。
ここまで駅から徒歩約10分ですので、やはり駅近の買い物なら「赤札堂」(1)がおすすめですが、
マルエツと同じ建物の中には100円ショップやお惣菜屋さんが入っていてこちらも便利そうです。
マルエツの裏手に進むと、斜め向かいにチョコレート専門店「アーティチョーク チョコレート」(11)があります。
扉を開けると、とろけそうなくらい甘いチョコレートの良い香りが…。
チョコレート屋さんだとは思えない、インテリアショップのようなディスプレイ。でもちゃんと全部チョコレートでした。
さらにマルエツのお隣には、「白河こどもとしょかん」(12)が。図書館のすぐ隣には小学校と「元加賀公園」があります。
公園をあとにし、 続いて向かったのは清澄白河のシンボル的な場所。
大通りに戻って木場方面に直進していきます。
「白河こどもとしょかん」から歩くこと5分。着きました!「東京都現代美術館」(13) です!
清澄白河といえば、この場所ですよね。
実は2019年の3月におよそ3年間の休館を経て、リニューアルオープンした東京都現代美術館。
リニューアルに伴い、「よりユーザーフレンドリーな美術館」を目指して、什器やサインのデザイン等を一新したそう。
また、子供も楽しめる美術書を集めた「こどもとしょしつ」や、2つのレストランが新設されました。
せっかくなので今回は、新しくオープンしたレストラン「二階のサンドイッチ」でランチ。ちなみに、「二階のサンドイッチ」の公式サイトが特徴的すぎるので、訪れる前にぜひチェックしてみてください。
この日は、スモークサーモンとレモンのサンドイッチセットを注文。
珍しくイヤホンで音楽も聞かずに、中庭を眺めながら静かなランチタイムを過ごしました。
清澄白河にはお洒落なカフェも沢山ありますが、
ここでは美術館の中にいるというどこか特別な居心地や静寂に浸れるので、
もし清澄白河に住んだら足繁く通ってしまいそうです。
さて、ランチタイムの後はお隣の「木場公園」(14)を散策。
(というより、木場公園の敷地内にあるのが東京都現代美術館らしい)
東京ドーム5個分のとにかく広い木場公園。
テニスコートやBBQ、ジョギング、ドッグランなど色々な目的で楽しめるので、
家族連れでもカップルでもひとりで来るのもオススメです。
さて、清澄さんぽもいよいよ終盤。木場公園に背を向け、清澄白河駅方面に向かって大通りを渡ります。
少し歩いたら、「オールプレス エスプレッソ 東京ロースタリー&カフェ」(15)に辿り着きました!
ここが日本で唯一の店舗です。
今回はエスプレッソを注文。この日は雨で寒かったので、エスプレッソがさらに美味しく感じました。
再び駅に向かって直進していくと、「福富川公園」という木の香りをテーマにした公園がありました。
さらに歩いていくと、今度はオールプレスから5分ほど歩いた所に、「ARISE coffee」(16)を発見!
ARISE coffeeのある交差点を左に曲がって少し歩くと…
コーヒーブームの火付け役「ブルーボトルコーヒー 清澄白河フラッグシップカフェ」がありました!
想像していたよりも大きな店構え。
あのブルーボトルコーヒーの日本1号店が自分の住んでいる街にあるって、なんだか人に自慢したくなりますね。
では交差点に戻って、駅方面に再び直進していきます。
すると、レトロな雰囲気の大きなアパートがありました!
ここは「fukadaso(深田荘)」。
“解体寸前だった風呂無しアパートのレトロなそのたたずまいを継承し、
余計なことはせず手入れすることで再生させるプロジェクト”として誕生した施設なんだそう。
こちらは101号室の「fukadaso café」(17)です。
店内はアンティークの家具で構成された居心地の良い空間。
キャラメルパンケーキを注文して、ちょこっと休憩しました。
フワフワの食感に、甘すぎず、しつこ過ぎないなんともいえない美味しさ。
ランチでサンドイッチを食べた後でしたが、ペロリと平らげてしまいました。
こちらはfukadaso caféのお隣、102号室の「リカシツ」(18)。なんと雑貨屋さんです。
ビーカーや試験管などの実験用品をインテリアとして販売している面白いショップ。
リノベした空間に合いそうなアイテムが沢山ありました。
さて、再び駅方面へ向かって歩いていると、清澄通りの少し手前にこんな看板を発見。
導かれるように歩いていくと… チーズ専門店「チーズのこえ」(19)がありました。
インパクトのある北海道の地形が目印です。
チーズを買いにどこまででも出かけてしまうnuスタッフSに是非教えてあげたいお店。
(彼のチーズ好きはUNIQUES vol.11 p10 COLUMNにて)
チーズのこえをあとにし、再び清澄通りへ戻ってきました。
バス停の後ろに生い茂る木々の正体は、「清澄庭園」です。
今回の清澄さんぽが予想以上のボリュームになってしまったので、
泣く泣く割愛させていただきますが、清澄庭園は本当に良いところです。
さて、最後にご紹介するのは、清澄通りにあるお花屋さん「LUFF」(20)です。
実はこのお店、nuリノベーションのお客様にもファンが多いハイセンスなお花屋さん。
生花も素敵ですが、もっと簡単に「花のある暮らし」を楽しめるハーバリウムも魅力的でした。
沢山種類があって何を買うか迷ってしまうけれど、何にしようかと考えている時間も楽しいですよね。
この街に住んだらそんな楽しい時間が増えそうだなぁと妄想しながら、帰路につきました。
|まとめ
便利なスーパーやドラッグストアなどもありながら、
ジャムや雑貨などライフスタイルに寄り添ったこだわりのある個人店が多い清澄白河。
“リノベーションを機に、自分らしい丁寧な暮らしがしたい”という方にぴったりな街だと感じました。
また、木場公園のような大きな公園だけでなく街の随所に小さな公園が点在していて、子育て世代に人気な理由にも頷けました。
渋谷や新宿まで30分圏内なのに、こんなにも緑豊かで伸び伸びとした気持ちになれるという所が、
“住みたい街”として注目をされている理由の一つなのではないでしょうか。
勤務先が都心だからこそ、ゆったりとした時間が流れる場所で暮らす。
清澄白河でなら、そんな暮らしが叶いそうです。
さて、次にご紹介するのは、りんかい線やモノレールが通る「天王洲アイル駅」です。
水辺に囲まれていることから、巷ではスモールアイランドといわれているそうですが、
実際にはどんな雰囲気の街なのかとても気になります。
それでは次回の更新をお楽しみに〜!
【 とうきょうさんぽ「清澄白河駅」で紹介したお店を[ googleマップ ]で見る。】
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