こんにちは。
暖冬と言われてるわりに
年明けから寒い日が続きますね。
今回はnuが施工でお世話になっている
水雅さんと、ふじようちえんなどの建築で
有名な手塚夫婦の設計事務所が手掛けた
黒茶屋別邸となる「風姿-FUSHI-」の
見学会に訪れた際の話をしたいと思います。
開催地が会社から遠方かつ週末開催のため
行きたくても行けなかったスタッフが
多そうだったので、写真多めに綴ります!
別邸を語る前に、まず黒茶屋の説明をすると
都会の喧騒を離れた東京都あきる野市で
秋川渓谷を借景に食事を楽しむことができる
三百年前に建てられた庄屋造りの古民家とのこと。
今回紹介する建物は、そんな黒茶屋のvilla。
1軒しかない上に、運営し始めたら1泊50万との噂も。。
(10人くらいで泊まればアリな気もしますが)
黒茶屋の駐車場から更に5分くらい
川沿いや高架下を抜けると到着。
高架下から植栽で竹を選定するあたりから
黒茶屋の世界観が出来上がっています。
週末1日だけ実施の見学会だったので
夕方訪れた頃には、関係者や来客で
多くの人がいましたが、合間を見て撮影。
(建築あるあるで人がいないタイミング待ち)
中に入ると、中庭や縁側まで床材が統一。
設計を手掛けた方(恐らく外国籍の方)と話す機会があり
色々と話を聞かせていただきました。
床材は外廊下にも利用できるウリン材だとか。
外壁は2万本の細板を切り出して
内は横貼り、外は縦貼りで
僅かな隙間を残して貼り並べられています。
軒裏には黒染めした細かな木片を固めた素材が。
建物も基本は木造のようですが
幅十三間ある軒先が浮いて見えるよう、
柱を無くし、構造の一部に鉄を仕込んでいるそうです。
初見の際は軒先に納まる引戸が床から浮いていて驚きました。
鴨居と呼ばれる引戸の上枠も
段状になっており、こちらも初めて見た気がします。
Villaなので、中にはキッチンや
重厚感のある一枚板のダイニングテーブルも。
建物内の置き家具の多くもこの建物のための
造作家具とのことで、こだわりを感じます。
施設のテーマとして、黒茶屋の黒でもある
「黒色」には特別に拘っているようで
キッチンの天板も黒のモールテックスで仕上がっています。
個人的にはキッチン吊戸の
照明計画や細かな納まりが今回のお気に入りポイント。
軒下も日本人の平均な目線の高さである
床から五尺に抑えて造られているとのこと。
また、室内だけでなく庭にはテラス席もあり
秋川渓谷の景色を楽しめます。
長くなってしまうので、今回は寝室まで。
次回はこの施設で一番の見せ場としている
室内風呂まわりにも触れたいと思います。
最後に屋内リビングの様子と共に、
この建物を設計された設計事務所の手塚貴晴さんの写真を。
ご夫婦で赤青のイメージカラーが特徴的ですが、
この日も変わらず青い服を身に纏っていました。
では、次回の風姿〜第二弾〜もお楽しみに◎