あたたかみのある無垢の質感に、北欧を彷彿させるアクアブルーのアクセント壁。家族の笑い声と共に、木の香りを運んでくるお宅のご紹介です。
第一楽章:変わらない今
港南台駅よりバスで5分。閑静な住宅街があるマンションにT家族の住まいがあります。30代のご主人と奥様、6歳の娘さんの3人家族。お子様が大きくなり、以前の家では手狭になってきた為、広い家へ引っ越したいと考えていました。早速物件探しをスタートしたものの、新築の決まりきった間取りがあまり好きではなかったT夫妻。何か他に方法はないかとインターネットで検索したところ、空間を一から自由につくれるリノベーションという手法を見つけます。数社を比較し、好みのデザインが多かったnuと、もう1社他の相談会に参加。最終的にnuを選んだ理由は、物件探しから施工までワンストップで引き受けてくれるのに魅力を感じたこと、そしてアドバイザーの説明が丁寧で分かりやすく印象が良かったことが決め手だったといいます。娘さんの学校のことを考え、今の生活の基盤を変えたくないという奥様の強い希望から、住み慣れた港南台エリアに絞って物件探しをスタート。4、5件程内見しましたが、なかなか良い物件に出会えずそんな時、偶然にも「以前住んでいたマンションのすぐ近くで良い物件を見つけました!」とアドバイザーから紹介されたのが今住んでいるこちらのマンション。なんと、娘さんの通える小学校が道路を挟んだ向かい側に位置し、奥様の実家も徒歩3分。物件自体も角部屋で約82平米の広さがある好条件だった為、迷う事なく内見したその日に購入を決断したといいます。
第ニ楽章:木と色のハーモニー
アウトドア好きのご主人と北欧のインテリアが好きな奥様の希望は、家族がくつろげる広いリビングダイニングに、木とアクセントカラーを組み合わせたあたたかみのある空間。そんなお二人の要望を元にnuデザイナーが提案したコンセプトは”木ノ唄”。約82平米の空間を活かして、至るところに木の素材を散りばめた3LDKプランです。玄関を入ると、すぐ左手には広々とした土間スペース。その奥には、家族の荷物が楽々収納出来る広いWICと足触りの柔らかいカーペット張りの寝室が連なります。反対側には、ピンクのアクセント壁がかわいらしい娘さんのお部屋。落ち着きのある紺色のアクセント壁のトイレ、バスルームと続きます。そして、その先には約17畳の広々としたリビングダイニングが広がります。リビングダイニングに敷き詰められた幅広の唐松のフローリングは、ほのかに香るオイルのにおいや肌触りが良く、つい寝転んでしまうのだそう。料理好きの奥様が最もこだわったのは、キッチンスペース。家族の様子がわかるようにオープンキッチンにするということはもちろん、キッチン作業台とダイニングテーブルが繋がったデザインを希望しました。「実は、nuの施工事例でキッチンとダイニングテーブルが繋がった”凹凸の集い”というコンセプトの物件を見てリノベーションをしたいと思ったんです!」と話す奥様。キッチンのイメージはもう既にできていたようでデザインの打ち合わせ中には、ダイニングテーブルのイスを買っていたとのこと。オリジナルのダイニングテーブルやキッチンバックカウンター、キッチン腰壁には、木の質感を楽しめるつくりに。ダイニングの壁には、水色でアクセントを付けた北欧テイストをプラス。オープンキッチンにしたので、家族の様子を見ながら作業ができ、片付けもしやすく本当に使いやすいと嬉しそうに話して下さいました。ご主人のこだわりは、趣味のアウトドアを反映させた土間スペース。「土間って、玄関を入ってすぐに目に入る場所、言わば家の顔ですがここだけは自分の好きなデザインを反映させちゃいました。(笑)」とご主人。壁にはレッドシダーという素材に傾斜加工をした外壁材”小屋”のような雰囲気を演出します。モルタルの床には、趣味でやっているトレイルランニングでもらったステッカーやシューズを並べ、ご主人のコレクションギャラリーに。取材で訪れたときも最初に目に飛び込んできたのが、こちらのレッドシダーを張った壁でした。室内なのに屋外に居るような錯覚に陥ります。奥様のお気に入りは、リビングの窓側に設けられたインナーテラス。「設計当初は天井が低く、どう使ったら良いのかわからなかった。」と話す奥様。そんな時、デザイナーから「せっかく日が良く当たる窓際なので、床をモルタルにして、緑を置けるインナーテラスにしたらどうでしょう。」と提案され、「なるほど!」と即決しました。今では、ダイニングで食事をしながら緑を楽しめる、半屋外のような気持ち良さを味わえるお気に入りの空間になっているそうです。「木ノ唄」というコンセプト通り、木をふんだんに使ったT家族のお宅は家のどこにいても木のほのかな香りを感じることができました。
第三楽章:輝ける未来
完成後、初めて家に足を踏み入れた時「とても広くて、自分の家じゃないくらいおしゃれで早く引っ越したい!と本気で思いました。」とご主人。これから増えていく家具や小物を飾るのが楽しみだったそうです。リノベーションをしてから、友人を招く機会が多くなったというT夫妻。訪れる友人は皆「お店みたいでおしゃれ!」と居心地の良いリビングダイニングで寛いでいってくれるのだそう。「今一番幸せな時間は、友人が遊びに来て楽しそうにしている時です。」と笑顔で語ってくださいました。まだ、完成ではなくこれからどんどん手を加えていきたいと話すご主人。取材中も今後、手を加えていきたい箇所についてnuデザイナーに相談していました。壁に絵や写真を飾ったり…土間スペースをもっと活かしたい…やりたいことはまだまだいっぱいです。「空間をこだわってつくると、自然と家に置くものもこだわるようになるんですね。」とリノベーションを行ったことで、さらにライフスタイルにこだわるようになったT夫妻。娘さんの成長と共に、空間もどんどん変化していくことでしょう。