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将来的に個室を増やせるよう、予め壁が建てられるように下地を入れたり、コンセントを複数用意しておいたりすることで、間取りを変化させることが可能です。
また、特にマンションリノベーションにおいては、限られた面積を有効活用するためにロフトを造作して子供部屋を設けるケースなどもございます。
今だけでなく、将来的なことも見据えたプランのご提案をさせていただきますので、これからのライフスタイルについてぜひお聞かせください。

実例紹介!入居から約10年目に子供部屋を追加リノベ

子供の成長や独立、またリモートワークの普及など、ライフスタイルの変化に応じて家に求めるものも変化します。今回は1回目のリノベーションから約10年後に、2回目のリノベーションで子供部屋を追加した事例をご紹介します。

Case1・リノベーション事例:「SHABBY 2nd」(東京都世田谷区) 
【2009年竣工当初】

【追加リノベーション後の空間】
▼子供部屋を増やしたきっかけ
Yさんが追加リノベーションをしたのは、ご入居から約12年後。
長女が中学生になったこと、また家族の居室の使い方にも変化が生じたことで2回目のリノベに踏み切ることに。
リビングの一角に設えていたオープンなキッズスペースを、子供部屋にリノベーションしました。

Yさん:当時から将来的にキッズスペースを個室にする想定だったので、下地を入れてもらっていました。
長女が中学生になったら工事をお願いしようかなとふんわり考えていたのですが、勉強用の書斎があったので意外と個室の必要性を感じていなくて。
ただ、長男が小3になって外で遊ぶことが増え、家の中にキッズスペースが必要なくなったので、それなら個室をつくって有効活用しようという話になりました。

▼内窓を設置して、開放感はそのままに
元々のLDKはキッズスペースを含め約20J。
今回そこに約4Jの子供部屋をつくると考えた時に、Yさんが少し心配だったのが「リビングの開放感が無くなってしまうかな..?」ということでした。
そこで、壁を建てることでどうしても出てきてしまう圧迫感を軽減するために、造作の内窓を設えて視線の抜けを確保しました。

Yさん:内窓をつけたおかげで圧迫感は全くないです。
元々のLDKの明るくて開放的な雰囲気がすごく気に入っていたので、内窓を設置して正解でした。
また、子供部屋をつくったことでリビングに対して掃き出しの窓が一つ減りましたが、部屋が暗くなった印象もなくてよかったです。

内窓の上部は開閉式にし、空気の入れ替えができるように配慮。
子供部屋とリビングとのつながりも意識しつつ、内窓の上部にロールスクリーンを設置することでプライバシーの確保も兼ね備えています。

壁は、リビングの壁と同じ珪藻土で塗装。
「珪藻土のおかげで部屋の湿度が一律に保たれて、冬でも暖房なしで暖かいんです」と、これまでの暮らしの中で自然素材の恩恵を存分に感じていたことから、今回も珪藻土を選んだのだそう。

Yさんのように子供が小さいうちは子供部屋を設けず、リビングを最大限に広々と使って将来的に個室をつくるという選択。
ライフスタイルの変化に応じて間取りを変化させることできるのはリノベーションならではですね。
 
Case2・リノベーション事例:「dot」(神奈川県川崎市)
【2015年竣工当初】

【追加リノベーション後の空間】
追加リノベーションのきっかけ
Yさんが追加リノベーションをしたのは、入居から約7年後。
1回目のリノベーションをした当時は、お子様が未就学児だったことやリビングを中心に空間が繋がる家にしたいという思いがあり、どこにいてもお互いの気配を感じられるようなワンルームの間取りを採用していました。

Yさん:唯一の個室は家族の寝室だけだったので、当時から将来的には子供部屋を新設する想定で、子供が中学生くらいになったら2回目のリノベーションをしようかなと考えていました。
ただ、コロナ禍をきっかけに夫が半永久的に在宅ワークに切り変わったことで、ワークスペースが必要になって…。
それで本来よりも2、3年前倒しで、夫のワークスペースと子供部屋をつくるためにリノベーションを行いました。

■小上がりをロフトにリノベーションして、子供部屋に
限られた空間を有効的に活用するために、ロフトというスタイルを選択したYさん。
上部を息子さんのスペース、下部は家族みんなが使えるフリースペースとして設えました。

Yさん:本当は家族で使っていた寝室を息子の部屋にして、ロフト上部を夫婦の寝室にしようとしていたのですが、息子が結構ロフトを気に入っていて。
なので今は私と息子がここで寝てます。ロフトはあえて個室化せず、この家の元々のコンセプトである“空間全体の繋がり”を尊重して、この設えに落ち着きました。

下部のフリースペースでは家族でゲームをしたり、奥様がオンライン飲み会をしたりと、リビングとはまた違った使い方ができて、重宝している場所なのだそう。
また、フリースペースの床はモルタルにして、ガレージ感を演出。1回目のリノベーションで設えたモルタルの縁側とも相性抜群です。

収納計画も緻密に
ロフトの階段は、収納を兼ねたデザインに。また、階段をキャットステップ代わりに活用していて、「夜、上で寝ていると、猫たちがよってくるんです」と愛猫も新しい家を気に入ってるようです。

Yさん:小上がりの下部にあった床下収納を今回のリノベーションで無くしたため、少しでも収納を確保したいと考えて収納を兼ねた階段をオーダーしました。ここには主にDVDや日用品のストックなどを収納しています。
元々の床下収納がかなりの大容量だったので『収納足りるかな…?』と少し不安だったのですが、これを機に断捨離をして今のところは収納量も足りているのでよかったです。

DEN内にワークスペースを新設
ロフトの左側に位置するDENスペースに、ご主人のワークスペースを設置。
元々は造作のシェルフで緩やかにリビングと仕切られていたDENスペースですが、ワークスペースの設置に伴い、完全に個室化しました。
有孔ボードの壁を活用してヘッドフォンやCDなどを収納し、限られた空間を効率よく有効活用しています。
DENスペースの仕切りとして活用していたシェルフは、一部を分解してTVボードの上部に設置。
実はシェルフが再利用できるつくりになっていたのは、設計デザイナーの計らいだったそう。

Yさん:今回も前回と同じデザイナーさんが担当してくれたのですが、当初から私たちがDIY好きっていうのを知っていて、予め3分割にできる仕様で設計してもらってたんです。なので1つはTVボードの上部の飾り棚に、残りは洋服収納として再利用しています。
私自身も最近SDGSに関心を寄せていたので、こうやってリユースできたのは嬉しいですね。

 
「子供部屋を増やしたい」というご要望一つとっても、大切にされたいことやもの、ライフスタイルによって解決方法は十人十色です。実用性と意匠性を兼ねた追加リノベーションで暮らしがアップデートされ、今まで以上にいい時間をお過ごしいただけるよう、お客様それぞれにあったプランをご提案させていただきます。