プロダクトデザイナーの夫とマーチャンダイザーの妻が、夫婦でお届けするリノベ日記。家づくりをしていく中で、どのように対話を重ね、価値観をすり合わせていったのか。クリエイター夫妻ならではの着眼点にも注目です。
寝室、穏やかな時間の創造
こんにちは。妻です。
やっと秋めいてきましたね。物欲が沸々とわいてくる秋です。
今回は寝室、ウォークインクローゼット(以下、WIC)についてお話ししたいと思います。
▪︎たっぷり広い寝室スペース
ホテルライクな寝室と言ってくださることが多いこの空間も、賃貸時代の不満に対する願望を詰め込みました。
もともと2部屋だった空間を寝室と土間、WICに分けました。
寝室と土間を隔てる壁には扉を設けず、寝室から土間へアクセスできるようになっています。
賃貸時代から夫はリビング、私は寝室で仕事をしていたのに慣れていたこともあり、リノベでも寝室に私のワークスペースを作りました。
今はベビーベッドの左横にワークスペースを置いていますが、出産前までは右の壁にデスクをつけていました。
寝室は今後子どもが成長していくにつれてレイアウトが悩ましいエリアでもあります…。
間取りを検討するとき、ゆくゆくは、寝室兼ワークスペースと子供部屋の2部屋に分ける案もありましたが、ダブルベッドを悠々と置けること、寝室の中をちゃんと歩けることを考えて広めの寝室と細い土間を作ることにしました。
賃貸時代の寝室は狭く、クローゼットの扉やデスクがあってぶつからないようにそろりと歩いたり、またいで歩いたりすることが多く、地味にストレスだったことを解消したいという気持ちを優先しました。
▪︎理想に近づくためのこだわりの3パーツ
素敵だなと思うインテリアによく共通していたのがカーペットで、寝室に取り入れたい!と初期段階からお願いしていました。
裸足でも足元がひんやりしないので、特に冬はカーペットにしてよかったと感じます。
ベッド周りに物がごちゃごちゃ置いてあるのもカッコ悪いなぁと常々思っていたのでニッチを作りました。
寝室を余裕のある広さにしたおかげで実現した贅沢なニッチです。
そして、両脇には憧れの
ベッドエリアの照明はこれだけです。
壁付け照明は後から簡単に付けられない分、妥協せず採用して良かったです。
これらがあることでベッドを動かせないデメリットはありますが、ベッドを置くために考え抜いた空間でもあるので後悔はありません!
雨の日などに使う室内干しのポールにも実はこだわっており、店舗什器によく使われるメーカーから購入しました。
買い物をしながら夫と服が掛けられてるポールばかり見ていた時期がありました(笑)シルバーという色合いも相まって存在感が目立たないのも気に入っています。
▪︎ゆるやかな動線上のウォークインクローゼット
靴と同じで服もたくさん持っている私たちにはWICが必須でした。
使わない布団なども収納しようとなると、割とすぐに満杯になってしまいました。
今は隙間を見つけては物を詰め込んでいます…。
寝室からリビングへ向かう際にWICを通る動線になっており、窓がない空間ではありますが定期的に人が通り、カーテンで緩やかにつなげているので閉鎖的にならずにすみました。
寝室と繋がっているため、こちらもカーペットにしています。
寒さを気にせず着替えができるのも良いです。
人生の3分の1を睡眠に充て、加えて私は8時間仕事をするスペースでもあるので、寝室兼ワークスペースの居心地はとても重要。
過ごす時間が長い分、こだわり抜いて作ることができ、とても心地よいスペースとなっています。
子どもが大きくなるにつれて、子供のスペースなどをどうしようかなと不安はありますが、その時々でベストなレイアウトや家具を考えればいいかなと思っています。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
撮影・文:小松夫妻
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