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今回は以前訪問した記憶に残る建築のお話を。
アントニン・レーモンドをご存知でしょうか?
チェコ出身の建築家で20世紀半ばに日本で様々な建築を残し、
日本のモダニズム建築に影響を与えた巨匠です。
私が訪れたのはこのアントニン・レーモンドが設計した群馬音楽センター。
特徴的な外観は、この建築の折板構造という構造形式に由来しています。
ギザギザしたコンクリートの形状は、
「一般的な柱梁の構造よりも材料が少なく済む」
「雨水を緩やかに流す雨樋の役割を果たす」
など、見た目のインパクトだけでない利点をたくさん含んでいます。
ホールの中がとっても素敵でした。
折板構造という構造的な特性を内部の空間でも生かしているのがグッとくるポイント。
一部はコンクリートを露出し、一部は音の反響を押さえるため、ベニヤ板を貼っています。
間に仕込まれた間接照明がまた格好いいですよね!
ロビーはこんな感じ。
ガラスのファサードが圧巻です。
階段や壁画がいいアクセントになっていますよね。
この壁画もレーモンドがデザインしたものです。
レーモンド自身が下絵を描き、市民が分担して色を塗ったんだとか、、、
今回は見学だけでしたが、
いつかこの音楽センターが音楽ホールとして活用されている姿を見てみたくなりました。