電気配線に隠れた「労」と「美」
みなさん、こんにちは!
今回の技レポは、躯体現しのリノベーション事例でよく見られる露出の電線管についてご紹介します!
通常、電線管は天井や壁の下地に組み込まれるため、竣工時には見えなくなるのが一般的。
一方、壁や天井を躯体現しにする場合は下地組を作らないので、ほとんどの場合で電気配線を通すための管(電線管)が露出してきます。
こちらはLDKの天井全体に電線管をめぐらせた、リノベーション事例です。
・リノベーション事例:「建装の美」(神奈川県川崎市)
躯体の無骨さと、シルバーの配管の組み合わせがいい味を出していますね。躯体現しで天井が高くなった分、空間もスッキリした印象に仕上がっています。
続いてご紹介する事例では、一部の電線管を湾曲させています。ベンダーという専用の道具や機械を使うと曲げることができるのですが、これがなかなか難しい作業なんです。
・リノベーション事例:「素地の調和」(神奈川県川崎市)
写真右は天井を見上げた時の様子。まるでアート作品のようで、職人技が光っています。
ラストの事例は、梁と天井の直角部分に施工した事例。
湾曲させることもできれば、直角に曲げることだってできるんです!
こんな風にシルバー色の「ユニバーサル」というパーツを使って、直角に曲げていきます。こちらの事例では配管を白く塗装しているため、前途の事例とは一味違った雰囲気を楽しめます。
住宅パーツ好きにはたまらない、電線管の技レポート。いかがでしたか!?
マンションリノベーションでは、躯体現しにしたい!というご要望を良くいただくので、今回ご紹介したような電線管を用いた事例が多く存在します。
施工方法のひとつではありますが、ハードで男前な雰囲気に仕上がるので、インダストリアルなテイストが好きな方はインテリアの要素として取り入れるのもアリですね。
では、次回もお楽しみに!