こんにちは!
車社会で育った私にとって、最近東京に引っ越してきて一番の変化は、圧倒的に歩く距離が増えたことかもしれません。
景色が瞬間的に変化する車に乗らなくなり、徒歩でじっくりと進むことで、それぞれの街の雰囲気や顔がはっきりと見えてくるようになりました。
東京はコンクリートジャングルなどと比喩されるほど、高層ビルやお店が所狭しと立ち並び、複雑に入り組んだ交通網が整備されています。すべてがギュッと詰まった効率と活気にあふれる都市で、世界的にみても珍しい都市だと感じます。
しかし実際に街を歩いてみると、この高密度な都市の中に、ホッと一息つけるような豊かな空間が点在していることに気づかされます。また、その空間の質の高さも東京ならではだと思います。それらが、最近私が東京で発見したまちの面白さです。
緑地や公園はもちろんですが、大きな通りから一本路地に入ると、時間の流れがガラリと変わる場所があります。
再開発が進むエリアの片隅に、昔ながらの銭湯がひっそり佇んでいたり、古民家を改装したカフェや小さな個人商店が並んでいたり。
表通りとは違う、どこか懐かしい空気が漂っていて、秘密の場所を見つけたような気持ちになり、そのような場所は、東京の多様性の豊かさを教えてくれます。
新宿の高層ビル郡の大混雑を抜けた先に、突如として現れるソニーパーク。効率的に床を積層させるビルとは対照的な立体的な構造に休息空間やギャラリーが組み込まれ、大都市ならではのアイデアだと感じます。
歩くことで、これまで見過ごしていた東京の奥行きや、人々の暮らしに寄り添う温かさに気づくことができました。歩くことで東京の多面的な魅力に日々魅了されます。
これからも、自分の足で東京の街を巡り、新たな発見を楽しんでいこうと思います。